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うちわの語源や歴史、由来を探る!丸亀うちわが有名な理由は?

公開日:2021.11.03 更新日:2022.12.19

目次

日本らしい風景や浮世絵が描かれ外国人のお土産として人気を集めるうちわ。夏の風物詩として浴衣姿の女性に必須のアイテムとなっています。

そんなうちわにも歴史とともに様々な役割の変遷がありました。そもそも「うちわ」という言葉はどこからきたのか、語源を探りながら歴史をたどってみましょう。

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Pokke編集部
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1.うちわは一体いつできた?語源や歴史を探ろう

うちわ 語源

うちわの語源①「打つ翳(は)が変化」

一般的に団扇は、高松塚古墳の壁画にも描かれている、古墳時代に中国で用いられた長い柄のついた「翳(さしば)」が原型です。

ハエや蚊など払う場合や災いを打ちはらうという役目もあった小型の翳(さしば)を「打つ翳(は)」と呼び、それが「打ち羽」となり、更に「うちわ」に変化したと言われています。

うちわの語源②「団扇は中国語」

「団扇」という漢字は、元来中国語で「団」は「まるい」を意味し、「扇」は羽のように開閉する扉を表しています。

初めは「打ち羽」という漢字を当てていましたが、平安時代になって中国で用いられていた「団扇」という漢字を使うようになりました。

2.うちわはどのように使われていた?役割の変遷について

うちわの役割①「古代」

団扇は紀元前3世紀頃の中国にすでに存在していました。

当初は「翳(さしば)」と呼ばれる柄の長いもので、「あおぐ」「はらう」「かざす」という役割を持ち、権威・儀式・縁起・祈願などの象徴として用いられています。

さらに、貴人や女性が顔を隠す役目もあり、日本には6世紀頃、飛鳥時代に伝わったと言われています

うちわの役割②「中世〜戦国時代」

平安時代になると日本で考案された扇子が流行し団扇の需要は減少しました。

しかし、戦国時代になって武将が戦いの中で軍配として使用するようになり、漆を塗ったものや鉄板をはったものまで現れ、防具としての役目も果たすなど需要も増加し、現在の団扇の原型が生まれたと言われています。

うちわの役割③「江戸時代」

この時代になって団扇は、炊事用具を中心に庶民の日常生活道具として用いられるようになりました。

また、絵柄には浮世絵や和歌、漢詩などを印刷し量産されたことで、道具以外に鑑賞するという新しい使い方が現れました。

一般に利き手ではない左手でゆったりと団扇を使う姿が、裕福な生活をイメージする「左団扇」という言葉が生まれたのもこの時代です。

うちわの役割④「近代」

明治になって大きくその役割を変えたのが、商家や社寺の宣伝を印刷した広告媒体としての使用方法でした。

戦争中に一時減産されていたのですが、戦後は企業からアイドルの宣伝用にも用いられるようになり、近年は宣伝や鑑賞用としての用途が中心となっています。

3.生産額全国1位の「丸亀うちわ」とは

江戸時代に朱色に丸金印を入れた「渋うちわ」が金比羅宮参拝のお土産として考案され、当時の藩士たちの内職として急速に生産が拡大しました。

さらに、金比羅船の発着でにぎわった天保年間に全国に丸亀団扇の名声が広がっていきました。

明治から大正にかけて機械化が進み、飛躍的な生産量の拡大とともに、全国生産の80%〜90%を占めるようになり現在に至っています。

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4.団扇(うちわ)と扇子(せんす)の違いとは

そもそも扇子は平安時代に、うちわの機能をコンパクトにしようと日本で考案されました。

用途の違いは、団扇が日常の生活用具、扇子が茶道や舞踊の小道具などフォーマルな場面での使用が一般的だという点です。

英語でも「SENSU」はそのまま通じるので、Made In Japanの証しなのかもしれません。

ちなみに団扇を英語では「round fan paper fan」と言います。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。団扇の歴史を探ってみました。元々は涼む道具としてだけではなく、貴族の象徴として、祭祀の道具としての役割が主なものでした。

現代ではエアコンなどが普及し、夏場に涼む道具としての役割は少なくなりましたが、夏の風情を楽しむための道具として、絵柄の素晴らしさを楽しむお土産としての役割は今も健在です。

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