俳句の作り方を覚えよう!きっと楽しさを知ればやめられない
公開日:2021.11.05 更新日:2022.11.16
俳句の作り方を知っていますでしょうか。きっと覚えたら楽しくなります。俳句の作り方はそんなに難しくありません。俳句が初めての人でも芭蕉のようになれるかも知れません。
今回の記事では、俳句の作り方をわかりやすく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
株式会社MEBUKU
Pokke編集部
俳句の作り方を覚えよう!きっと楽しさを知ればやめられない
そもそも俳句とは?
小中学生の頃、小林一茶の「やれうつな・・・」や松尾芭蕉の「松島や・・・」など有名な人の名前や句を習ったことあると思います。
また、指を折りながら作ったことあると思いますが普段やっていなければ忘れて当然かもしれません。
俳句とは見た風景、自然などの様子を一定のリズムを言葉にして表します。その言葉の中に季節を表す言葉を入れれば俳句になります。
俳句と川柳ってどう違うの?
俳句は五・七・五のリズムですが、全く同じリズムで作るのに川柳があります。間違いやすいですが、大きな違いは五・七・五のリズムの中に季節を表す季語が入っているかどうかです。
俳句は「やれうつな…」などの「書き言葉」で自然や四季を表現し、川柳はサラリーマン川柳などでも話題になっていますが「話し言葉」が一般的で人間模様や社会風刺を題材にします。
また、短歌というのもありますが、短歌のリズムは五・七・五・七・七となり、俳句よりリズムが長くなります。
俳句の決まりごとは2つ
俳句を作る決まりごとは2つだけです。
一つは五・七・五のリズムと二つ目はそのリズムの中に季節を表す季語という言葉を入れるだけです。
季語ってそもそも何?
季語とは難しく言うと平安時代後期から使われ桜や雪などの「事実の季語」、春風や秋風などの「指示の季語」、夜になると年中みられる月でも月と入れれば秋を表します。
火事と言えば冬を表すとして「約束の季語」というのがありますが、最初は難しく考えず素直に春夏秋冬を表す言葉と考え、俳句に慣れることです。
春夏秋冬だと、どの言葉が季語にあたるのか?
言葉には行事や食べ物、植物や動物など、春夏秋冬の季節すぐわかる言葉があり、季節ごとに代表的な季語を紹介します。
春の季語
桜・入学式・ウグイス・雪解け・桃の花
夏の季語
朝顔・夕焼け・入道雲・山開き・海水着
秋の季語
残暑・コオロギ・秋刀魚・干し柿・運動会
冬の季語
大晦日・こたつ・有馬記念・白鳥・クリスマス
季語はどこに入れるの?
俳句の五・七・五を上中下とした場合、季語は上中下どこに入れてもかまいません。
また同じ季節の季語は二つ入れてもいいですが、違う季節の季語が二つの場合はメインとなる季節を明確にする必要がありますので最初は季語を二つ入れる場合には同じ季節で作った方が良いです。
言葉の数え方について
文字で書き表すと春のように1文字や山桜のように2文字、菜の花のような3文字や入学試験のような4文字などで表す言葉がありますが、俳句では音読みで数えます。
春はハ・ルの2音、山桜はヤ・マ・ザ・ク・ラの4音、菜の花はナ・ノ・ハ・ナの4音、入学試験はニュ・ウ・ガ・ク・シ・ケ・ンの7音となり、俳句の五七五は音で数えて作ります。
指を使って俳句を作ってみよう
五七五のリズムで声に出しながら指を使って作ると、言葉が足りなかったり多すぎたりするのがすぐ分かり、簡単に数の調整やリズムを調整することができます。
例えば、すずめがいる道路に馬が近づく光景から、有名な俳句を例にとると「馬が通るよ(七)そこのけそこのけ(七)子すずめさん(六)」では五・七・五になっていません。
指を折りながら上中下の順序など言葉の流れを調整すると、小林一茶の「すずめの子(五) そこのけそこのけ(七) お馬が通る(五)」のように調整できます。すずめの子が春を表す季語です。
ひらめきがポイント
俳句は初めに季語など難しく考えてしまうとなかなかできません、俳句に大事なことはひらめき・インスピレーションなど直感的なことが大事なポイントになります。
同じ光景を見ても、何も考えず見過ごしてしまうのが一般的ですが、俳句を作る人はその光景から直感的なひらめきの言葉が出てきます。このひらめきからどんどん言葉が出てきます。
ひらめきの言葉を声に出し指を折り、ゴロ合わせしながら他の言葉とリズムなど調整し自分が満足できるような俳句ができると、不思議にどのような光景からも言葉のひらめきが自然に出るようになります。
俳句を作る手順は?
俳句を作る手順としては、初めに光景などの中からひらめきを言葉にすること、次に季語を考えること、次に指を折りながらひらめきと季語を中心に他の言葉を工夫し、言葉の組み合わせを調整しながら五七五のリズムに整えることです。
最後に
俳句を作る手順がわかり、自然に光景の中から言葉がひらめくようになると、そのひらめきを忘れないように手帳などにメモしておきます。
その場で俳句として無理に完成させることだけでなく、後でその光景を思い出しながら夢を膨らませ、季語を工夫し言葉を選ぶことで自分が満足できるように仕上げることもできます。
最初は俳句を無理に作ろうとせず、ひらめいた言葉を大事にしながら指をゆっくり折りながらやっているうちに、いつの間にか俳句作りが楽しくなります。
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