これだけは知っておこう!配膳や蓋に関する和食のマナーまとめ
公開日:2021.11.28 更新日:2022.12.19
2013年、和食は、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。そして、世界中の大きな都市なら、必ず日本食のお店があり、世界中の人が和食の魅力を語ります。
そんな中、和食の国に生まれ育ちましたので、美しく和食をいただきたいものです。和食のテーブルマナー、基本中の基本マナーをご説明します。
株式会社MEBUKU
Pokke編集部
これだけは知っておきたい!和食のマナーまとめ
和食のマナー1「箸について」
和食は箸で食べる料理であり、最も基本的な作法です。箸を美しく使える人になりましょう。
まず、箸の取り方ですが、右手で箸を取り、左手を箸の下に沿えます。右手を右方に滑らしましょう。置き方は、その逆です。
箸置きがない場合は、箸袋を折って箸置きにするといいです。箸の使い方のタブーはたくさんあります。
迷い箸や渡し箸、寄せ箸、ねぶり箸などをすると、いくらお上品にふるまっても「お里が知れ」てしまいますから、注意しましょう。
和食のマナー2「お椀の蓋について」
和食の席で出される椀物の蓋をどうすればいいのか、悩みませんでしょうか。今回、きちんと覚えてしまいましょう。
椀物の蓋を取ったら、一品だけの時はお椀の向こう側に、数品の時は、右側のものは右の横、左側のものは左の横に置きます。
いずれも裏返しておきましょう。食事が終われば、運ばれてきたとおりに返すのがマナーです。
和食のマナー3「配膳について」
配膳とは、お料理や箸、茶わんなどを食卓に出すことです。
もちろん、お店ならお店の方がやってくださいますが、おうちにお客様をお迎えするとき、やっぱりきちんと基本は知っておきたいです。
和食の基本は、「一汁三菜」と言われています。
お茶碗を左に、汁椀を右に置きます。そして三菜は左から煮物や酢の物、主菜の焼き魚と並べます。これが基本ですが、土地柄もあるので年配の人に聞くのもいいです。
和食のマナー4「左手をどうするか」
子供のころ、おうちでご飯を食べるとき、母親から「左手はどこにあるの?」と注意されたことないでしょうか。どうしても左手がおざなりになってしまいます。
和食では、小さな持ち上げられる器は、左手で持って食べます。持つことに無理があるような器(目安として15㎝以上)は、持ち上げません。
また、上品なつもりの左手の手皿(手のひらで受けるようにする)のはNGです。もし、持っていれば、懐紙を使えばスマートです。
和食のマナー5「左利きの場合」
和食マナーの左手のことが出ましたので、左利きについても少し触れておきましょう。和食に限らず、日本の習慣は、たいてい右利きの人が使いやすいようになっています。
箸の向きやお茶碗の場所など、使いやすいように置きなおしても差し支えないです。配膳する側も、もし左利きということがわかっていれば、配慮するのが「おもてなし」かもしれません。
和食のマナー6「食べる順番」
「食べる順番なんか関係ない!好きなように食べたい」 なんて言う人がたまにいますが、スマートな大人はそんなこと言いません。
一品ずつ出てくる場合は、その通りに食べればいいのですが、一度にすべてが並んでいる場合は、まず汁物からいただきましょう。
そして、味の薄いものから濃いものへ移っていきます。守らなければならない決まりではなく、おいしくいただける順番と考えるといいです。
和食のマナー7「汁物について」
和食では、汁物からいただきましょう。箸にご飯粒がひっつくのを防ぐため、汁物で箸を湿らせるという意味があります。
あたたかい汁物をいただくことによって、体が温まり気分も食事モードになっていきます。西洋料理でも前菜の次にスープが出ますが、同じ考え方です。
和食のマナー8「椀物」
椀物は、日本料理の花形です。蓋を開けた瞬間にひろがる季節感あふれる美しさ!椀は、蒔絵(まきえ)などでお椀の内側にも描かれているものがあるので、丁寧に扱いましょう。
まず、汁を一口いただいて、その後、具をいただきます。その後は交互にいただきましょう。食べ終えたら、蓋を元通りに戻します。
和食のマナー9「魚を食べるとき」
あらたまった席で魚を食べるのって、なんだか緊張してしまいます。でも、きれいに食べることができたら、あなたの株もアップします。
尾頭付きであれ、切り身であれ、左側から食べます。上側の身を食べたら、頭、中骨をはずして皿の向こう側に寄せます。そして下側の身を食べます。けっしてひっくり返さないでくださいね。
和食のマナー10「和食器や小皿のマナー」
和食器には、持ち上げていい器と持ってはいけない器があります。茶碗、椀、小皿、小鉢、お重や丼は手に持っていいです。
逆に、刺身の盛り皿、魚料理や天ぷらの器は持ってはいけません。大きさ15㎝以上を目安にするといいです。
和食のマナー11「懐紙(かいし)」
懐紙(かいし)とは、和紙を二つ折りにしたもので、お茶席などで使います。
高価なものではなく、30枚入り300円前後で、無地や季節の絵柄、透かし模様入りなど集めておられる方もいます。
和食の席でさりげなく懐紙を使えるのは上級マナー。料理を口に運ぶ際に手皿ではなく、そっと懐紙を出しましょう。
グラスについた口紅を拭いたり、焼き魚の骨を外すときに頭を押さえたり、懐紙を使えばスマートです。
最後に
和食をいただく時のマナー、基本の基本をまとめてみました。
マナーは守らなければならない堅苦しいものではなく、自分も周りの人も気持ちよく、おいしくいただくための思いやりだと考えましょう。
スッと背筋を伸ばしてきれいな箸さばき、そんなあなたを誰かがうっとり眺めているかもしれません
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