実は沖縄生まれのタコライスとは!?由来や誕生の背景を紹介
公開日:2021.10.21 更新日:2022.11.08
みなさんは「タコライス」をご存知でしょうか。もちろんタコがたっぷり入ったライスではありません。1984年にメキシコ料理の「タコス」がヒントになって誕生した、沖縄オリジナルの名物グルメです。
そこで今回の記事では、沖縄県民のソウルフードとも言われる「タコライス」について、その名前の由来と概要、誕生の背景、発祥店の情報、誰でも作れる超簡単レシピなどをまとめてみました。
株式会社MEBUKU
Pokke編集部
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1.実は沖縄生まれ!タコライスとはどんな料理?
近頃ではカフェのメニューでも見かけるようになったタコライス。そのネーミングの響きから、外国の料理と思っている人が多いかも知れません。
でも実は、メキシコのポピュラーな料理であるタコスを日本風にアレンジした、沖縄生まれのB級グルメなんです。
そもそもタコスとは、スパイシーに炒めたひき肉&玉ねぎ、レタス、トマト、千切りチーズなどを、トウモロコシで作った薄い生地(トルティーヤ)の上にのせてくるめています。
その上からトマトベースのサルサ(スペイン語で「ソース」の意)をかけて食べるメキシコの伝統的な料理です。
そのタコスで使う具材とサルサを、皿に盛ったご飯の上に乗せて食べるのがタコライスであり、タコス+ライスと言うことでタコライスと名付けられました。
ちなみにタコ(taco)はスペイン語で、軽食を意味しています。
2.タコライスはこうして生まれた!!
タコライスは、沖縄本島の中北部、米軍基地キャンプ・ハンセンがある金武町(きんちょう)で誕生しました。
考案者は、キャンプ・ハンセンのゲート前に広がる飲食店街にあった『パーラー千里』の創業者・儀保松三さんです。
もともとバーを経営していた儀保さんは、変動相場制の導入によって円高ドル安となり、お金の余裕がなくなった若い米兵たちをターゲットに、安くてボリュームのある食べ物を出す店に業態転換することを決め、1984年に『パーラー千里』を開店しました。
そしてバー時代に人気メニューだったタコスをアレンジし、具材をご飯にのせた新メニュー「タコライス」として提供したところ、そのおいしさとコスパの良さが米国人コミュニティの間で評判を呼び、やがて沖縄の人たちや観光客からも注目されるようになりました。
すると人気にあやかってタコライスを提供する店が増え始めますが、儀保さんは「カレーライスみたいなもんだから」とあえて商標登録をしなかったため、そのおかげで個性豊かなタコライス文化が少しずつ県内各地で芽を出し、花を咲かせながら全国へと広まって行ったのでした。
今では日本だけでなく米国へも上陸し、ニューヨーク、ロサンゼルス、フロリダなどでも提供されているそうです。
3.発祥の店で出される、元祖タコライスの特徴とは
『パーラー千里』は残念ながら2015年に閉店。
生みの親である儀保松三さんも同じ年にこの世を去りましたが、その味をしっかりと受け継いでいるのが、儀保さんが1985年にオープンしたタコライス専門店『キングタコス』です。
沖縄県民からは“キンタコ”の愛称で親しまれ、県内で7店舗を出店。週末ともなると地元客と観光客で長蛇の列となっています。
現在は儀保さんの孫である島袋小百合さんが2代目として経営を引き継いでおり、店頭には「“元祖!タコライス発祥の店”」の看板が掲げられています。
“キンタコ”のタコライスは、創業当初、野菜が苦手な米兵に配慮していた名残りで、ご飯にひき肉だけをのせたシンプルなものとなっています。
そのためこの店では、チェダーチーズとレタスとトマトを大量にトッピングした「タコライスチーズ野菜」がイチオシです。
スパイシーなひき肉の旨味、チーズのコク、シャキシャキしたレタスの食感とトマトの甘味、そしてタコソースの酸味と辛味が、口の中で絶妙なハーモニーを奏でてくれます。
4.手早く作れる!タコライスの超簡単レシピ
それでは、少ない材料と手元にある調味料で手軽においしく作れるタコライスのレシピをご紹介しましょう。お子様にも安心の優しい味です。
材料(2人分)
・合挽き肉(200g)
・玉ねぎ(半分)
・レタス(2枚)
・ミニトマト(6〜7個)
★ケチャップ(大さじ4)
★ウスターソース(大さじ2)
★カレー粉(小さじ1)
★塩コショウ(少々)
・ご飯(2人分)
作り方
①合挽き肉とみじん切りにした玉ねぎを一緒にフライパンで炒めます
②火が通ったら、あらかじめ混ぜておいた★の調味料と塩コショウを入れて少し煮詰めます
③皿か丼にご飯を盛り、炒めた具材、千切りレタス、4等分に切ったミニトマトを盛り付けたら出来上がりです
(出典:cookpad.com)
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
沖縄では1990年代から学校給食に採用されている他、ファーストフード店やコンビニ、牛丼チェーンでも県内限定の定番メニューになるなど、タコライスはまさにソウルフードとして沖縄県民の食生活に根をおろしています。
みなさんも沖縄へお出かけの際には、ぜひ本場の味を堪能してみて下さい。
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