意外と知らない!アメリカの文化や生活習慣、特徴、食文化とは
公開日:2021.10.22 更新日:2022.11.08
日本人にとってアメリカは、世界の中でもなじみ深い国の一つ。ファッションやカルチャー、エンターテイメントなど、私たちは何かとアメリカの影響を強く受けています。
でもアメリカでの生活習慣については、知ってるようで意外と知らないことがたくさんあるのも事実。
今回の記事では、アメリカ文化や生活習慣、日本との違いを中心に、アメリカ旅行で役立つちょっとした情報をまとめてみました。ぜひ参考にしてください。
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Pokke編集部
1.アメリカ文化の特徴や国民性について
1-1 アメリカ社会は「人種のるつぼ」
アメリカは「人種のるつぼ」、あるいは近年は「人種のサラダボウル」と呼ばれる多民族国家で、様々な人種の人々が共存しています。
北米大陸を開拓したイギリス系やフランス系の白人、南米の国々からの移民や出稼ぎの人々、かつての奴隷の子孫であるアフリカ系、さらには中国系、韓国系、東南アジア系、イスラム系の移民など、アメリカ人と一括りにするにはあまりに多種多様です。
見た目がヨーロッパ系でも祖父や祖母がアジア系だったり、その反対のケースもあります。外見からは宗教や文化、生活習慣などが判断しづらいので、先入観や根拠のない思い込み、うかつな言動で相手を不愉快にさせない配慮が必要です。
1-2 アメリカ文化を作った人の国民性とは
多民族国家なので一概には括れない上に個人差もありますが、アメリカ人全般としては次のような国民性が挙げられます。
社交的でフレンドリー
初対面の人にも積極的に話しかける人が多く、知らない者同士でもすぐ仲良くなれます。
自己主張が強い
個人の権利と自由は尊重するが自分の意見はしっかり通す、といった自己主張の激しさがあります。負けず嫌い競争心が強く、どんな小さなことでも勝負に見立てて、なおかつ勝利にこだわる傾向があります。
感情表現が豊か
感情表現が豊かな人が多く、身振り手振りを使ってストレートに気持ちを表現します。
ポジティブで楽しいことが好き
遊びは全力、楽しむ時はとことん楽しもうというポジティブな思考の人が多いです。
2.アメリカと日本の違い(生活文化、習慣編)
2-1 ハグはあいさつ
アメリカでは初対面同士でもあいさつ代わりに気軽にハグをします。シャイな日本人にとっては最初のうち戸惑うかもしれませんが、気持ちよく応じたいものです。
2-2 家の中は土足OK
最近は靴を脱ぐ家庭も増えたようですが、基本的には土足OK。靴を脱ぐのは寝る時やシャワーを浴びる時だけです。玄関に脱いだ靴が散乱することがないため、日本とは逆に玄関のドアは内側に開きます。
2-3 未使用の時、バス・トイレのドアは開けておく
トイレ兼バスルームが多く、ドアは「閉まっている時は使用中」という暗黙の了解があります。そのためホームステイなど共同生活の際は、いつものクセで使用後にドアを閉めてしまわないよう気をつけましょう。
2-4 映画館でも喜怒哀楽を表現
日本の映画館では「上映中はお静かに」というのがごく普通のマナー。でもアメリカでは、面白いシーンでみんなが一緒に大笑いしたり、悲しい場面では「Oh…」と悲しんだりと、自宅で映画を観ているように喜怒哀楽を表現する人がほとんどです。
2-5 救急車が有料
日本では救急車は無料ですが、アメリカでは2,000ドル程度(日本円で20万円以上)かかるため、呼ぶにはそれなりの覚悟が必要です。
ちなみに診療所での診察には200ドル超、処方箋100ドル超、薬局で50〜100ドル程度が必要で、入院費も1泊1000ドル超はかかります。
2-6 洗濯物の外干し禁止
日本と違って洗濯物を外干しする習慣がなく、それどころか法律で外干しを禁止している州も少なくありません。
主に景観を損ねるという理由からですが、窃盗や放火の危険を防ぐという治安上の要請もあるようです。
2-7 ゴミの分別がゆるい
州によって違いはありますが、ゴミの捨て方は日本と比べてとても大ざっぱ。一般ゴミも資源ゴミも、気にせずゴミ箱に突っ込むのがアメリカ流です。
ただ地区やアパートによって、「リサイクル用」のコンテナが設置される所も近頃は増えてきたようです。
3.アメリカと日本の違い(交通文化、マナー編)
3-1 赤信号でも右折はOK
日本と逆に「左ハンドル&右側通行」なのはよく知られていますが、赤信号でも一番右の車線にいれば右折OKです(右折禁止標識がある場所を除く)。
右折できる状況なのに止まっていると、後からクラクションを鳴らされる時もあるので注意しましょう。
3-2 スクールバスは絶対優先
スクールバスはどんな時でも優先です。前方を走るスクールバスが停車し赤いフラッシュが点滅したら、後続車も対向車も停車しなければいけません。
児童の乗り降りが終わり、バスのフラッシュライトとSTOPサインが消えて動き出せば発進できます。
3-3 踏切では一時停止しない
日本では踏切の前で一時停止しますが、アメリカでは大型車(バスやトラックなど)以外は一時停止する必要はありません。逆に停止すると後ろから追突される恐れがあるので、踏切はスピードを緩めず一気に通過しましょう。
3-4 駐車は「前向き」で
日本ではバックしてパーキングに停めることが多いですが、アメリカでは駐車場の壁が排気ガスで汚れるのを防ぐため、ほとんどの場合はそのまま前進して前向きに停めます。
4.アメリカと日本の違い(ジェスチャー編)
4-1 手招きは手のひらを上に
日本では手のひらを下にして人を呼びますが、アメリカでは手のひらを上にします。日本のやり方だと「あっちへ行って」という反対の意味になります。
4-2 自分を指す時は胸元を
自分を指す時、アメリカ人は親指で胸を指すか、あるいは軽く手を胸に当てます。日本人がいつものクセで自分の鼻を人差し指で差すと、「鼻がどうかした?」と思われます。
また、人やモノを指す場合も人差し指ではなく、手全体を使って指します。
4-3「NO」は親指を下に向ける
「NO」の意思表示は、日本では手のひらを左右に振りますが、アメリカではフェイスブックの「いいね!」マークを下に向けたような形にして、親指を下に向けます。
4-4 ピースサインは要注意
日本人は写真を撮る時にピースサインをすることが多いですが、アメリカでは同性愛のサインとして受け取られる場合があるので気をつけましょう。
また、手の甲を相手に向けたピースサインは、中指を立てる行為と同じく相手を侮辱する意味になるので要注意です。
5.旅行前に知りたい!アメリカの食文化について
アメリカの食文化と言えば、牛肉やトウモロコシ、豆、フルーツ、乳製品など、たっぷり獲れる食材を活かしたダイナミックな料理のイメージです。
国土の広さの割には人口が不足していたため機械化が進み、他の国よりも缶詰、加工食品、冷凍食品などが発達。
これらを利用した合理的な食文化としてハンバーガー、ホットドッグ、フライドチキンなどが好んで食べられるようになりました。
アメリカでの食生活で驚かされるのが、ボリュームの多さです。例えばマクドナルドでは、ハンバーガーやポテト、ドリンクが日本の1.5倍はあります。そのため、レストランなどで食べ残しを持ち帰るのはごく普通の習慣です。
アメリカではdoggy bag(ペットにあげる袋=食べ残しの持ち帰り)と表現しますが、実際にペットにあげる訳ではなく、温め直して夜食にしたり、一緒に出かけなかった家族が食べるなど、人が食べることがほとんどです。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。アメリカ人の国民性や生活習慣、マナー、食文化などを、日本との違いという視点を中心にご紹介してみました。
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