シンガポールの文化ってある?ない?特徴や共通点、違いを紹介
公開日:2021.10.22 更新日:2022.11.08
シンガポール旅行を考えているけれど、文化や習慣、特徴について知りたいと考えていませんでしょうか。
シンガポールには中華系約70%、マレー系15%、インド系10%、その他5%と人口構成がなっており、文化間の交流はあまり見られません。つまり、それぞれの民族が独自の文化・生活の様式を守っているのがシンガポールの特徴です。
今回の記事では、そのような中でも大きく見れば「シンガポール的」なものがあったり、シンガポールという「国」のあり方で、日本との相違点や似ている点を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
株式会社MEBUKU
Pokke編集部
1.シンガポールの文化ってある?ない?特徴や違いを紹介
1-1 コミュニケーション文化の違い
英語と母国語
シンガポールの言葉は英語だと思っている人も多いと思いますが、それはあくまで「公用語が英語」だからです。プライベートではそれぞれの民族で中国語、マレー語、タミール語などが話されています。
中国語などはさらに細かく分かれ、福建語、広東語などのいわば方言も多いので、中国語の中にも共通語(普通話)があります。シンガポールでは3種類以上の言葉を操れる人もたくさんいます。
シングリッシュ
シンガポール人の話す英語は「シングリッシュ」と言われ、中国語に似たアクセントが特徴的であまり英語に聞こえなかったりもします。
単語自体もマレー語や中国語が語源のものがあり、独特の形で英語が使われているのです。アメリカ人やイギリス人の英語しか聞いていないと、はじめは少し戸惑います。
「知らない」と言えない
シンガポール人は「人より劣る」と感じることが嫌いだそうです。なので、「知ってる?」と聞かれた時もなかなか素直に「知らない」と言えず、「聞いたことはあるけどはっきりは分からない」と答えることが多いのです。
値段を聞く
会話をしていると持ち物の値段を聞かれることが多くあります。シンガポール人は損得に敏感で、自分の方が安く買った場合は密かに優越感、逆の場合は悔しい思いに浸るそうです。
おまけ
商品におまけがついていたり、3個買うと1個おまけ、のようなサービスが多くあります。ですので、店員に「あと1つ買うと得するよ」というようなプロモーションを掛けられることがよくあります。
1-2 シンガポールの治安や街文化の違い
シンガポールの規則
日本もシンガポールも法治国家ですが、シンガポールでは規則が厳しい上に取り締まりも厳格に行われます。シンガポールには海外からガムの持ち込みができません。タバコは1本でも課税の対象です。
喫煙に関しても厳しい規制があり、公共の場や公共交通機関で喫煙した場合は重い処罰の対象になります。つばの吐き捨てやゴミの投げ捨ても法律で禁止されており、違反すると罰金が課されます。
その他いろいろ細かなルールが多く、例えばバケツに水を入れっぱなしで放置もダメです。ボウフラが湧いて不衛生だ、という理由です。
産業
先進国として発展しているシンガポールですが、土地が狭いため第1次産業の発達が望めません。食料自給率は1割未満といわれ、水ですら半分はマレーシアから輸入しているほどです。
住宅
淡路島ほどの広さのところに500万人以上が暮らすシンガポールでは、一戸建ては普通の人には望むべくもありません。住宅のほとんどは政府が供給するHDBという高層団地です。
最近では少し比率が下がったようですが、一時は9割以上の国民がHDBに住んでいました。(HDBに住んでいない人もほとんどが戸建てではなくマンション住まいです)
エリート教育
シンガポールは徹底した能力主義です。幼稚園から本格的な学習をするのは当たり前、小学校6年生で受けるテストの成績でほとんど将来が決まるとも言われています。大学は国内に4つしかなく、25%ほどの人しか進学できません。
出産
無痛分娩、計画分娩が当たり前です。両親は風水などから良い日を選んで出産日を決めます。建国の父リー・クワン・ユーの誕生日なども人気だそうです。
1-3 交通文化の違い
車への規制
国土が狭いのに、シンガポールではあまり渋滞がありません。それは車への規制が厳しいからです。まず、車には重い関税がかけられるので、価格が非常に高くて(日本の約3倍)購入しにくくなっているので台数自体が少ないのです。
所有してからも諸費用がかかり維持にも多額のお金がかかります。市の中心部などは車両乗り入れ規制や一方通行が多くなっています。
駐車
外出先で駐車をする時は駐車時間を表示した紙(時間駐車券)をダッシュボードに提示します。かなり頻繁に違反駐車を取り締まる巡回員が回っていて、時間をオーバーした車に罰金を科します。
歩行
横断歩道以外の場所で道を渡ると罰金の対象になります。
地下鉄
地下鉄車内での禁止事項、つまり違反をすると罰金の対象になるものがたくさんあります。喫煙や可燃液体の持込禁止は日本の感覚でも納得できますが、ペットの持込、ドリアンの持ち込みも禁止です。
そして気を付けなければならないのが飲食禁止です。暑いシンガポールのこと、つい日本の感覚で水分補給をすると500ドルの罰金になるので注意が必要です。
1-4 シンガポールの食文化
食べることが好き
シンガポールの人は食べることが大好きです。1度にたくさん食べるのではなく、朝昼晩の3食の他にお茶や夜食など、回数を多く食べるのです。食事の時間も日本に比べると不規則です。
外食が多い
食べることが好きなシンガポール人ですが、家で食べることはあまりありません。町中至る所にあるホーカーズ(集合屋台)やフードコートなどで安価で手軽に食べます。
女性の就業率が高く、家で調理することは時間も労力も見合わないという考えが強くあるためです。
お酒
輸入の酒類には高い関税がかけられるので、シンガポールでの飲酒はコスト高になります。
また、酒類は22:30から翌朝7:00まで販売禁止、飲酒禁止です。これは旅行者にも適用され、違反は罰金または禁錮刑になるという厳しいものです。
ベジタリアンフード
多様な人種、宗教が混在しているシンガポールでは、ベジタリアンフードを用意しているレストランがたくさんあります。ベジタリアン専用の食材店やレストランも多く目にします。
食事のマナー
食事マナーでは、皿など器を持たない、麺やスープでも音を立てて食べないという習慣があります。意識しないとつい日本人はやってしまいますので注意が必要です。
変わった食べ物
同じアジアの先進国ということで、シンガポールの食べ物に目を驚かすようなものはさほどありません。その中でインド料理の一つである「フィッシュヘッドカレー」は、鯛などの魚の頭がごろりと入っていて、インパクトがあります。魚と一緒に野菜も煮込まれているので栄養バランスも整っています。
2.シンガポール文化の日本文化との共通点について
行列
シンガポールの人はよく行列を作りますし、割り込みをしないなどマナーも良いです。ただ、並ぶ動機は少し違うようです。
日本人が並ぶ時は欲しいものを手に入れたいからなのですが、シンガポール人が並ぶ動機は「人が良い物を得て自分が得られないのは損」という心理からなのだそうです。
左側通行
シンガポールも日本と同じくイギリスの交通文化を導入したので、車は左側通行です。
衛生、治安
町がきれいで衛生的です。また、治安も良く、日本とほとんど同じような感覚で町を歩くことができます。
トイレ
駅やショッピングセンターなど、町なかに無料で利用できるトイレがたくさんあります。日本にいるとこれは普通のことですが、このような国は世界中見てもほとんどありません。
便利、気配り
町に自販機がたくさんあり、飲み物などを手軽に購入することができます。また、地下鉄では「ドアが閉まります」「足元にご注意下さい」などのアナウンスがあります。
3.シンガポールの世界遺産について
シンガポール植物園
シンガポールの世界遺産はシンガポール植物園1か所だけです。東京ドーム13個分という広さをもち、入場無料で散策、植物鑑賞ができます。
ただし「国立洋ラン園」エリアは有料です。ここの「VIPオーキッドガーデン」ではダイアナ妃、雅子妃の名前がついたランが見られます。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。シンガポールの文化や習慣、特徴などについて紹介していました。
日本と似ている共通点であったり、違う部分であったりなどを記載しましたので、ぜひ参考にしてください。
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