バーニャカウダとはどんな料理?由来や材料、食べ方を簡単紹介
公開日:2021.11.05 更新日:2022.12.19
野菜を手軽に、おいしく食べられることで女子に大人気のバーニャカウダ。でも「名前は聞いてるけど、実は中身を知らないから注文できなくて…」という人もいるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、おつまみもメインにもなるヘルシーな一品、バーニャカウダ について紹介しています。
株式会社MEBUKU
Pokke編集部
1.バーニャカウダとはどんな料理?
バーニャカウダとは、「フォイョ」と呼ばれる陶器(テラコッタ)製の小鍋の中に熱いディップソースを入れ、生野菜や温野菜をフォンデュのように浸して食べる料理です。
ソースはオリーブオイルの中にニンニク、アンチョビを混ぜ合わせて温めたものがベーシックなスタイルで、最後にバターが入る場合もあります。
日本では牛乳、豆乳、生クリーム、味噌、マヨネーズなどでアレンジする店もあります。
生野菜はトマト、パプリカ、きゅうり、セロリ、大根、キャベツ、ニンジンなど、また温野菜ではジャガイモ、ブロッコリ、カリフラワー、かぼちゃ、ヤングコーン、オクラなどがよく使われます。
その他マッシュルーム、シメジ、マイタケ、シイタケなどのキノコ類を入れるのも人気で、パンや肉、魚を使うアレンジもあります。
2.バーニャカウダは元々イタリア・ピエモンテ州の郷土料理
バーニャカウダは、イタリア北部のピエモンテ州を代表する郷土料理です。ピエモンテ語でバーニャは「ソース」、カウダは「熱い」を意味します。
ピエモンテは、サッカーファンならセリエAのユヴェントスFCやトリノFCの本拠地として、食通ならワインと白トリュフの名産地としてよくご存知かも知れません。
ショーン・コネリー主演で映画化された小説『薔薇の名前』の作者、ウンベルト・エーコの出身地でもあります。
日本ではアンティパスト(前菜)やおつまみ的なイメージのバーニャカウダですが、本場ピエモンテ州では温かいソースの入った鍋を囲みながら賑やかに食べるので、まさに日本の冬の鍋料理と同じ感覚で親しまれています。
そして他のメニューは一切頼まず、山盛りで用意した野菜にひたすらソースをつけては食べ、ソースが切れたら追加オーダーしてまた食べる…というのが本場のスタイルです。
3.バーニャカウダは手づかみOK。でもソースの二度づけは禁止
バーニャカウダは大勢で一つのソースをつけていただく料理なので、かしこまった作法などは特にありません。
野菜をソースにディップする際は、スティック状のものなら手づかみでOKです。もちろんフォークを使っても構いません。
ただ、一度食べた野菜をソースに二度づけするのだけは避けたいもの。どうしても二度づけしたくなりそうな時は、あらかじめナイフで野菜をカットしておくと、互いに気持ちよく食べられます。
4.締めに欠かせないのがスクランブルエッグ
バーニャカウダは余ったソースに卵を入れてスクランブルエッグにするのが本場なんですって。 pic.twitter.com/r2GeQNiHqd
— 早馬 諒 (@haya_man_06) 2015年12月6日
さて、野菜をひと通り食べ尽くしてそろそろお腹も膨らんできたところで、いよいよ卵の登場です。小鍋に残ったソースの中に卵を割り入れ、スクランブルエッグにして食べます。
締めに卵を入れる辺りも、日本の鍋料理と同じイメージです。
アンチョビとニンニクの風味が効いたスクランブルエッグは、残った野菜にディップしても、あるいはパスタや白飯に混ぜたり、パンに乗せてもおいしくいただけます。
5.最後に
本場のピエモンテ州アスティ県では、毎年11月下旬にバーニャカウダがメインとなる「Bagna Cauda Day」(バーニャカウダデイ/BCD)が開催されます。
県内60のレストランからスタートしたBCDは、今や150超の店が参加する一大イベントとなり、毎年満員御礼になる賑わいを見せています。
アスティはトリノから電車で約40分。11月下旬に北イタリアを旅する予定のある人は、一度検討されてはいかがでしょう。
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