ワインに合うチーズ選びに大切な4つの法則!組み合わせも徹底紹介
公開日:2021.11.24 更新日:2023.01.05
チーズのお供と言えば、ワインを思い浮かべる人が多いではないでしょうか。しかし、チーズもワインも種類が多すぎて、選ぶのに困ってしまいますよね。
ワインとチーズに関して、しっかりと知識を持っていると、ヨーロッパ旅行はより楽しくなります。では、どのような組み合わせがいいのでしょうか。
今回の記事では、ワインとチーズの相性やおすすめの組み合わせ、楽しみ方や食べ方について紹介しています。また、口コミも記載しているので、ぜひ参考にしてください。
株式会社MEBUKU
Pokke編集部
1.ワインに合うチーズ選びに大切な4つのこと
誰もが認めるチーズとワインの生産大国フランス。「チーズとワインの組み合わせ基本原則」があります。
1-1 同じ原産地のものを合わせる
チーズとワインは、同じ地方、または近隣でできたものを合わせることが基本です。これをしっかりと押さえると、相性が良いと言われています。
1-2 チーズには赤ワインが合わせやすい
どちらかといえば、チーズには白ワインよりも赤ワインが合わせやすいと言われています。チーズは、乳の種類や技法によって味が異なります。
ワインも同じです。もちろん、白ワインやスパークリングが合う場合もありますが、フランスでは、迷った時の1本は「フルーティな赤ワインを選ぶと良い」と言われています。
1-3 ワインの香りを損なわないチーズを選ぶ
世界の銘醸ワインと言われるワインは、ブーケ(香り)をとても大切にします。ですから銘醸ワインには、熱を加えた強い匂いのチーズは避けます。
1-4 個性的なチーズには、個性的なワインを合わせる
塩味の強いチーズには、酸味のあるワイン。脂肪分の高いチーズには、渋味のあるワインが合わせやすいと言われています。つまり、それに個性的なチーズには、その個性に負けないワインを選ぶということです。
2.ワインに合うチーズの組み合わせについて
一口にチーズといってもその種類は多彩です。国によって分類も異なると言われています。では、ワインに合うチーズとはどのようなチーズなのでしょうか。
ナチュラルチーズは、7つのタイプに分類することができます。ここでは、チーズのタイプ別にワインとの相性を見ながら、基本的な組み合わせのパターンをご紹介します。
2-1 フレッシュタイプチーズの組み合わせ
フレッシュタイプのチーズとは、熟成させないタイプのチーズ。そのため癖がなく、水分を多く含んでいて柔らかく、新鮮な状態で食べるのがおすすめです。
プレーンには、モッツァレラ、マスカルポーネ、リコッタ、クリームなどがあります。このタイプのチーズには、やや酸味のある辛口の白ワイン、フルーティなロゼ、やや甘口の白ワインなどの組み合わせが合います。
スパイス入りは、ブルサン、クリーム(パプリカ、ペッパー入りなど)があります。このタイプのチーズには、果実香の高い軽めの赤ワインや、辛口の白ワインなどの組み合わせがおすすめです。
酸味のある乳酸タイプは、サンマルセラン、バノンなどがあります。このタイプのチーズには、辛口で味わい深い白ワインや、フルーティな赤ワインとの組み合わせが合います。
2-2 白カビタイプチーズの組み合わせ
白カビタイプのチーズには、表面に植えた白カビが、内側に向かって熟成していくチーズです。クリーミーでマイルドな口当たり。癖も控えめで、特に初心者におすすめです。
マイルドタイプは、カマンベール、バラカ、クータンセ、シュプレームなどがあります。ふくよかでライトな赤ワインと、白ワインとの組み合わせがおすすめです。
熟成が進んだタイプは、サンタンドレ、ルパイエなどがあり、コクのある辛口の白ワインやシャンパン、ライトな赤ワインが合います。
風味の強いタイプは、カマンベール・ド・ノルマンディーAOP、カマンベール・クール・ド・リヨンなど熟成したものです。コクのある辛口の白ワインとの組み合わせがおすすめです。
2-3 青カビタイプチーズの組み合わせ
青カビタイプのチーズとは、内側に青カビを繁殖させ、熟成させるチーズのことです。青カビが脂肪を分解するため、刺激的な香りが生まれます。他のチーズと比べて塩気が強く、独特な風味が特徴です。
塩気が強いタイプには、ゴルゴンゾーラ、ロックフォール、スチルトンなどがあります。コクのあるフルボディーの赤ワインや、糖度の高い極甘の白ワインと組み合わせるのがおすすめです。
マイルドタイプは、ブレス・ブルー、フルム・ダンベールなどがあり、辛口の白ワインや、フルーティで軽い赤ワインがおすすめです。
2-4 ウォッシュタイプチーズの組み合わせ
ウォッシュタイプのチーズには、熟成過程で塩水やブランデーを吹きかけて洗うことから、ウォッシュタイプと呼ばれています。
「リネンス菌」という特殊な細菌の繁殖により熟成させるため、匂いが強い個性的なチーズです。通向きのチーズとして人気があります。
香りの強いタイプは、マンステルなどがあり、強いコクのある赤ワインがおすすめ。また、同じアルザス地方の白ワインも合います。
香りが優しいタイプには、ショーム、ピエダングロワなどがあり、コクのある赤ワインや、辛口の白ワインとの組み合わせがおすすめです。
2-5 シェーブルタイプチーズの組み合わせ
シェーブルは、フランス語で「ヤギ」のこと。名前の通りヤギの生乳で作られ、爽やかな酸味があります。熟成が進むと、深いコクとヤギ特有の風味が増していきます。チーズ好きの間で根強い人気を保っています。
マイルドタイプは、フレッシュ・シェーブル、シャブルー、サントモールなどがあり、フルーティな白ワインやロゼなどの組み合わせがおすすめです。
熟成タイプは、セル・シュール・シェール、サント・モール・ド・トゥレーヌなどがあり、コクの強い赤ワインやロゼと合います。
2-6 セミハードタイプチーズの組み合わせ
セミハードタイプのチーズとは、チーズ作りの中で、プレスして水分量を少なくした半硬質〜硬質の比較的硬いチーズです。熟成期間は、3ヶ月〜半年程度。長いもので1年くらいです。
マイルドタイプは、ゴーダフリコ、サムソー、マリボーなどがあります。フルーティでライトな口当たりの白ワインと赤ワイン、ロゼなどの組み合わせがおすすめです。
コクがあるタイプは、ベームスタープレミア、ベームスターブラスカスなどがあり、辛口の白ワインやミディアムボディの赤ワインと合います。
2-7 ハードタイプチーズの組み合わせ
ハードタイプのチーズとは、セミハードと同じように、プレスして水分量を少なくした硬いチーズです。熟成期間は、半年〜1年程度。
長いものは3年くらいになります。プロセスチーズの原料になることも多く、一般的にはカットして売られています。
マイルドタイプには、エメンタール、エダムチーズ、ミモレットなどがあり、フルーティな白ワインやロゼと合います。
熟成期間が長いタイプは、パルミジャーノ・レッジャーノ、ペコリノロマーノ、クラレットなどがあります。
辛口の中にもフルーティさのある白ワインや、ミディアムボディの赤ワインと合わせるのがおすすめです。
3.チーズに合うおすすめのワインを徹底紹介
チーズのタイプに合わせた、おすすめのワインをご紹介します。
3-1 フレッシュタイプ、セミハードタイプに合うワイン
マイルドな口当たりのチーズには、辛口の白ワインや、フルーティで軽い赤ワインを組み合わせましょう。
「アスティ・スプマンテのチンザノ」
イタリアアスティ産の甘口スパークリングワイン。フレッシュタイプにおすすめです。マスカットの爽やかな甘みと、チーズを優しく包むような泡が魅力。心地よいマリアージュが楽しめます。
「ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトのボルドー・レゼルブ・スペシアル」
フランスボルドー産の赤ワイン。セミハードタイプにおすすめです。ブラックチェリーのような果実のブーケが魅力。濃厚なチーズの風味と折り重なって、上品なマリアージュが楽しめます。
3-2 シェーブルタイプ、白カビタイプに合うワイン
個性の強いチーズには、ボディーのしっかりとした赤ワインや、フルーティな白ワインを組み合わせましょう。
「メゾン・デ・プリンスのソーヴィニヨン・ブラン」
フランスロワール産の辛口白ワイン。シェーブルタイプにおすすめです。グレープフルーツや青リンゴ、ソーヴィニヨン・ブランらしい青草の香りが魅力。
ワインの爽やかな酸味とチーズが溶け合い、清々しい甘味を引き立てます。エレガントなマリアージュが楽しめる逸品です。
「サントリーシャンパンプレミアムのマスカット・ベリーA」
日本の固有品種マスカット・ベリーAの赤ワイン。白カビタイプにおすすめです。ベリーのような心地よい風味が、チーズの濃厚なクリームと溶け合い、最後に残るタンニンを引き立てます。カジュアルに楽しめる普段使いのワインです。
3-3 ファルケンベルク・リープフラウミルヒ・マドンナ
ドイツ産の有名な白ワインです。青カビタイプのような塩気の強いチーズと合います。リープフラウミルヒは「生母の乳」という意味です。
その名の通り、優しい甘味がチーズと絡みあい、マイルドな余韻が口いっぱいに広がります。ブルーチーズが初めてという方に、特におすすめです。
3-4 ローラン・ペリエ・グラン・シエクル
フランス産のプレステージ・シャンパン。ウォッシュタイプにおすすめです。輝く黄金色の中に、ローストしたヘーゼルナッツの余韻と、チーズのまろやかさがマッチする逸品です。
力強さとエレガンスを併せ持つ、リッチなマリアージュが楽しめます。
3-5 ボッラ・アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシッコ
イタリアの赤ワインを代表する銘酒のひとつ。ハードタイプにおすすめです。「ロミオとジュリエット」で有名なバローナ近郊で造られています。
豊かなタンニンと、濃厚な果実の風味がチーズと溶け合い、深い余韻を醸し出す逸品です。
4. ワインとチーズの美味しい食べ方、楽しみ方について
4-1 カプレーゼ
カプレーゼとは、ジューシーなモッツアレラの酸味と、トマトの甘味にバジルの風味が楽しめるモッツアレラチーズの定番料理です。
イタリアのアロマ豊かな白ワイン「ビービー・グラーツのカザマッタ・ビアンコ」と合わせて、カジュアルに楽しみましょう。
4-2 ゴルゴンゾーラの食べ方
そのまま食べるなら、蜂蜜をかけてバケットと一緒にいただきましょう。まろやかな美味しさが口いっぱいに広がります。
バターと混ぜてセロリなどの野菜に合わせる、パスタのソースにするなど、いろいろ楽しめます。ワインは、イタリア産「チェレットのモスカート・ダスティ」がおすすめです。
4-3 ウォッシュタイプチーズの食べ方
ウォッシュタイプのチーズは、そのまま食べるのがおすすめです。他にパンに塗って食べる、ピザやグラタンに使って楽しむことができます。
ワインは、フランス産の「モン・ドール」や「ジャパンプレミアム 高山村シャルドネ」などと組み合わせると、相性の良いマリアージュが楽しめます。
4-4 シェーブルタイプチーズの食べ方
オードブルやサラダ、フルーツに添えて食べるのがおすすめです。また、シェーブルタイプは熟成が進むと硬くなります。
匂いや硬さが苦手な方は、トーストするとことでクセが和らぎ食べやすくなります。ワインは、スペイン産「フレシネのセミセコ・ロゼ」や「シャルドネ」などと合わせて楽しむのがおすすめです。
4-5 パルミジャーノ・レッジャーノ(イタリアチーズ)
リゾットやスープ、サラダ、ドレッシングの他、パスタソースとしても幅広く美味しくいただけます。ワインのおすすめは2つ。
1つは、イタリア産「アロマーネ・デッラ・バルポリチェッラ・クラシッコ」と合わせて余韻を楽しむ。
2つ目は、スペイン産「コルドン・ネグロ」と合わせて爽やかな風味を楽しむ。その時々のシチュエーションに合わせて選ぶのがいいでしょう。
4-6 チーズフォンデュとワイン
チーズフォンデュは、白ワインやキルシュワッサーでチーズを溶かして、パンや野菜、ソーセージなどに絡めて食べます。一般的に、グリュイエールやエメンタールチーズが使われています。
また、一緒に飲むワインは「ヤルンバのアンウッディド・シャルドネ」や「カベルネ・ソーヴィニョン」など、オーストラリア産のワインがおすすめです。
5.ワインとチーズの口コミまとめ
チーズはモッツァレラに限る(真顔)ワインとの相性が最高でな
— 山羊座のシュラ (@sdnr_ds) 2017年8月19日
ワインとチーズのマリアージュっていうけれど、日本人は口内調味を習慣として持っているからチーズを食べながらワインを飲む風味と誤解するけれど、本当はチーズを食べて口の中からなくなってほのかな残り香と味の状態でワインを飲んでその香りと味との相性をいうらしい、、、ずっと誤解していた。
— 糖類の上 (@tinouye) 2017年7月13日
紅茶はワインと同じくタンニンを含むので、チーズとの相性も抜群!クセの強いチーズには風味がマイルドになるミルクティーを合わせたいね~~~
— teaたん(お茶知識bot) (@marchentea) 2017年6月2日
6.まとめ
チーズとワインは、同じ発酵食品ですからとても相性が良いと言われています。最終的には、あなたの好みで決まります。
いろいろと試す過程を楽しみながら、ここで紹介したことを参考に、あなたにぴったりのワインとチーズの相性を見つけて本場のチーズとワインを味わう旅行に出かけてみましょう。
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