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台北孔子廟

台北孔子廟で孔子の言葉に思いを馳せる

台北孔子廟で孔子の言葉を感じよう

釈迦やキリスト、ソクラテスと並ぶ世界四大聖人の一人「孔子」。
乱世のなかで人の生きる道を説いた彼の言葉は、2500年経った現在も多くの人に親しまれています。このガイドでは台北の喧騒から少し離れ、静謐な空気が漂う孔子廟をご案内します。所々に隠された孔子の言葉を探しながら、彼の言葉に思いを馳せてみましょう。

学問の奥深さが垣間見える「萬仭宮牆」の四文字

孔子廟の赤い外壁に描かれた金色の4文字。

萬仭宮牆(まんじんきゅうしょう)

孔子の77代目の子孫にあたる孔徳氏が論語から引用して書いた言葉です。
あまり聞きなれない言葉ですね。

「萬(まん)」は数字の単位の「万」。「仭(じん)」は高さとか深さの単位です。
「宮牆(きゅうしょう)」とは塀とか壁を意味する言葉。さて、どういう意味なのでしょう?

孔子の弟子・子貢(しこう)の言葉から来ているものです。
子貢といえば非常に優秀な人物として知られ、師匠の孔子に匹敵するのではないか、と噂されていました。

これを聞いた子貢は次のように話したそうです。
「私が孔子先生に匹敵するなどとんでもない。壁に例えると、私の高さは肩ぐらいなので簡単に中を覗くことができます。だから、誰でも私の才覚を測ることができるのです。しかし孔子先生の壁は高すぎて容易に中を覗くことはできません。だから孔子先生の実力が分からずにそのような誤解をするのでしょう」、と。

つまり、孔子の教義は非常に奥深く、少しかじった程度でその全体像を推し量ろうとするのは誤りであるという意味ですね。
学問以外にもあてはまりそうな言葉です。

孔子廟の「三猿」には四匹目が

「萬仭宮牆」の文字から少し歩くと突き当りに4つの猿の彫刻があります。
あれ、なんだか日本でも見たことがあるような、、、。

これは、孔子の4つの戒めをわかりやすく猿で表したもの。
礼節に背くならば、見てはいけない、聞いてはいけない、話してはいけない、動いてはいけない、という論語の言葉です。してはいけないという意味のせざる、と動物の猿をかけているので、日本発祥のものかと思われるかもしれませんが、実は孔子の言葉から来ていると言われています。

しかし、興味深いことに三猿のことわざに似た表現は世界各地で見ることができます。
孔子の論語説は有力ではありますが、実はその起源はまだ解明されていないのです。
日本には、8世紀ごろに中国から伝わってきたと考えられています。

孔子の言葉では、もともと四匹いた猿。

しかし、日本では4匹ではなく、3匹が一般的ですよね。
最後の「動いてはいけない」を担当する猿はどこへ行ってしまったのでしょう。

これには2つの面白い説があります。

一つは、四匹の猿とした場合、読み方が「しざる」となり、「死」を連想して縁起が悪いから採用されなかったという説。

もう一つは、性的な表現は好ましくないからという説。

「動かざる」を担当している左端のお猿さんのポーズを見てみると、両手でお尻を押さえています。
ここは孔子廟なので論語の「礼節に背くならば、動いていはいけない」を忠実に表現しているのでしょう。

ですが、一般的にアジアで広く見られるのは、股間を両手で隠している猿なのです。

つまり、4つ目は性的なことに対する戒めなのです。

孔子廟内は建物の装飾が見どころ

孔子廟に入場するまででもいくつも見どころがありましたが、
やはりメインは境内の豪華絢爛な建物。

特に職人さんの素晴らしい技術が伺える装飾類に注目です。

ここでは一つだけ、櫺星門(れいせいもん)をご紹介しましょう。

本殿と間違えてしまいそうなほど立派な門ですが、ここはまだ本殿の一歩手前。
門とはいっても屋根があり、御殿のようなしっかりとした作りです。

赤い扉にたくさんの金色の丸が均等に並んでいます。
全部で108個もある、この幾何学的な水玉模様は釘です。

108という数字は天上の星座を象徴しているそうです。
門の扉に108の釘を打つというのは、孔子廟独特のものです。
普通の中国建築では仏教では四天王を、それ以外の廟では民間信仰の門神を描いたりします。

ここの見どころは左右一対の石の柱。
今にも動き出しそうな非常にリアルな龍の彫刻が柱に巻き付いています。

天に向かって登っていく龍を表現しているのでしょう。躍動感あふれるさまが実に見事です。
この素材になった石は中国本土の泉州から運んできたものです。

さて、孔子廟のご紹介はここまで。
ここから先は孔子廟を訪れて、ガイドを聞きながら実際に肌で感じてみてください。
都会の喧騒から離れて、2500年前に生きた賢人の言葉に触れてみましょう。

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