ナポリ観光の王道『サンタルチア港』と美しい要塞『卵城』 - イタリア・ナポリ
世界的にも有名なナポリ民謡「サンタルチア」は、この港の美しさを歌い上げた民謡です。また、ナポリ観光の王道、サンタルチアの海に浮かぶ美しい要塞「卵城」も見どころの一つです。
モーツァルトにもインスピレーションを与えた美しいサンタルチア港
サンタルチア港は絵に描かれたような美しい港で、卵城やナポリの町並み、遠くにはヴェスヴィオ火山が望める風光明媚な場所です。 サンタルチアという地名は、ナポリの船乗りたちの守護聖人である4世紀に存在した女性、聖人ルチアに由来しています。 サンタルチアの名が世界に知られているのは、なんと言ってもナポリ民謡「サンタルチア」に拠るところが大きいと言えます。船乗りがこの港の美しさを歌い上げた民謡で、イタリアに留まらず今では世界中で知られている歌です。特に聖ルチアを厚く信仰しているスウェーデン、デンマーク、ノルウェーといった国で親しまれているようです。 そして、ナポリは世界3大夜景のひとつに数えられています。高台から望むサンタルチアの夜景も、昼間とはまた違った趣があるのでナポリに宿泊する際はぜひとも見ておきたいところです。 また、サンタルチアは、大きな港だけあって、沢山の船が停泊していて賑わっています。爽やかな潮風に吹かれ、どこまでも続く海岸線を散策してみましょう。 目の前に広がるナポリ湾は、サン･マルティーノのような芸術家やモーツァルトをはじめとする音楽家に多大なインスピレーションを与えたといわれています。
サンタルチアの海に浮かぶ美しい要塞『卵城』
ナポリ観光の王道中の王道といえば、やはりサンタルチアの海に浮かぶ美しい要塞「卵城」でしょう。 海に突き出たこのお城からは美しいパノラマが楽しめます。 卵城という変わった名前の由来は、諸説ありますが、城が楕円形であるからとか、古代ローマの詩人ヴェルギリウスが、魔法をかけた卵を城内に埋めたからという伝説があるからだ、などと云われています。ちなみに、その卵が割れるとナポリに災いが起こるそうです。 卵城の歴史は波乱万丈で、もともとは古代ローマ時代にローマ帝国皇帝の別荘として建設され、12世紀前半から要塞として使われるようになりました。その後拡張され、修道士の僧庵となります。１４世紀にはアンジュー家の支配下で再び改築され、たびたび大砲の攻撃にさらされた後、17世紀末完全に建て直されました。
