意外と知らない浅草神社を紹介!御朱印からご利益、歴史まで
公開日:2021.11.02 更新日:2022.11.16
浅草のシンボルといえば浅草寺の雷門ですが、浅草寺のすぐ隣で独特の荘厳な雰囲気を醸し出しているのが浅草神社です。
今回の記事では、東京の代表的なお祭り「三社祭」でも知られる浅草神社の概略について、御朱印からお守り、ご利益、結婚式に至るまで幅広くご紹介します。
株式会社MEBUKU
Pokke編集部
1.浅草神社の御朱印はバラエティ豊かである
近年、参拝の証として頂ける御朱印ブームを受けて、各地の神社仏閣では御朱印帳片手に大勢の参拝者が訪れています。もちろん浅草神社でも御朱印を授かることができ、その種類はバラエティに富んでいます。
まず通年で授与されている御朱印は下記の4種類(特に記載のないものはすべて初穂料500円)。受付時間は9時から16時30分です。
・「浅草神社」と中央に墨書きされた通常の御朱印
・「恵比寿」と中央に墨書きされた浅草七福神巡りの御朱印
・浅草神社の裏に建つ「被官稲荷神社」の名前が中央に墨書きされた御朱印
・東京福めぐりの御朱印(オリジナル折帖1,200円+御朱印300円)
上記4種類に加えて、期間限定の御朱印が多数あります。
期間限定の御朱印
・「初詣」御朱印(1月1日〜7日)
・「節分祭」御朱印(2月3日)
・「祈年祭」特別御朱印(2月17日)
・「ひな祭り」御朱印(3月3日)
・「示現会」御朱印(3月17・18日)
・「子供の日」御朱印(5月5日)
・「三社祭」御朱印(5月第3金・土・日)
・「夏詣」御朱印(7月1日〜7日)
・「七夕」御朱印(7月7日)
・「隅田川花火大会」御朱印(7月最終週の土曜または8月初旬)
・「重陽の節句」御朱印(9月9日)
・「新嘗祭」御朱印(11月23日)
なお、浅草神社の御朱印帳は紺・ピンク・緑の3種類。
価格は1,000円で、いずれも表紙に浅草神社の神紋(家紋の神社版)があしらわれています。
2.浅草神社のご利益とユニークなお守りの数々
浅草神社のご利益は、心から強く願えば何でも叶うという「心願成就」です。そのためご利益は多岐にわたっています。
「家内安全」「交通安全」「商売繁盛」「社内安全」「社運隆昌」「工事安全」「必勝祈願」「無病息災」「病気平癒」「安産祈願」「身体健全」「合格祈願」など。
そしてお守りも浅草神社ならではのユニークなものが揃っています。
浅草神社のユニークなお守り①「大丈夫守」
浅草神社で1番人気のお守りで、黒地に淡い色で「大丈夫」の文字が入っています。結び紐の色(黒・紫・緑・黄緑・紺・桃)と生地の模様違いで全6種類あります。値段は500円です。
浅草神社のユニークなお守り②「八方除」
8角形の黒いお守りです。引越しや旅行、転勤などで、自分にとって良くない方位に進まざるを得ない時に、どの方角からの災難も防いでくれるお守りです。値段は800円です。
浅草神社のユニークなお守り③「巫(かんなぎ)水引守」
日本古来の伝統工芸である「水引」を用いた、手首につけるタイプの美しいお守りです。1月は松、2月は梅、11月は紅葉、12月は銀杏、というように水引の紋様が毎月変わり、毎月100体の数量限定で頒布しています。値段は2,000円です。
浅草神社のユニークなお守り④「カード御守」
神様の御神霊が移されたカード型のお守りで、35のご利益が記されています。
全国のサイモンズポイント加盟店やネット上のモールでポイントカードとして利用でき、失効してもそのポイントは浅草神社の護持と運営に役立てられます。
なお定価はなく、社務所で「お気持ちを賽銭箱に」納めることで授与されます。
浅草神社のユニークなお守り⑤「金運守/招福守/長寿守」
立体的で丸みを帯びたデザインの可愛らしいお守りのシリーズ。金運守は金色の球体、招福守は銀色の立方体、長寿守は赤銅色の三角錐です。値段は各1,000円です。
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3.浅草神社の縁結び「夫婦狛犬」と「夫婦狛犬みくじ」
浅草神社の鳥居をくぐると、まず目を引くのが「夫婦狛犬(めおとこまいぬ)」です。
狛犬は神の使いとして聖域を守る役割を持っているため、通常は左右に分かれて置かれることが多いのですが、浅草神社の狛犬は赤い相合傘の下で二体仲良く並んでいます。
作られた年代は不明で、台座上部正面には「所願成就」と刻まれているのですが、微笑ましく寄り添った姿から、今では「良縁」「恋愛成就」「夫婦和合」の願いを込めて祀られています。
そして、この夫婦狛犬にあやかっているのが「夫婦狛犬みくじ」(200円)。中吉や大吉などの結果の横に「勝ち負けや プライドなんて ちっぽけで 君といるのがいちばん大事」といった、ちょっと気恥ずかしいラブラブな文言が書かれています。
名前と願い事を書いて納め処(おみくじ掛け)に結べる用紙も付いていますので、カップルで楽しむにはおすすめです。
4.良縁と恋愛成就のご利益に恵まれたら、結婚式も浅草神社で
浅草神社では、江戸時代に建てられた重要文化財の荘厳な社殿で、伝統的な式次第に則った厳かな結婚式を執り行うことができます。
参拝客から温かい祝福の拍手が送られることが多く、賑やかな境内で多くの人に見守られながら、二人の新しい門出をスタートさせることができます。
周囲は雷門や仲見世、浅草寺、スカイツリーなど見どころ満載なので、遠方からのゲストにとっては喜ばれるロケーションかも知れません。
挙式料は初穂料80,000円+挙式基本プラン88,000円(土・日・祝日は+30,000円/いずれも税抜き)で、楽人による雅楽(笙)の演奏付き。収容人数は新郎新婦を含めて30名となっています。
事前までに約1時間のリハーサルが必要で、結婚式の各儀式の意味について説明を受けながら、式の流れに沿ってひと通りの作法を練習できます。予約をすれば、社殿での実際の式を見学させてもらうことも可能です。
披露宴会場や衣装・着付け、ヘアメイク、写真撮影等は別途手配となりますが、ブライダル会社を通せば、近隣のホテルやレストランなどの会場とセットのプランがあるので何かと安心です。
また、社殿には冷暖房設備はなく、控室はあるものの新郎新婦や参列者が着替えられるような部屋はありません。
5.浅草神社と浅草寺の、切っても切れない関係とは
浅草神社の由来は、お隣の浅草寺とは切っても切れない密接な関係があります。
西暦628年、漁師の桧前浜成(ひのくまのはまなり)竹成兄弟が隅田川で漁をしていたところ仏像が網にかかり、地元の識者である土師中知(はじのなかとも)に像を見せたところ、「聖観世音菩薩像(観音様)」であることが分かりました。
その後土師は出家して自邸を寺に改め、観音菩薩像を祀ったのが浅草寺の始まりであり、観音様をお参りするため、小さな漁村だった浅草に大勢の参拝客が集まり始めたことで、村は次第に活気づきました。
やがて平安時代末期になり、浅草発展の功労者として像の発見と供養に関わった三人を祀るため、浅草寺のすぐ隣に浅草神社が創建されました。
三人の神様が祀られていることから、地元では「三社さま」という名で親しまれており、毎年5月に行われるお祭りは「三社祭」と呼ばれています。
6.江戸三大祭の一つ、浅草神社の三社祭
5月第3金・土・日曜日に行われる「三社祭(浅草神社例大祭)」は、日枝神社の山王祭、神田神社の神田祭とともに「江戸三大祭」の一つに数えられ、毎年3日間で約200万人の見物客が訪れます。
初日の金曜には名物大行列(お囃子屋台、鳶頭木遣り、びんざさら舞、白鷺の舞など)が浅草の町を練り歩き、土曜には100基あまりのお神輿の荒々しい様子が見物できます。
そして最終日の日曜には、神社が持つ三基のお神輿を境内から担ぎ出す「宮出し」が行われ、祭りはクライマックスを迎えます。
下町の威勢のいい氏子衆が、ケガを恐れず神輿をかついで振り回す様子は、まさに「これが日本の祭だよ〜」といった風情があります。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。イメージ的に浅草寺の影に隠れがちの浅草神社ですが、境内には関東大震災や空襲から奇跡的に被害を免れた重要文化財が現存する一方、あの「両津勘吉」の子供の頃の遊び場ということで「こち亀」の石碑が建てられているなど、ご利益も見どころもたくさんあります。
浅草観光の際はぜひ浅草寺とセットでお参りください。
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