ロシアの文化や習慣、特徴を紹介!日本との違いや共通点も!
公開日:2021.10.21 更新日:2022.11.08
2018年に開催されるFIFAワールドカップは、ロシア各地で開催されます。ロシア開催が決まって以来、ロシアへの関心は日ごとに高まっています。でも、日本人にとって、ロシアはやはり遠い国です。
今回の記事では、ロシア旅行の前に知っておきたいロシアの文化や習慣、特徴についてまとめてみました。ぜひ参考にしてください。
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Pokke編集部
1.ロシアの文化や習慣の特徴のまとめ!日本文化との違いも比較!
1-1 ロシアと日本のコミュニケーション文化の違い
ロシア人は、愛想笑いをしない
ロシア人は、愛想笑いをしませんので、びっくりすると思います。「仕事中は笑うものではない」と思っているみたいです。実は、ロシア人はとても真面目な性格で真剣なのです。
そう考えると、彼らの不愛想も許すことができるでしょう。最近では、モスクワのスターバックスコーヒーの店員さんは、なかなか愛想がいいですので変化してきているのかもしれません。
ロシア人は、声が大きい
ロシア人は、一般的に声が大きいです。ロシアの空港に降り立ったら、ロシア人同士が大声で怒鳴りあっているような場面に出くわしてびっくりされるかもしれません。
でも、喧嘩をしているわけじゃありません。ロシア人は、何事もはっきり言うことが好きなのです。
ロシア人は、思ったことをすぐ口にする
ロシア人は、思ったことをすぐに口にします。最初、言われた方は、「え!」って思うかもしれません。特に、私たち日本人は、思ったことをはっきり言わなかったり、周りのことを考えたりしてしまいます。
悪気があるわけではなく、率直で表裏がないのです。
自分の非を簡単には認めない
ロシア人は頑固な性格で、自分の非をすぐに認めないのがロシア人です。日本人は、小さいころから「ごめんなさい」と言いなさいと言われて育っています。
厳しい政治体制の下で生きてきたロシア人は、自分の非を認めたり、反省の色を見せたりしたらおしまいという意識が強いのかもしれません。
ロシア人は、時間にルーズな
ロシア人は、細かいことにはこだわりません。特に、時間にはルーズです。でも、これは、日本人の目から見た感想であって、そういう外国人は多いです。
1-2 ロシアと日本の治安や、街文化の違いについて
ロシアの治安
ロシアの治安は、経済格差の広がりや、民族問題の再燃などで悪化していると考えている方もいるかもしれませんが、こういう状況はどの国でも同じです。
ロシアでは、こういう状況に合わせて、セキュリティが強化されています。
パスポートの携行が義務付けられています
ロシアでは、観光客のパスポートの常時携行が義務付けられています。不携行による罰則規定は撤廃されましたが、コピーではなく、パスポートは常時携行していましょう。
既定上に「コピー可」との記載はありません。警官にパスポートの提示を命ぜられても、悪徳警官ということもありますので、十分ご注意ください。
ぼったくりに注意してください
ロシアでは、特にタクシーのぼったくりに気を付けてください。とりわけ、流しのタクシーは要注意です。流しのタクシーは、無許可のものが多いので、タクシーを利用したい時は、ホテルなどで予約してもらってから乗ると安心です。
全館暖房なので暖かい
ロシアといえば、やはり厳寒の地というイメージが強いと思います。でも、セントラルヒーティングで、建物全体が暖かいです。建物の中は、20~23℃に保たれているので、Tシャツなどでも過ごせます。
かえって、日本の木造住宅のトイレや風呂場の方が寒いぐらいです。もちろん、屋外は寒いですから、防寒対策は十分すぎるぐらいにしてください。
モスクワは歴史・文化にあふれています
昔から、モスクワは、文化的に恵まれています。クレムリンをはじめ、モスクワでは、長い歴史を誇る文化的建造物がたくさんあります。
美術館やロシア国教会の教会など見るべきものがいっぱいです。あたたかい季節に行けば、緑もとても多いです。
1-3 ロシアと日本の食文化の違い
ロシア料理と言われて、思い浮かぶものって何でしょう。ボルシチとピロシキは有名ですが、ロシア料理は、ロシアの宮廷料理と広大な国土に広がる農民料理の集合体です。
ボルシチ
世界三大スープの一つのボルシチは、ロシア料理には欠かせません。寒いロシアでは、体を暖める具だくさんのシチュー、スープ、煮込み料理が多いです。
また、日本で食べるボルシチに比べて、バターやチーズなど脂肪分が多く入り、濃厚です。
ピロシキ
ピロシキは、小麦粉を練った生地にいろいろな具材を包んだ総菜パンの一種です。日本では、揚げピロシキのイメージが強いかもしれませんが、ロシアでは、焼きピロシキの方が多く食べられています。
黒パン
ロシアといえば、黒パンですが、黒パンはライ麦のハード系のパンです。ロシア人は、「黒パンは、腹持ちがいいから食べる」と言います。
また、ロシア人は、はっきりと、「パンを買うために働いている」と言います。
ウォッカ
ロシアのお酒といえば、もちろんウォッカが代表的です。ウォッカは、平均アルコール度数が40度ですのですごく強いお酒ですが、ロシア人は、水のように毎日飲みます。
ロシアでは、アルコール度数10%未満のものは、アルコールではなく一般飲料とみなされます。
ロシアンティー
日本で、ロシアンティーといえば、紅茶にジャムを入れますが、ロシアでは、濃いめの紅茶を飲みながらジャムをなめます。ジャムは、紅茶とは別に小さな器に添えられてサーブされます。
1-4 ロシアと日本の交通文化の違い
ロシアの鉄道事情
ロシアといえば、シベリア鉄道を思い浮かべる人が多いかもしれません。ロシアの鉄道は、ほぼ国営です。モスクワ~サンクトペテルブルク間を約4時間半で結ぶロシア版新幹線が週3往復走っています。
モスクワの交通事情
モスクワ市内には、トラム(路面電車)、トロリーバス、メトロ(地下鉄)、バス、マルシルートカ(ミニバンの乗合自動車)など様々な公共交通機関が発達しています。
しかし、道路インフラの整備の遅れ、駐車場不足が原因で、道路の渋滞は頻繁です。
豪華で美しいメトロ駅
モスクワのメトロ駅は、宮殿を思わせるような豪華な造りで、大理石がふんだんに使われ、シャンデリアや彫像があちこちにあって、その美しさで有名です。
写真撮影に関して、以前は、非常に厳しい規制がありましたが、現在は警備員と一緒に写真が撮れたりします。地下鉄ツアーも行われています。ただ、節度ある撮影をしましょう。
モスクワ市内の交通機関では荷物は有料
モスクワ市内の交通機関に乗る際に、大きな荷物を持っているなら要注意です。運賃とは別に持ち込み料がかかります。検札の際、払っていないことがわかると、罰金を払わなければならなくなるので、ご注意ください。
2.ロシア文化で知っておきたいこと、気になること
2-1 トイレ事情
ロシアのトイレットペーパーは、ほんとに吸水性がありません。ロシア人の論理だと、吸水性があると、にじんでかえって不潔だということです。また、その延長に、吸水性がない→手が汚れない→手を洗わないというロシア人の論理が成り立つわけです。
アジアのいろんな国同様、トイレットペーパーを流さないで、設置のごみ箱に捨てるよう書かれています。便器に便座がついていない場合もあります。
2-2 ロシアの通貨
ロシアの通貨は、ロシア・ルーブルで表記はP、補助通貨がカペイカで表記はKです。100ペイカが1ルーブルです。ロシア・ルーブルの紙幣は全部で6種類です。日本をはじめ、各国の紙幣には人物が描かれていることが多いですが、ロシアの紙幣には、街の風景が描かれています。
ルーブルへの両替は、円よりドルやユーロの方がよいと書かれていますし、確かにそういう面もありますが、ドルやユーロを持っていないのに、わざわざ円から替える必要はないと思います。二重に手数料がかかります。ロシア国内の空港での両替か、ATMからクレジットカードで下す方法もあります。
2-3 通りの名前
ロシアの通りの名前も、日本同様、地形や土地の特徴と関係がある通りの名前(北山通、中町通など)もありますが、歴史上の偉大な人物を記念して名付けられていることが多いです。
ちなみに、各地にレーニン通りがありますが、ロシアにあるレーニン通の総距離数は、8631㎞になるそうです。
3.ロシアと日本の共通点とは
ロシアと日本は、いろんな意味で遠い国のようなイメージがありますが、実は、ロシアと日本は隣国です。そして、意外にも共通点もあります。共通点があるとわかると、なんだか親近感がわきます。旅行前に、両国の共通点を考えてみましょう。
3-1 厳しい自然と闘い、共存してきた
ロシアは、広大な大陸国であり、一方、日本は国土の狭い島国ですが、両国は、自然の厳しさと闘い、守り、共存してきました。
ロシアは、厳寒の中で、大地で生きることの厳しさと闘い、同時に大地を崇拝してきました。日本は、地震や水害などの自然と闘いながら、同時に山や海を守ってきました。
自然とともに歩んできた両者の心の内面には、相通じるところがいっぱいあると思います。
3-2 ロシアの若者
ロシアの若者の間では、アニメ、漫画、J-rockなどの日本のポップカルチャーが人気です。それに伴い、日本語を学ぼうとする人も増えています。モスクワでは、日本で公式に認定された忍者教室もあります。
3-3 ロシア民謡
「トロイカ」「ともしび」「ヴォルガの舟歌」など哀愁あふれるロシア民謡は、日本人に長年にわたって愛唱されてきました。
ロシア民謡と言っても、必ずしも悲しいメロディーばかりとは限らないのですが、そういったメロディーの方が日本人の心情にぴったり合ったのかもしれません。
3-4 ロシアのお風呂
シャワーを浴びるだけという国が多い中、ロシアでは、毎日バスタブにお湯をためて、その中で体を洗います。バスタブにお湯をはるというところは、日本と似ています。
中で体を洗うため、人が変わるたびにお湯を入れ替えますが、これは、ロシアの水資源が豊富なことと、水道料金が割安なことと関係しています。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。ロシアと日本の文化や習慣、特徴の違い、思わぬ共通点をまとめてみました。ぜひ上記のことを参考にしていただき、ロシア旅行やロシア理解のお役に立てれば嬉しいです。
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