皇居観光ならこのコースがおすすめ!絶対見逃せないスポットを解説
公開日:2021.10.25 更新日:2022.11.08
東京旅行をするのであれば、一度は皇居を観光しておきたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
ですが、皇居に行ったのであれば、何を観光すればよいのか、皇居の中には何があるのか、気になりますよね。
今回の記事では、皇居内を観光する際にぜひ見ておきたい観光スポットを効率良く周れるコースでお伝えします。
株式会社MEBUKU
Pokke編集部
1.おすすめコースはこれだ!皇居の観光はこの順番で
START
①大手門(メトロ大手町駅、東京駅が最寄駅)
↓
②3つの番所(同心番所、百人番所、大番所)
↓
③富士見櫓
↓
④本丸広場
↓
⑤天守台
↓
⑥諏訪の茶屋
↓
⑦二の丸庭園
↓
⑧二重橋
↓
⑨桜田門
GOAL
皇居観光のスタートは大手門がベスト
入口は他にもありますが、ここ大手門が皇居が江戸城と呼ばれていた時代の正門だからです。
明治に皇室が東京に移り、こちらに住むようになるまでは、江戸城は、江戸幕府の将軍が住む家であり、政治の場でした。
せっかくですから、江戸城正門からなかに入り、将軍に謁見する大名の気分で観光してみましょう。
東京駅丸の内北口から5分ほど歩くと皇居入口の大手門へとたどり着きます。
地下鉄メトロの場合は、大手町駅が最寄り駅です。
2.各コースの見どころを紹介!皇居の観光はこれで大満足
皇居観光スポット①「大手門は江戸城の正門」
大手門は江戸城の正門として1607年にできました。担当したのは、城づくりの名人と言われた藤堂高虎という武将です。
その後、火事で焼失してしまいますが、伊達政宗によって再建されています。将軍や大名たちが江戸城を出入りする際には、この大手門をくぐっていました。
徳川将軍家のお城の正門ですので、当時はとても厳重に警備されていました。ここでぜひ見ておきたいのは、壁にいくつもある穴。
敵がきたときに、門の内側から銃で撃てるようになっていたのです。門を抜けたら、入場券を受け取ります。
この入場券は帰るときに返すことになるので無くさずに持っていましょう。
皇居観光スポット②「3つの番所でセキュリティチェック」
入場券を受け取ると、「番所」と呼ばれる建物が三つ続きます。将軍のいる江戸城の奥まで行くには、厳重なチェック体制をパスしなければいけません。
そうしたセキュリティの役割を果たしていたのが、「番所」と呼ばれるお城の警備を担当する人たちが詰めていた建物です。大手門から3つの番所が続きます。
同心番所
同心番所では「同心」と呼ばれる人たちが交代で番をしていました。
ほとんどの大名はここでカゴから降りて、そのあとは歩いて城内に向かっていました。
百人番所
同心番所の先には百人番所があります。大手門から本丸に入るときの最大の検問所でした。当時は百人組という100人以上の部隊が4組あり、交代で警備にあたっていました。
ここまで来ると、石垣が先ほどよりも高くなっているのがわかります。さらに石垣にそって左に歩くと、大番所が見えてきます。
大番所
大番所は警備をする上で最後の検問所となるので、他の番所よりも身分の高い人が担当していました。建物の後ろには石段があり、敵や怪しい人が入ってきたときに射撃できるようになっています。
大番所の目の前にある門が本丸への入り口です。ですが、ここではあえて門に向かわず、左に進んでみましょう。
皇居観光スポット③「江戸城の名残。富士見櫓」
元江戸城である皇居には、現在天守閣がありません。火事で焼けてしまったからです。
そんな皇居ですが、お城らしい建物が唯一残っているのが、こちらの富士見櫓。三重の建物で高さは16メートルあります。
江戸時代の将軍は、この上から富士山や東京湾、両国の花火を眺めていたのだとか。
この建物の特徴は、どこから見ても同じような形で美しく見えること。皇居というと、二重橋とその奥にある天守のような建物が写った写真を見かけるかと思いますが、その建物がこの富士見櫓です。
ここから本丸跡に向かいます。
皇居観光スポット④「本物の大奥の舞台。本丸広場」
皇居の中心は広場になっています。現在ではすっかりのどかな公園の雰囲気ですが、ここはかつて将軍が住んでいた本丸御殿の跡地です。
本丸御殿の手前側は、いわゆるお役所。役人が仕事をしたり、将軍が謁見していた場所でした。
真ん中あたり将軍の家にあたります。歴代の将軍が食事し、お風呂に入り、寝ていたところです。
そして、その先にドラマでもおなじみの大奥がありました。将軍の奥方たちや子供たち、そして大奥で働いていた女中たちが住んでいました。
15人いた江戸幕府の将軍のうち、最も多くの妻がいたのは11代将軍の徳川家斉で40人もいたそうです。
40人の奥方との間に産んだ子供の数は合計53人。現代では考えられないですね。
皇居観光スポット⑤「20階建てビル並。巨大天守があった天守台」
本丸広場をすすむと、石垣が積まれた天守台があります。天守台とは、つまり天守の土台部分のことです。
江戸時代初期には、天守台の上には天守閣が建っていました。天守閣は何度か増築され、1637年には高さ58mもあったそうです。
これはなんと20階建てビルに匹敵する高さ。当然、日本の歴史上もっとも大きな天守閣です。
しかし、1657年に起きた明暦の大火と呼ばれる大火事で全焼してしまい、現在は存在しません。当時、幕府は天守の再建も考えたようですが、結局再建されることはありませんでした。
1つは経済的な理由、もう1つは国内に戦争がなくなったことが理由です。
天守は本来、戦争で使用するための建物。江戸時代になり、戦争がなくなったことでその必要もなくなったのです。
そのため当時の幕府は天守を再建するより、街の復興を優先しました。そして、天守は作られず、天守台のみ再建されることになり、1658年に現在の天守台が作られています。
皇居観光スポット⑥「皇室ゆかりの茶屋。諏訪の茶屋」
諏訪の茶屋はもともと、現在皇室が住まわれている吹上御苑のなかにありましたが、ここに移転してきました。
この建物自体は1922年に建てられましたが、明治時代の雰囲気が感じられるフォトスポットの一つです。
皇居観光スポット⑦「四季折々の草花が魅力。二の丸庭園」
二の丸庭園は、3代将軍徳川家光の命で1630年に作られました。作られた当初は、池の中に能の舞台が作られるなど独創性が強いものだったようです。
能は日本の伝統芸能の1つで、踊りと音楽を中心に成り立っています。また、登場人物が現実の世界とあの世とを行き来する内容が多いのも特徴です。
しかし、天守台と同じく1657年の明暦の大火で多くが焼けてしまい、その後も再建と焼失が何回か繰り返されました。
現在の庭園は1968年の東御苑公開とともに修復されたものです。この庭園には全国から集められた各都道府県の木260本が植えられています。
ここから、大手門に戻って東御苑の外に出ます。
皇居観光スポット⑧「皇居一のインスタ映え。二重橋」
皇居で一番のフォトスポットといえばここ「二重橋」です。外国人観光客で溢れかえっている人気の場所の一つ。ここに2本の橋がかかっています。
手前と奥の2本の橋で、二重橋と名付けていると考えがちですが、実は奥の橋だけを二重橋といいます。手前の橋の名前は「正門石橋」、奥の橋の本来の名前は「正門鉄橋」でこちらが二重橋です。
二重橋はもともと江戸時代にできたのですが、橋の位置が高かったので下に土台をつくり、その上に橋をかさねました。
その姿が二重に橋がかかったように見えたことから、二重橋と呼ばれるようになったのだとか。残念ながら、普段は二重橋を渡ることはできません。
新年や天皇誕生日などの皇居一般参賀のときに、参観の手続きをすることで渡ることができます二重橋濠に沿って、桜田門に向かって歩きます。
この濠に沿って歩いていると、白鳥を見られるかもしれません。
皇居観光スポット⑨「歴史的暗殺事件の舞台。桜田門」
桜田門といえば名前を知っている方も多いでしょう。桜田門外の変。幕末にあった井伊直弼の暗殺事件です。
井伊直弼は、当時の権力者であり、将軍の選定にも影響力を与えるほどの人物でした。
彼の選択に反対する人たちもたくさんいましたが、彼らを処刑したことでさらに人々の恨みを買ってしまいました。
そして、処刑された仲間や上官を持つ18人の武士が手を組み、この門の前で彼を暗殺したのです。
事件があった日、井伊直弼は護衛の武士約60人に守られたカゴに乗り、桜田門から江戸城に入る予定でした。
しかし、当日はみぞれ交じりで視界が悪かったため、襲撃に対して護衛の対応が遅れてしまったそうです。
江戸城が建てられて以来、城の近くでこのような事件が起きたのは初めてのことでした。当時、日本中に大きな衝撃をあたえたようです。
この事件がその約10年後に起こる明治維新の引き金になったといわれています。
幕末という激動の時代にタイムスリップしたかのような気分を味わえるスポットです。
3.皇居見学ツアー(皇居一般参観)に参加するには?
係員が案内してくれる皇居見学ツアー(皇居一般参観)が一日二回開催されています。
スタートは、午前10時からと午後1時半から。定員は300人までです。
現地で当日予約することもできますが、人気のツアーなので事前予約がおすすめです。
事前予約は宮内庁のホームページがから手続きできます。
宮内庁の公式サイト
当日受付は「桔梗門前」で整理券をもらうことで参加可能です。
※休止日に注意
・日曜と月曜
・祝日、正月
・夏季(7/21-8/31)は午前のみ開催
4.さいごに
皇居内の絶対見るべき観光スポット、いかがでしたでしょうか。
皇居は入口も複数あり、内部も非常に広いので計画を立てずにとりあえず行ってしまうと後悔する人が多いようでしょう。
皇居内に立て看板のマップはありますが、事前に見るべきものを決めておき、大体の位置を把握してから観光してみましょう。
他にも東京を観光するのであれば、こちらの記事を参考にしてください。
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