奈良のパワースポットおすすめ10選!祈りを受け入れる神聖な場所
公開日:2021.11.08 更新日:2022.11.08
忙しい毎日からの喧騒を抜け出して、パワースポットで癒されたいと考えていませんでしょうか。奈良には、祈りを受け止めてくれるパワースポットがたくさんあります。
奈良は、古くからの信仰の形を今に伝える神社や、その周りの神聖な自然に恵まれた土地です。大昔より、人々が暮らし、祭りごとを行ってきた遺跡の数々を見ると、人々が奈良の地から得てきたものの大きさがわかります。
今回の記事では、奈良のパワースポットとしてははずせない、誰もが行きたいパワースポット5つと、奈良の地に住んでいる筆者ならではのおすすめパワースポット5つご紹介します。
株式会社MEBUKU
Pokke編集部
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奈良に訪れたら行きたい、おすすめパワースポット10選
奈良のパワースポット①「大神神社」
(筆者撮影 大神神社大鳥居から三輪山を望む)
大神神社は、奈良県桜井市にある神社です。古事記、日本書紀にもその名前が記されるほど、古くより信仰を集めてきた古社です。
大神神社は、古来本殿を持たず、三輪山を直接、拝むという、神社の社殿が作られる前の原初の祈りの様式を今なお伝えています。三輪山は、神宿る山といわれるゆえんです。
三輪山には、「登る」とは言わず、「登拝(とうはい)する」といいます。大神神社の摂社、狭井神社で申し込み、登拝料300円を納めます。三輪山の奥深く抱かれるとき、そこかしこに、清廉なパワーを感じることでしょう。
三輪山には、ぜひ登拝されることをおすすめします。ただし、三輪山登拝には、初心者で往復2~3時間かかりますし、三輪山は、467mと決して高い山ではありませんが、急な坂が続きます。
時間の都合、あるいは、お体の都合で、三輪山登拝がかなわない場合も、安心してください。大神神社全体が神域なので、大神神社の境内を散策するだけでも、霊気を感じられることでしょう。
奈良のパワースポット②「玉置神社(たまきじんじゃ)」
(筆者撮影 玉置神社)
奈良県吉野郡十津川村にある玉置神社。ここは世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一角に位置します。神仏の宿る山として、修験者の修業の場として、昔から信仰されてきた強力なパワースポットです。
でも、とにかく遠いです。大阪方面から車で行く場合、阪和自動車道・美原JCT→南阪奈道路五條IC→五條経由→R168(ここまで美原JCTより約3時間)、さらに、玉置山に向けて登ること30分。
訪れる人を拒むかのような山道が続きます。これが、「玉置山の神様に呼ばれないと訪れることができない」といわれる理由かと感じます。
駐車場からは、鬱蒼とした樹々の間を歩んで本殿に向かいます。本殿は、大杉や神代杉などの巨樹に囲まれた場所にあります。巨樹のパワーに、日々の生活で貯めこんだ滓(おり)が浄化されているということを実感されるでしょう。
玉置神社もまた、神域全体が強力なパワースポットですが、本殿から玉置山頂上に向かう途中にある玉石社(たまいしのもり)にも参拝されることをおすすめします。
玉石社は、玉置神社が建てられるもとになったといわれるところで、社殿はなく、ご神体は、黒い玉石そのものです。古来より、妖魔退散に霊験あらたかといわれています。
奈良のパワースポット③「天河大辨財天社(てんかわだいべんざいてんしゃ)」
(筆者撮影 天河大辨財天)
天河大辨財天(天河神社)は、奈良県吉野郡天川村にあります。天河大辨財天社は、「高野」「吉野」「熊野」といった日本のパワーあふれる霊場に囲まれた中心地にある聖地ですので、そのパワーに疑う余地はありません。
その場所に役行者(えんのぎょうじゃ)の最初の守護神であった弁財天を祀ったことが始まりだと言われています。
芸事に霊験あらたかということで、芸能関係の方々の篤い信仰を集めていて、俳優、シンガー等、あらゆる芸能人が、有名無名にかかわらず訪れられます。
天河大辨財天社といえば、薄暗い拝殿の中の五十鈴(いすず)です。これは、古事記の、天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩戸に隠れた際、芸能の女神である天宇受売命(あめのうずめのみこと)が、矛に神代鈴をつけて舞ったところ、岩戸が開かれ、天照大神が出てきて、天地が明るくなったというお話の、まさにその神代鈴が、天河大辨財天社の五十鈴であるといわれています。
心静かに拝殿の前に立ち、五十鈴を打ち鳴らすとき、五十鈴が奏でる響きは、心を清め、魂を調和させ、ふつふつと体の内部から、新たなエネルギーを沸き起こさせます。ぜひ、あなたの手で、五十鈴を打ち鳴らしてください。
奈良のパワースポット④「談山神社(たんざんじんじゃ)」
(筆者撮影 談山神社)
談山神社は、奈良県桜井市の、JR近鉄桜井駅より車で30分のところにあり、春の桜、初夏の青紅葉、秋の紅葉で有名です。
中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)と中臣鎌足(なかとみのかまたり)が、「大化の改新」の談合を行ったことから、談い(かたらい)山と呼ばれ、それが社名の云われです。世界で唯一の木造十三重塔は、鎌足を弔うために建てられました。
また、古来より、社殿裏山の御破裂山(おはれつやま)は、国家の大事の前に鳴り出すという不思議な山で、その度に、本殿の鎌足公の御神像にひびが入ったと伝わっています。そのように、神社全体が、大きな霊力、パワーに満ち溢れています。
拝殿下には、恋神社への「恋の道」があります。縁結びの神として祀られているのは、鏡王女(かがみのおうきみ)です。万葉集で有名な額田王(ぬかたのおうきみ)の姉で、鎌足の妻である彼女は、幸せな一生を送ったことから、いつしか恋神社と呼ばれるようになりました。
鏡王女にあやかりたいと願う女性やカップルの参拝客が絵馬を奉納されています。また、恋神社前にある「むすびの岩座(いわくら)」にタッチして、願い事をすればかなうといわれています。
美しい木々に囲まれた境内に、一歩足を踏み入れただけで、心が落ち着くでしょう。ぜひ、談山神社で、恋のパワーをいただいてください。
奈良のパワースポット⑤「石上神宮」
(筆者撮影 石上神宮)
石上神宮は、奈良盆地の東、龍王山のふもとにあります。記紀や万葉集にもその名前が残る古社です。有名な国宝の、七支刀(しちしとう)が伝わっています。
石上神宮は、剣の霊威を祀っていることから、武力の神と思われていますが、実は、武力ではなく、ピンチを救い、心や体に安らぎを与え、生命力に活力を与えてくださる神様だといわれています。ぜひ、そのパワーを実感しにお越しください。
石上神宮の境内では、神の使いとして敬われている、色鮮やかな鶏が放し飼いにされています。鶏の鳴き声は、魔よけと考えられているそうなので、鳴き声を聞くと、いいことがあるかもしれません。
奈良のパワースポット⑥「吉祥龍穴」
(筆者撮影 吉祥龍穴)
奈良県宇陀市の女人高野、室生寺の奥に室生龍穴神社があります。その奥宮にあたるのが、吉祥龍穴です。室生龍穴神社から、約1.3㎞山道を登ったところにあります。山道を進むと道路に面して、鳥居と「吉祥龍穴」と書いた看板がありますので、見落とすことはありません。
鳥居をくぐり、川音に導かれるように、下に降りていくと、屋根のついた拝所があり、そこから向こう岸の「吉祥龍穴」を拝します。
室生寺一帯は、室生火山群に属し、柱状節理の岩が点在していますが、この吉祥龍穴も、柱状節理の中に、ぽっかりと穴が大きく開いていて、そこにしめ縄がかかっています。そこに住むという龍の息遣いさえ感じられる気がします。
吉祥龍穴から、目を右に転ずると、大きな岩盤の上を流れ落ちる滝(招雨瀑 しょううばく)があります。滝とその上の大きな空間に包み込まれるような感じがします。
流れ落ちる水音、深い森、岩にぽっかり開いた穴に、現代人が忘れた、自然への畏敬を思い出させます。
奈良のパワースポット⑦「八ツ房杉」
(筆者撮影 八房杉)
これは、奈良県宇陀市菟田野にある桜実神社にある八ツ房杉(やつふさすぎ)です。国指定の天然記念物に指定されています。神武天皇が大和平定のために陣を張っていた時に植えられたという伝承があります。
株から伸びた8本の幹が互いに絡み合い、ある幹は1本になり、再び分かれるといった珍しい樹形です。また、樹皮は、美しい紅色をしています。
その樹の下に立って、見上げるとき、その存在感に圧倒されます。巨樹が持つパワーというのでしょうか。樹からのパワーが、体に注入されるのを感じます。樹の大きさ、樹が生きてきた時間の長さに、癒されます。
桜実神社周辺には、又兵衛桜、高井の千本杉、宇多水分神社の夫婦杉等、圧倒する巨樹があります。ぜひ、あわせてごらんになってください。
奈良のパワースポット⑧「桃尾の滝(もものおのたき)」
(筆者撮影 桃尾の滝)
桃尾の滝は、奈良県天理市の布留川(ふるかわ)の上流にあります。後嵯峨天皇や僧正遍照が、古今和歌集のなかで「布留の滝」と詠ったのはこの滝だと考えられています。
高さ23mの高さのこの滝は、春日断層崖の中では、最も大きな滝です。明治時代までは、蓮華王院龍福寺という密教寺院の境内の中にあり、中世修験道の信仰の場所でもあり、また、石上神宮の元宮であるとも言われています。
滝壺の周りには、各時代の摩崖仏や石仏などがあり、信仰の深さを物語っています。この滝は、滝のそばまで車で入れるため、たくさんの方が訪れます。
そして、滝のしぶきを感じるところまで近づくことができるので、水のパワーをそのまま、浴びることができます。
古代の人が、この滝に、畏れを抱き、信仰の対象としてきたことを、身をもって感じられるでしょう。石上神宮と併せて訪ねられることをおすすめします。
奈良のパワースポット⑨「鍋倉渓」
(筆者撮影 鍋倉渓)
この巨石の流れをご覧ください。これが、鍋倉渓です。鍋倉渓は、奈良県山辺郡山添村のフォレストパーク神野山の中にあります。大小の黒色の岩々が、幅250m、長さ650mにわたり、まるで溶岩の流れのような景観を作りだしています。岩の下を水が流れていますが、音はすれどその流れを見ることはできません。
この自然が持つ、とてつもない大きさのパワーに圧倒されます。このたくさんの巨石の前に立つとき、日々の様々なことは、なんだかちっぽけなことのように感じることでしょう。
また、この鍋倉渓の巨石の流れは、自然崇拝をしていた古代の人が、巨石を信仰の対象とし、星座(天の川・夏の大三角形)を地上に映したものではないかとも考えられています。
頂上までの間に、天狗岩(わし座のアルタイル)、八畳岩(琴座のベガ)、王塚(白鳥座のデネブ)、北斗岩(北極星)、竜王岩(アンタレス)と考えられる岩があります。
奈良のパワースポット⑩「高天原 橋本院」
(筆者撮影 高天原 橋本院)
高天原 橋本院は、奈良県御所市にあります。その辺り一帯は、高天彦神社をはじめ、数々の遺跡があります。そして、橋本院の庭は、葛城古道のルートにもなっていますので、平日、休日を問わず、たくさんのハイカー、参拝客でにぎわいますが、その方たちは、「この地に入ると、空気が変わる」とおっしゃいます。
橋本院は、奈良時代の僧、行基が開いたとされ、ご本尊は、十一面観世音菩薩像です。橋本院では、白雲岳を背景に広がる瞑想の庭を造ってこられました。四季折々の花が咲き乱れ、癒しの空間になっています。寺の真ん中には、長い枝を垂らすカヤの木が立ち、この樹の下も、パワースポットの一つになっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。どのパワースポットも、パワースポットという名前にふさわしいパワーを持っています。「良きパワー」をいただいて、さあ、元気にまた、歩きだしましょう。
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