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奈良の日本酒は原点!古都を彩る選りすぐりおすすめ日本酒8選

公開日:2021.11.08 更新日:2023.09.28

目次

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大仏や法隆寺、春日大社、平城京跡、吉野の桜など、貴重な歴史遺産に事欠かない奈良ですが、実は「清酒発祥の地」として、日本酒と深い縁で結ばれた土地でもあるのです。 今回の記事では、古都・奈良でおすすめの日本酒を選りすぐってみました。ぜひ参考にしてください。

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奈良の日本酒は原点!酒造りの技は室町期の奈良で確立されたもの

白く濁ったどぶろくだった日本酒が、今のような澄んだ清酒へと変わっていったのは、室町時代のことでした。 当時の日本酒は、寺院の荘園で獲れた米で僧侶が造っていたことから、「僧坊酒」とも呼ばれていました。 多くの寺院が建つ奈良は、自ずと僧坊酒の名産地となりましたが、中でも正暦寺(しょうりゃくじ)の僧坊酒はおいしいと評判でした。 理由は独自の醸造法にあり、仕込みの時に米を3回に分けて発酵しやすくする「三段仕込み」や、酒を腐敗させないための「火入れ殺菌」など、正暦寺で確立した酒造りの手法は今日の清酒造りの原点とされています。 奈良は高原の豊かな伏流水や、酒造りに適した寒冷な気候に恵まれているため、良質な日本酒造りに適しています。県内には28の酒蔵があります。 味の特徴としては、酸味や糖分が活かされた濃醇甘口の酒が主流と言われています。

全国の日本酒ファンをうならせる奈良の人気酒蔵の銘酒3選

奈良の人気酒造の日本酒①「梅乃宿酒造 梅乃宿 葛城 純米大吟醸」(梅乃宿酒造)

奈良の酒では最も全国的に知名度の高い銘柄と言えるのが、明治26年(1893)に誕生した「梅乃宿」です。 山田錦を中心とした酒造好適米を高度精白(蔵平均で55%)し、葛城山系の超軟水の伏流水で仕込んでいます。南部流の技で醸す酒はきめ細かくて柔らかな味わいが特長です。 「葛城」純米大吟醸は、7年連続でモンドセレクション最高金賞に輝いた梅乃宿の代表商品。華やかな甘味と心地よい辛さが口中に広がり、雑味のないきめ細やかな余韻が楽しめます。

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奈良の人気酒造の日本酒②「風の森 秋津穂純米 しぼり華 無濾過無加水」(油長酒造)

今や日本酒好きの間ですっかりメジャーになった「風の森」は、享保4年(1719)創業の油長(ゆうちょう)酒造が、平成10年(1998)に立ち上げた新ブランドです。 全品「純米・生酒・原酒・無濾過」にこだわっており、開栓後の劣化を防ぐため、2018年2月からは一升瓶を廃止。容器を720ml瓶に限定しています。 「秋津穂純米しぼり華」は風の森の基幹商品。透明感のあるしっかりとした酸、骨太なコク、米の味を存分に引き出した旨味が感じられ、それでいて切れ味も抜群な食中酒タイプの純米生酒です。 ちなみに秋津穂とは風の森でイチオシの、醸造適性に優れた地元産の酒造好適米です。 詳細ページ

奈良の人気酒造の日本酒③「春鹿・生酛純米超辛口原酒 鬼斬」(春鹿酒造)

インパクトある酒銘通りの鋭いキレ味を持ちながらも、しっかりとした旨味とおだやかな香りを併せ持つ、日本酒度13度の超辛口生酛造り原酒です。 熱燗にするとキレ味の良さが一層映えて、どんな料理にも合います。夏季限定の生酒タイプ「青乃鬼斬」も人気です。 蔵元は明治17年(1884)創業の春鹿酒造。室町から江戸中期にかけて全国に名をはせた奈良酒の伝統を受け継ぎ、キレのよいまろやかな口当たりの酒を醸しています。

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奈良の酒の奥深さを知らしめる実力派蔵元の日本酒5選

奈良の実力派蔵元の日本酒①「百楽門 濁酒」(葛城酒造)

葛城酒造が造るこの「濁酒(どぶろく)」は、もともとは奈良県神社庁からの委嘱を受けて、毎年11月23日に行われる「新嘗祭」用に造られたお神酒です。 発酵したモロミを一度も搾らずに瓶詰めしているので、米粒がそのまま残っており、飲むというより「食べる」感覚です。 炭酸のピチピチとした口当たりと、乳酸菌飲料にも似た少し甘酸っぱさのある旨味が特徴的です。

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奈良の実力派蔵元の日本酒②「純米吟醸 無上盃」(奈良豊澤酒造)

控えめな吟醸香と程よい酸味を持つ、山田錦50%精米の呑み飽きしない軽快な純米吟醸酒です。 「この上ない酒に出会えたら命名しようと思っていた」という、東京農業大学の小泉武夫名誉教授によって命名されました。 優しくおだやかな飲み口が魅力で、すっきりとした口当たりは料理を選ばず、和食はもちろん中華料理やフランス料理にもおすすめです。

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奈良の実力派蔵元の日本酒③「篠峯 超辛 山田錦 純米無濾過生酒」(千代酒造)

発酵を強めに進め、甘味を減らした無濾過生原酒です。 爽やかで心地よい旨みとシャープな味わいを併せ持ち、透明感も感じさせる辛口タイプ。すっきりした喉ごしとキレの良さが魅力です。 日本酒度は約+10とまさに超辛ですが、実際は数値ほど辛く感じないので、どんなタイプの料理とも合わせられます。 蔵元は明治6年(1873)創業の千代酒造。平成26年に出品を取りやめるまで、全国新酒鑑評会では平成だけで15回も金賞に輝いた実力蔵です。

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奈良の実力派蔵元の日本酒④「三諸杉 菩提酛 純米」(今西酒造)

菩提酛(もと)造りで醸した、室町時代の正暦寺の酒造りを復元した純米酒です。 裏ラベルの説明によると「製造工程で『生米』を使用することを特徴としており、…(中略)…正暦寺・寺領の米と水を用い、境内より分離した『正暦寺乳酸菌』『正暦寺酵母』の働きで『もと』を造り、これに近代醸造法を融合させた、奈良県独自の地域特性のある濃醇旨口の純米酒です。」 独特の熟成香と舌にまったり絡む甘み、その後に広がる酸味とコクのバランスが独特の魅力を醸し出しています。

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奈良の実力派蔵元の日本酒⑤「睡龍 生酛純米酒」(久保本家酒造)

こちらの日本酒は、甘味や酸味、旨味、そして熟成感が複雑に絡みあう、スケールの大きな味わいが特徴の生酛純米酒です。喉ごしがよくキレ味も抜群ですが、果実のような余韻が後味として残ります。 燗にすると一段と持ち味が冴えます。蔵元は元禄15年(1702年)創業、昔ながらの伝統的な生酛造り純米にこだわる老舗・久保本家酒造です。

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最後に

奈良には日本三大酒神神社の一つで、日本最古の神社でもある大神(おおみわ)神社があります。 背後の三輪山全体がご神体というスケールの大きさで、毎年11月14日に開かれる「醸造安全祈願祭(酒まつり)」には、全国から酒造家・杜氏など酒造関係者が参列。 「おいしい酒が造れますように」と祈願します。奈良とは、日本酒の神様から長きにわたって守られてきた「酒の都」でもあるのです。

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