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山口の日本酒は淡麗旨口!一度は飲みたいおすすめの美酒9選

公開日:2021.11.16 更新日:2023.09.28

目次

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高杉晋作や吉田松陰など、幕末期に多くの志士を輩出した山口県ですが、実は日本酒の世界でも革命を巻き起こすほどの勢いで、この10 年近くにわたって山口の日本酒は全国で赤丸急上昇の人気を呼んでいます。

山口から「日本酒復権の、のろしを上げよう」を合言葉に、県の酒造組合では2009年から「やまぐち地酒維新」というPRイベントを東京などで開催。

その一方で、蔵の若い後継者たちが中心になって革新的な酒造技術を積極的に導入し、山口の日本酒のクォリティとブランド価値をどんどんと高めていきました。

こうした取り組みが実を結び、都道府県別の日本酒出荷量では唯一山口だけが「10年連続出荷増」を達成。一部の山口の日本酒は入手困難な状況になっているほどです。

今回の記事では、そんな山口のおいしい日本酒を紹介しています。ぜひ参考にしてください。

株式会社MEBUKU

Pokke編集部
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山口の日本酒の特徴は料理を活かす淡麗でさわやかな旨口タイプ

日本海や瀬戸内海、関門海峡と三方を海に囲まれた自然豊かな山口は、海・川・山・里の幸が豊富で、古くから美食の文化が栄えた土地柄です。

とりわけ有名なのが下関の「フグ料理」。その淡白で上品な味わいはまさに日本を代表する第1級の味覚であり、ほかにもハモ、車エビ、白魚、ヒラメ、鮎などを使った料理がしっかりと脇を固めています。

こうした山口を代表する名産品と合わせて楽しみたいのが、山口の日本酒です。山口では現在24の酒蔵がしのぎを削っており、基本的にはフグやハモ、白魚などの上品な味を引き立てる、淡麗でさわやかな洗練された飲み口のものが主流です。

ただ、味は決して辛口一辺倒ではなく、米のふくよかな味と香りが活かされた旨口タイプの日本酒も増えています。

日本酒通をうならせる、山口ならではの旨さが際立つ銘酒3選

日本酒の世界で現在最も勢いのある県の一つである山口にあって、とりわけ日本酒通の間で人気が高く、かつ入手しやすい銘酒を3つ厳選してご紹介します。

山口の日本酒①「雁木 純米無濾過生原酒ノ壱」

純米無濾過にこだわった銘柄「雁木」の定番商品です。濃醇な原酒なので口に含むとしっかりと旨みが押し寄せてきますが、フレッシュな口あたりのおかげでスイスイと酒杯が進みます。

無濾過の生タイプなので熟成とともにうまみと甘みが増し、もっと味の乗ったうまさが楽しめるのも特徴です。

蔵元の八百新酒造は明治10年(1877)に岩国市で創業。かつては酒蔵の前に船着場があり、錦川の上流から下ってくる船で原料米が運ばれ、船着場の「雁木」と呼ばれる階段状のさん橋から水揚げされていました。

「雁木」の酒銘はその歴史に由来しており、世界中の水際に「雁木」を水揚げしたいという蔵元の想いが込められています。

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山口の日本酒②「東洋美人 地帆紅(ジパング)限定大吟醸 生」

山田錦を40%まで精米した大吟醸です。「SAKE COMPETITION 2014」では、フリースタイルアンダー 5000の部門で見事1位を獲得。フルーティーでやさしい味わいが特徴で、透明感のある上品な旨みが感じられます。

大正10年(1921)に萩市で創業した澄川酒造場は、造っている日本酒の9割が特定名称酒(吟醸酒、純米酒、本醸造酒)というこだわりの酒蔵で、「東洋美人」の酒銘は初代蔵元が亡くなった奥様を想って名付けたとのことです。

2016年12月に行われた日露首脳会談の夕食会では、安倍首相の地元の日本酒ということで「東洋美人」が提供され、プーチン大統領が「何という酒か?」と大いに興味を示したと言われています。

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山口の日本酒③「獺祭 純米大吟醸50」

山口の日本酒の中でも、トップクラスの知名度を誇るのがこの「獺祭(だっさい)」です。蔵の所在地である「獺越(おそごえ)」の名にちなみ、「獺」の文字を用いて「獺祭」と名づけられました。

安倍首相が日米首脳会談のために訪米した際、オバマ大統領への手みやげとして贈った銘柄としても有名です。

獺祭のラインナップは、いずれも醸造アルコールを使わず、山田錦を50%以下まで精米した純米大吟醸酒のみ。その中にあってこの純米大吟醸50は、「獺祭」の中では最も出荷量の多い人気商品です。

米の旨みと華やかな香りとのバランスがとれた逸品で、コストパフォーマンス的にもかなりおすすめの日本酒となっています。

蔵元の旭酒造は昭和23年の設立。搾りの工程に遠心分離システムを導入するなど、日本酒業界の中でも最先端の取組みを積極的に行なっている蔵として知られています。

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獺祭だけじゃない。山口の底力を見せつける実力派の美酒6選

上記3つの銘柄に負けず劣らず、山口の日本酒造りのレベルを全国に見せつけている、個性ゆたかな美酒を6つご紹介します。

山口の日本酒④「貴 特別純米」

柑橘のような心地よいまろやかな酸味が特徴の純米酒です。冷やすとワインのようなさわやかな果実感が広がり、常温や燗にするとほっこりとした米の風味がふくらんで味に深みが増します。

キレがあるので食中酒としても万能です。2003年の「Dancyu」日本酒特集で「地方の隠れた銘酒部門」で第1位に輝いて以来、一躍全国的な人気銘柄となりました。

蔵元は明治21年(1888)に宇部市で創業した永山本家酒造場。秋吉台・秋芳洞カルスト大地を源流とする厚東川の、地下からくみ上げたミネラル入りの水が、深みのある辛口の酒を生み出しています。

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山口の日本酒⑤「五橋 純米吟醸 西都の雫」

山口県のオリジナル酒米「西都の雫」で醸した純米吟醸です。控えめで上品な香りとともに広がる、柔らかな口あたりとキレのよい喉ごしが特徴です。2008年7月に開催された「洞爺湖サミット」で、プレス関係者用の日本酒として採用されました。

蔵元は明治4年(1871)創業の酒井酒造。米は山口県のトラタン村という変わった名前の村で契約栽培された山田錦を、仕込み水は県下最大の清流「錦川」の伏流軟水を、それぞれ使用しています。

五橋の酒銘は、錦川に架かる五連の反り橋「錦帯橋」に由来しています。

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山口の日本酒⑥「金冠黒松 大吟醸『錦』」

「モンドセレクション」で8年連続最高金賞受賞、「全国酒類コンクール」吟醸・大吟醸酒部門第1位獲得(通算11回)など、華々しい実績を誇る山口の銘酒です。

兵庫県特A地区産の山田錦を35%まで精米し、錦川の伏流水で仕込んでいます。みずみずしい果実のようなな吟醸の香りと、ゆたかな米の旨み、バランスの取れた洗練された味わいが特徴です。

蔵元の村重酒造は、明治初期創業の名門・森乃井酒造を継承して昭和34年(1959)に設立した酒蔵です。全国新酒鑑評会では山口県最多の17回の金賞受賞歴を誇ります。

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山口の日本酒⑦「長陽福娘・純米吟醸山田錦」

落ちついた吟醸の香りとふくらみのある柔らかい旨み、そしてスッキリとした味わいを持った純米吟醸です。山口県鑑評会「純米の部」では過去5年間で3回最優秀賞を受賞しています。

蔵元は明治34年(1901)創業の岩崎酒造。「長陽福娘」という銘柄の由来は、創業当時岩崎家に女子が続けて誕生したのをうけて、子供が福々しい良い子に育つようにとの願いを込めて名付けられたとのことです。

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山口の日本酒⑧「生酛(きもと)純米・カネナカ」

ふくよかな米の風味と旨みが存分に楽しめる、しっかりと飲みごたえのある昔ながらの純米酒です。やわらかなコクと適度な酸がバランス良く絡み合い、冷やからぬる燗まで幅広い温度帯で楽しめます。

蔵元は文政6年(1823)創業の中島屋酒造場。蔵元の中村佑治郎さんが杜氏を兼ねている小さな蔵です。1996年に急に杜氏が来なくなったため、50歳をすぎてやむなく勉強して酒造りに携わるようになったとのこと。

量を追わず、ひたすら品質の作りこみに徹したことから、徐々にファンを増やし現在に至っています。

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山口の日本酒⑨「三好 純米吟醸Green無濾過生詰」

青リンゴをイメージさせるさわやかな香りと、軽やかな口あたり、そして透明感のあるやや濃いめの旨みが特徴の純米吟醸酒です。あと味に軽くビターな余韻が心地よく残ります。

蔵元は大正4年(1915)創業の阿武の鶴酒造。日本酒の消費が全国的に低迷していた1983年に、4代目蔵元によって一旦蔵は休眠しました。

その後東京でインテリアデザイナーだった6代目・三好隆太郎さんが酒造りを学び、2017年から蔵を34年ぶりに復活させ、新たに「三好」のブランドを立ち上げています。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。日本で最も有名な日本酒の一つとなった「獺祭」を筆頭に、業界に旋風を巻き起こしている山口の日本酒を、地元のおいしい名産品といっしょにぜひ一度ご賞味ください。

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