ペルーの素晴らしき世界遺産特集!人生で一度は見てみたい場所
公開日:2021.12.06 更新日:2023.01.05
皆さんはペルーという国にどのようなイメージをお持ちでしょうか。空中土地マチュ・ピチュやナスカの地上絵等の有名な観光地を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。
ただ南米に位置するペルーは日本から遠く、実際に行かれた方やより具体的な情報をご存知の方はあまり多くないのではないかと思います。
そこで今回の記事では、ペルーという国をより知って頂くために、ペルーの世界遺産にスポットライトを当てご紹介させていただきます。
株式会社MEBUKU
Pokke編集部
1.ペルーってそもそもどんな国?
ペルーは南アメリカ大陸の北部に位置する国です。首都はリマ、公用語はスペイン語の国となっています。
国土の面積は129万km2で日本の3倍以上となっており、人口は3,200万人ほどの国となっています。
2.ペルーの世界遺産をまとめて紹介
それでは早速ペルーの世界遺産をご紹介していきます。2018年現在、ペルーには文化遺産が8つ、自然遺産が2つ、複合遺産が2つの計12個の世界遺産があります。
それらのペルーにある世界遺産の一覧をまずはご紹介します。
2-1 ペルーの文化遺産
・クスコ市街 – (1983年)
・チャビンの考古遺跡 – (1985年)
・チャン・チャン遺跡地帯 – (1985年)
・リマ歴史地区 – (1988年,1991年)
・ナスカとパルパの地上絵 – (1994年)
・アレキパ市の歴史地区 – (2000年)
・神聖都市カラル=スーペ – (2009年)
・アンデスの道路網カパック・ニャン – (2014年)
2-2 ペルーの自然遺産
・ワスカラン国立公園 – (1985年)
・マヌー国立公園 – (1987年)
2-3 ペルーの複合遺産
・マチュ・ピチュの歴史保護区 – (1983年)
・リオ・アビセオ国立公園 – (1990年)
3.ペルーの特に有名な世界遺産を詳しく紹介
では上述したペルーの世界遺産の中でも特に代表的な世界遺産についてご紹介していきます。
3-1 世界的にも有名な文化遺産
クスコ市街 (1983年)
クスコはペルー南部の標高約3,400mの高所に建設されたかつてのインカ帝国の都で、1200年代~1532年までの間、インカ帝国の首都として栄えました。現在は市街地自体が世界遺産になっています。
かつてインカの人々は「黄金の輝きは太陽の輝き、金は太陽の涙」と考え、神殿や宮殿を黄金で装飾していました。
そのため大航海時代の1532年に黄金を狙ったスペイン人たちにより滅ぼされるという結果を招きました。
世界遺産クスコの見所としては7つの有名な教会で、特にその中でもサクサイワマン遺跡には見事なインカの石組みが300メートル以上も続き非常に荘厳です。
リマ歴史地区 (1988年,1991年)
1535年に、インカ帝国を征服したスペイン人のフランシスコ・ピサロを始めとしたコンキスタドーレスによって建都されたのが現在のペルーの首都リマです。
ヨーロッパとの交易の利便性を考え太平洋沿岸に建都されたリマは、インカ帝国から奪った金銀を次々とつぎ込んで建設されたため、当時は非常に栄え、スペイン人による南アメリカの植民地支配の拠点として繁栄しました。
また現在でもペルーの政治・経済の中心地であり、碁盤の目状に広がる旧市街には「サント・ドミンゴ教会・修道院」、フランシスコ・ピサロが建てた「カテドラル」、「サン・フランシスコ教会・修道院」、「ラ・メルセー教会」等の歴史的建造物が立ち並び、当時の繁栄の跡が残っています。
ナスカとパルパの地上絵 (1994年)
アンデス山脈と太平洋の間にある砂漠地帯に巨大な幾何学図形や動植物の絵が描かれています。
紀元前200年~紀元後800年のナスカ文化時代に描かれたとされるこれらの地上絵は、巨大なために地上からの判別が難しく上空からでないと全体像の把握が難しいほどです。
その大きさは数10mから数10kmに及ぶものまで大小さまざまで、確認されている中でも700を超す数があります。
これらの地上絵は誰がいつ、何の為に描いたのか等は未だに解明されておらず、多くの謎が残っています。
アレキパ市の歴史地区 (2000年)
アレキパは、人口90万人を擁する都市で、ペルー国内ではリマに次ぐ第二の都市です。アレキパという名前は、この町を建設したインカの第4代皇帝が「この街へ住みなさい」という意味の「アリ・ケパイ」と言ったことが由来です。
別名では白い街という意味の「シウダッド・ブランカ」と呼ばれ、町の中心には白い火山で造られた美しい建物が並んでいます。
アレキパの最大の見どころは1579年に建てられたサンタ・カタリナ修道院です。外部は白い壁で囲まれ、1970年まで外界との接触を断った修道生活が営まれていました。
修道院の内部に入ると迷路のように回廊が巡らされており、当時の家具や現在までの修道生活で集められた美術品が展示されています。
3-2 世界的にも有名な自然遺産
マヌー国立公園 (1987年)
アマゾン川の源流の一つであるマヌー川流域に広がる国立公園です。
雄大な自然の国立公園の中にはジャガーやエンペラータマリン等の絶滅危惧種動物も多く生息しており、国立公園を構成する広大な熱帯雨林には文化地区、保護地区、国立公園地区の3つのエリアがあります。
そのうち文化地区では一般人の居住が許され、自然環境を破壊しない範囲までの狩猟、漁業、森林伐採が許されています。
また保護地区はエコツーリズム向けに開かれた地区で、居住、狩猟、森林伐採は許可されていません。そして国立公園地区は、現在居住している部族以外の立ち入りが禁止されています。
国立公園の観光シーズンは4~10月にかけての乾期がメインで、特に7~8月には動物たちがマヌー川へ水を飲みにくる姿が観察できます。
3-3 世界的にも有名な複合遺産
マチュ・ピチュの歴史保護区 (1983年)
世界的にみても最も有名な世界遺産の一つであるインカ帝国時代の遺跡、マチュ・ピチュ遺跡と、その周辺が世界遺産に登録されています。
遺跡だけでなく、ウルバンバ川流域には貴重な生態系を有するジャングルが広がっており、そのため、文化と自然の複合遺産の一つに数えられています。
今では世界遺産の遺跡の中でもトップレベルに有名ですが、麓から見つけ難い標高約2,280mの高山地帯に存在しているため、征服を行ったスペイン軍はこの遺跡に気付くことはありませんでした。
その後、1911年にアメリカの歴史学者ハイラム・ビンガムによって発見され、ようやく世界にその存在が知れ渡るようになりました。
主な見所は「インティワタナ」、「大塔(太陽の神殿)」、「コンドルの神殿の平石」、「水汲み場」等が挙がります。
4.終わりに
みなさま、この記事を通してペルーの世界遺産についてのご理解が深まりましたでしょうか。ペルーに行ったことがある人も、ない人も新しい発見があったのではないでしょうか。
この記事を通してみなさまがペルーに対してより興味を持っていただけたら嬉しいです。
シェアしよう
共有
https://jp.pokke.in/blog/8940