くじらと触れ合える!和歌山のくじら博物館とおすすめ観光地
公開日:2021.12.14 更新日:2022.12.19
みなさんはくじらを観たことがありますでしょうか。「ホエールウォッチングをしたことがある!」というアクティブな方もいらっしゃるかと思いますが、あまり経験の無い方が多いのではないかと思います。
今回は、そんな方にくじらを観ることが出来る街、和歌山県太地町とくじらの博物館、また太地町の周辺の観光地についてご紹介させていただきます。ぜひ参考にしてください。
株式会社MEBUKU
Pokke編集部
1.捕鯨の街、和歌山の太地町について
みなさんは和歌山県太地町という街をご存じでしょうか。和歌山県南部に位置する人口3,500人程度の小さな町です。
大阪からは特急電車で3時間半、東京からは飛行機と電車を乗り継いでも約3時間半という中々アクセスが大変な場所にあります。
そんな太地町ですが、捕鯨関係のニュースで近年良く脚光を浴びている場所ですので、名前をご存知であるという方も多いのではないかと思います。
元々太地町は山に囲まれ耕作地に乏しいことから、捕鯨が街の産業の屋台骨となっており、400年以上も前から捕鯨とともに発展してきた街です。
その文化が現在も続いているため、悲しいことに海外の反捕鯨団体からやり玉にあげられ、反捕鯨映画のロケ地にされたり、捕鯨活動の妨害にあったりして、国内外の話題となってしまっています。
そのように政治的にも重要な街なのですが、ゆえに日本の食文化を語る上で重要な場所でもあります。捕鯨に賛成の方も反対の方も、一度日本の食文化を、日本のくじら文化を学ぶために太地町を訪れてみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介するくじらの博物館は、くじらと気軽に触れ合えるだけでなく、日本のくじら文化を学ぶ上で非常に重要な場所でもあります。
2.くじらの博物館ってどんなところ?
くじらの博物館は太地町の捕鯨の歴史と技術を後世に伝えることを目的に1969年に開館した太地町立の博物館です。さまざまなくじらやイルカの生態(くじらとイルカは同種)や、捕鯨に関する資料等が展示されています。
また、くじらについて学ぶことができる資料館コーナーだけでなく、ショーエリアではくじらやイルカのショーも開催していたり、くじらやイルカに餌付けをすることができるプールもあったりして、まさに色々な意味でくじらと触れ合うことができる施設なのです。
2-1 くじらと一緒に泳げる
くじらの博物館では、夏シーズンの3月~11月のみの開催ですが、くじらと一緒に泳ぐことができるイベント(ふれあいスイム)を開催しています。
くじらの種類はゴンドウくじらで、その体長は2m~5m程度です。ふれあいスイムでは、水の中でくじらとふれあうことができるだけでなく、背びれにつかまって一緒に泳ぐことができます。
くじらと一緒に泳ぐことができる経験なんて中々できない機会と思いますのでぜひチャレンジしてみてください。なお参加にあたっては参加条件がありますので、詳しくはくじらの博物館に直接お問い合わせください。
また一緒に泳ぐのは上記プログラムのみですが、ビーチでふれあうことができるプログラムやカヤックに乗ってくじらたちに近づき、泳いでいる姿を間近で観察することができるプログラム等もあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
2-2 くじらのことが学べる!
くじらの博物館の博物館本館では、さまざまなくじらのことについて学ぶことができます。太地の人々とくじらとの400年以上に渡る関わりの歴史や、人とくじらの関わりの歴史、生物学的に見たくじらの特徴等、さまざまな資料があります。
また博物館を出てすぐのところには、世界最大の動物であるシロナガスクジラの全身骨格標本が展示されており、体長26mもの巨大な身体を目の前で見て感じることができます。
くじらについて学び、実際の大きさを目の前で見ることで、くじらのスケールの大きさを感じてみてはいかがでしょうか。
2-3 イルカ、くじらのショーが見られる!
くじらの博物館では、水族館で定番のイルカのショーに加え、珍しいくじらのショーも行っています。イルカショーのエリアから少し離れた海の中に設けられたくじらショーのエリアにて、大迫力のくじらたちのショーを見ることができます。
何頭ものくじらがトレーナーの指示通りに、水面から高くジャンプしたり、高速で水中を泳ぎ回ったりする姿は圧巻です。
日本でもなかなか他の場所では見ることができないくじらたちのショーをぜひご覧いただくのはどうでしょうか。
ちなみにくじらショーで見られるくじらの種類は、くじらの中でも小型種のゴンドウクジラ種になります。小型種と言っても2mオーバーなのは驚きです。
2-4 イルカに直接エサをあげられる。
くじらの博物館の施設内には、くじらやイルカに餌付けをすることができるスポットがあります。バケツ単位で餌となる魚を購入し、桟橋から実際に手渡しでくじらやイルカに餌を与えることができます。
目の前でくじらやイルカが大きな口をあけて餌を待っている姿は、とても可愛らしいとともに、その大きさの迫力に圧倒されます。くじらの博物館で、餌を与えるという珍しい経験をしてみてください。
3.くじらの博物館だけじゃない!和歌山県のおすすめ観光スポット
上記では太地町のご紹介と、くじらの博物館のご紹介をしてきましたが、和歌山県には他にも観光すべき魅力的なスポットがたくさんあります。
和歌山県は広く、時間が限られる中ですべてのおすすめスポットを回ることは不可能なので、特におすすめのスポットやグルメを厳選してご紹介します。
3-1 太地町 くじら料理
くじらの博物館でくじらと触れ合って、くじらを食べることには気が引けるかもしれませんが、太地町を訪れたらぜひ一度はくじらを食べて頂きたいです。生き物の命を頂くことに感謝して、ありがたく頂戴するのはどうでしょうか。
ちなみに筆者は太地町の宿でくじら料理を美味しく戴きましたが、太地町にあるくじらを祀ってある恵比寿神社というところに事前に参拝に行ってから戴きました。
3-2 那智勝浦町 那智の滝
太地町から程近くの那智勝浦町にある日本三大瀑布の那智の滝です。太地町からは車で30分ほどです。
熊野那智大社の中にあり、落差133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さは10mの落差日本一の大滝には畏敬の念を覚えます。
太地町まで足を運んだなら、絶対にセットで行きたい観光スポットです。
3-3 白浜町 市内観光
和歌山県一の観光地と言っても過言ではない白浜町もぜひ足を運びたい所です。時間があまり無かったとしても、西日本最大級の海鮮市場である「とれとれ市場」でのご飯はマストで行きたい場所です。美味しい海鮮料理が楽しめるだけでなく、マグロを解体している様子等も見ることができます。
また時間があれば、夏であれば海水浴、万葉の時代から湯壺が使われている温泉である「崎の湯」を始めとした温泉、さらに時間があれば「アドベンチャーワールド」でパンダと触れ合ってみてください。
ちなみに「崎の湯」は海目前のかなりワイルドな立地ですので実際に行くかどうかは事前調査をしっかり行ってからにしてください。
3-4 和歌山市 和歌山ラーメン
和歌山ラーメンもぜひ一食は食べて頂きたいです。横浜の家系ラーメンにも似た醤油とんこつのこってり味です。ただ中華そばの面影も残っており、懐かしさも感じるラーメンです。
一番人気は和歌山市内の「井出商店」ですが、那智勝浦にも姉妹店がありますし、他の店舗でも十分美味しいお店は多く選択肢は豊富ですのでプランに合わせて足を運んでみてください。
またラーメンと一緒に茹で卵と巻きずしを食べるのも和歌山風ですのでぜひ試してください。
4.まとめ
太地町やくじらの博物館について興味を持って頂けたでしょうか。
少しでも興味を持って頂けたのであれば、一度くじらと触れ合いに訪れてみてはいかがでしょうか。
きっと普段の旅行とは一味違う経験ができるはずです。みなさんが貴重な旅行の経験をされていただければ幸いです。
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