幸運のイノシシを触ろう!新市場のロッジア (回廊)- イタリア・フィレンツェ
新市場のロッジアは、まるで神殿のようなアーケードに沢山のお土産店が連なっているショッピングスポットです。フィレンツェ特産の革製品がたくさん並んでいます。ここのイノシシの彫像をなでると幸運が得られると言われています。幸運を呼ぶと言われる青銅のイノシシ
新市場の回廊(ロッジア)には、幸運を呼ぶと言われる青銅のイノシシの彫刻があります。 あのデンマークの童話作家アンデルセンがフィレンツェを訪れた時に、当時すでに人気者だったこのイノシシを見て「青銅のイノシシ」という童話を書いたそうです。 実際に像を見ると、毎日多くの観光客に撫でられその鼻は金色に光りツルツルになっています。この彫刻像はもともとウフィツィ美術館に現在所蔵されている古代ローマ彫刻のイノシシを1600年代の芸術家ピエトロ・タッカがブロンズでリメイクしたものです。 泉を飾るモニュメントとして作られたイノシシの口からは絶えず水が滴り落ちています。鼻を撫でる他には、イノシシの舌の上にコインを置いて滑らせ、下の格子をすり抜けて穴に落ちるとまた縁起がいいと言われています。 その穴の周りを少し見てみてください。カニやトカゲ、カエルやカタツムリなど水辺の周りに見られる動物達が細部に渡るまで写実的に作られているのに驚きます。 せっかくですから、皆さんも鼻を撫でたり、コインを滑らせてみてはどうでしょうか?イノシシのご利益があるかもしれません。
フィレンツェの特産品が集まる新市場のロッジアの歴史
現在「新市場」の広場と呼ばれていますが、この市場よりももっと古い歴史を持つ広場が 現在の共和国広場の場所にあり、その市場と区別をするために「メルカート・ヌオーヴォ (新しい市場)」と呼ばれる様になりました。 1547年から51年にかけて広場に回廊(ロッジャ)が建設され、その下では絹織物や高価な製品、有名なフィレンツェ製の麦わら帽子などが販売されていました。 時代の流れと共に商品の内容も変わり、現在は革製品を中心にフィレンツェで人気のあるお土産物の出店が並んでいます。 回廊には1800年代末にフィレンツェの著名人たち、チョンピの反乱を率いたミケーレ・ディ・ランドなどの彫刻像が設置されています。