黄泉の国を彷彿とさせる西の河原公園の見どころ
まるで黄泉の国の河原
西の河原公園(さいのかわらこうえん)は、草津温泉の西方にあり、至る所から温泉が湧きだして温泉の川となって流れています。
草津の温泉は強い酸性の為、河原に草木が育ちません。
そうした景観はいかにも黄泉の国を思わせることから、仏教の死後の世界である賽の河原のイメージで名付けられたとされています。
他にも、町の西方にあるため「にしのかわら」が名前の由来とする説もありますが、江戸時代の絵図に「さいのかわら」という記述をみることができるほか、かつては河原のところどころに地蔵仏が祀られていたこともあり、仏教における賽の河原のイメージが強かったとされています。
また、そのため鬼が住む場所、鬼の泉水(せんすい)とも呼ばれて恐れられていました。この地で大声を出すと、鬼が出るという伝承があります。
今でも鬼の茶釜、鬼の相撲場などの名称が残っています。
現在は遊歩道もきれいな石畳が敷かれて公園として整備され、四季折々の風景を楽しめる素敵な場所になっています。
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西の河原公園入り口から歩いてまもなく、温泉の池のほとりにどこか愛矯を感じさせる鬼の姿を刻んだ碑があります。
この場所はかつて西の河原の代表的な源泉が湧き出していた場所で、茶釜が沸騰するような音を立てて湯を吹き出していたそうです。
「わき出る湯口はわれもおそろしや鬼の茶釜の湯土産噺」に、当時の様子がうかがえます。
伝承では不気味な音は人が近づくと音が止み、遠ざかると再び鳴り出したと伝えられています。
遊歩道を進んでいくと、左手に幾つもの鳥居が連なっている神社が見えます。
こちらは東京・羽田の穴守稲荷の分社として知られている草津穴守稲荷神社です。
明治40年に、東京の染物店の主が草津での湯治で病気が治ったことを感謝し、常々信仰していた穴守稲荷をこの場に分霊したことが始まりです。
昭和33年、平成13年の改装を経て現在にいたっています。
境内の砂は招福の砂といわれ、持ち帰ってそれぞれの場所に蒔けば御利益があると伝えられています。
穴守稲荷神社へ登る階段から、右手の散策路沿いに並んでいる地蔵尊のうち一番右側に鎮座しているのが縁結び地蔵尊です。
縁結びにご利益があるとされ、人気のお地蔵様です。
また、横にはぴんころ地蔵という変わった地蔵尊も鎮座しているので、ぜひ合わせてお参りしていってください。
ぴんころとは元気に長生きし、病まずにころりと大往生しようという意味の「ピンピンコロリ」から名付けられています。
西の河原露天風呂は、男女合わせると500㎡と日本でも有数の広さを誇る露天風呂です。
開放的で、四季折々の草津の自然満喫しながら湯浴みが楽しめます。
夜のライティングでは、前方に広がる景色の中に見える「丸山」もライトアップされています。
夜空に浮かぶ姿は唯一無二の空間を提供します。
源泉は万代源泉、草津温泉の中でも高温の源泉で、その湧出温度は96度から97度ととても高く、殺菌・抗炎症作用に優れています。
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