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青森の日本酒について紹介!人気商品から知りたい豆知識まで

公開日:2021.12.03 更新日:2023.09.28

目次

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青森県と言えば、本州最北端の県です。言わずと知れたりんごが有名な県であり、白神山地や名峰 八甲田山など、見どころ溢れる場所がたくさんあります。また、県内北部には、マグロで有名な大間などなど種々の豊かな大自然を抱く青森県です。

食材としては、海産物にホタテ、イカ、ホッケなど沢山の美味しい食材やご当地料理があり、そこに合わせるお酒も、もちろん豊富にあります。

今回の記事では、青森の美味しい日本酒に関して、おすすめを厳選して紹介しています。ぜひ参考にしてください。

株式会社MEBUKU

Pokke編集部
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青森の日本酒造りに必要な材料、知識ついて

青森の水

青森県土の67%が森林であり、豊富な自然を育む豊かな水源があります。河川の砂礫中を流れる伏流水を使って日本酒が作られ、天然のミネラルを豊富に含む青森でしか作り出せない味や風味を醸します。

青森の酒米

酒米とは、食用米と比べてタンパク質や脂肪分が少なく、保水力が大きい酒造り用の米です。

青森では、「華吹雪」と「華想い」の2品種が使われる酒が多く、「華吹雪」は、純米吟醸酒用として使われ、「華想い」を使った酒は一級品と称されます。

酒造り基本

酒造りにおいて、酒米を精米するところから始まります。酒米を精米歩合70パーセントのものが一般の普通酒として使われ、精米歩合60パーセント以下は吟醸酒として使われます。

お米を洗って、蒸して、それに麹菌をつけた麹が出来ます。そこに、アルコール発酵を促進させる酵母を培養し大量に増殖させます。これが酒の素である、酒母となります。

「酒母+麹+酒米+水」が合わさり発酵が進む中で出来るのがモロミです。このモロミを圧搾して酒と酒粕に分けられます。

青森が産み出した独自の酵母

酒酵母は、モロミのなかで醸成させると米がアルコールと炭酸ガスに代わります。お酒の芳醇な香りを醸すものでもありますが、それが効きすぎるとアルコール分が出なくなります。香りとアルコールのバランスを司るもの、それが酒酵母です。

青森県工業総合研究センター弘前地域技術研究所と日本醸造協会とで共同開発された、まほろば華酵母。
それ自体が、香りとアルコールのバランスが絶妙な酒を産み出す優良な酵母ではありますが、さらに、その中から優れた酵母を取り出し生成したのが県酵母イ号とロ号です。

イ号は立ち上がる香りが強くて大吟醸向き、ロ号は発酵していることを強く印象づけるので純米吟醸向きと言えるでしょう。

純米、吟醸、エトセトラについて

日本酒には「純米」や「吟醸」などなどさまざまな種類があります。大きく分けると2つあります。まずは「純米酒」。これは、お米と麹だけで作られたお酒です。

これが、精米度合いと仕込む時の温度や寝かせ方によって差が出ます。精米度合いが低いほど高級になり、寝かせ方が低温でじっくり行われるほど高級になります。

つまり、純米酒→特別純米酒→純米吟醸→純米大吟醸と上がっていくイメージです。次に、お米と麹に、醸造アルコールを加えたものが「普通酒」から始まり、本醸造→特別本醸造→吟醸→大吟醸と上がっていきます。

青森の銘酒を知ろう!厳選のおすすめ日本酒5選

① 田酒(西田酒造)

青森の銘酒の代表格と言える日本酒です。青森で、「美味い日本酒は?」と聞いて名前がよく上がるのが田酒です。かつて、鎌倉〜戦国時代にかけて、大変に栄えていた港、青森市油川。

そんな油川 大浜において明治11年創業の酒蔵 西田酒造店のお酒です。田酒の名の由来は、その字の如く「田んぼ」を現しています。

酒の素を産み出す田んぼは、醸造用アルコールや醸造用糖類は入れずに日本の田んぼから穫れる米のみを使用した正真正銘の純米酒です。コメ本来の甘みと旨みをそのままに酒として味わうことができ、米の産地青森としての象徴とも言えるでしょう。

また、日本古来の製法にこだわり、商品化までに3年の年月を費やして完成させました。現在では、幻といわれ青森県産初代酒造好適米である「古城錦」を厳選農家に依頼し見事な復活にこぎつけ、平成3年より仕込み作り出した酒「田酒 古城乃錦」を発売しています。

地元向けに売られているので、青森まで出向かないとなかなかお目にかかれないかもしれません。さらに、青森県産且つ県推奨の、酒造好適米「華想い」を用いた「純米大吟醸 百四拾 田酒」は、青森県の恵みと心意気の詰まった青森からしか生まれない地産地消ど真ん中の銘酒となりました。

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② 陸奥八仙(八戸酒造)


陸奥八仙も、青森で大人気のお酒です。陸奥八仙は、八戸酒造から1998年に発売開始されました。華やかであり、爽やかな香りを放つやや辛口なお酒は様々な料理にマッチングします。

この陸奥八仙を産み出した八戸酒造が持つ酒蔵は、なんと1740年元文5年初代 駒井庄三郎が八戸にて酒造りを開始したという大変な歴史を持つ酒蔵です。

この酒蔵自体が、観光名所としてもおすすめ。長い年月を重ねてきたことを、肌で感じて酒造りの奥深いところを学ぶのもまた一興であり、八戸酒造では、試飲付きの酒蔵見学も出来ます。

そんな酒蔵から放つ銘酒 陸奥八仙 は、青森の水、コメ、酵母にこだわって八戸酒造の歴史の深みも一緒に仕込まれた八戸酒造だからこその製法、技法が存分に詰まったお酒です。

八仙とは、中国の故事にある「八人の仙人」に由来し、日本酒ビギナーのみならずお酒への愛が強い方ほどおすすめしたい一品です。

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③ 豊盃(三浦酒造)

青森県弘前市に蔵を構える家族中心で酒造りを営んできた酒蔵です。弘前市は、霊峰 岩木山、世界遺産 白神山地、名峰 八甲田山に囲まれ、豊な自然の恩恵を授かることができる場所になります。

創業は、昭和初期。弘前藩初代藩主 津軽為信公が、戦地にて兵士たちを鼓舞するときに唄った歌「ホウハイ節」に由来します。

この豊盃の酒米には、三浦酒造のみが持つ契約農家で作られる「豊盃米」が用いられています。また、青森の酒米の代表格「華吹雪米」「華想い」や、日本の酒米の代表格「山田錦」を用いた日本酒もあります。

酒米を懸命に作る農家さんのために、と自家製の精米機で丁寧に丁寧に丹精込めて精米された米を生真面目に高品質な酒を追い求めて作り込まれています。

この努力が、飛躍的な品質向上を生み出し、近年、この日本酒の人気が急上昇中しているのです。しかも、豊盃は、大量生産しません。

「和醸良酒」-和が良酒を醸すことを表し、酒の造り手やそれに関わる人々の和が良酒を生み出す-という精神の元に、家族の魂込めたモノそれが、この酒の味わいです。特に、純米大吟醸、純米吟醸、大吟醸の3つがおすすめです。

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④ 桃川(桃川株式会社)

発祥は、江戸時代。本格的に日本酒造りを始めたのが明治22年です。十和田湖から流れる渓流 奥入瀬(おいらせ)。十和田湖周辺の自然を育んできた奥入瀬。それを地元では、百石川と呼んでいました。

その水を使用しているので「百」を「桃」と変換して「桃川」と名付けました。「美味しい酒を通して人を幸せにする」をモットーに、品質第一主義を守り抜き作り上げた日本酒です。

そんな、桃川を生み出す「水」は、八甲田山の眼下、十和田湖から流れる日本が誇る清流 奥入瀬川のほとり地下250mから汲み上げた水を仕込み水として使用しています。奥入瀬の水は軟水系であり、その酒は繊細でまろやかな味わいを演出するでしょう。

さらに、酒米には、県内産の まっしぐら や、国内最高峰の酒米 山田錦を使用しています。そんな桃川の酒蔵は見学も事前予約をすればできます。玄関ロビーでは、直径2メートル、重量700キログラムの日本一の大杉玉がお出迎えしてくれることでしょう。

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⑤ 鳩正宗(鳩正宗酒造株式会社)

創業は明治32年。稲本商店醸造部として発足し、当時は創業者の名より「稲本正宗」という銘柄でした。

昭和初期頃、蔵の神棚に、一羽の白鳩が迷い込んで来た。以降、その白鳩は、棲みつき、酒蔵としても守り神と崇め、そのことから、「鳩正宗」となった。

鳩正宗酒造は、十和田市にあります。十和田市は、八甲田から、十和田湖、奥入瀬と続く大自然の恵みを授かる街の1つ。鳩正宗にも、そんな奥入瀬の伏流水が使われています。

酒米には、青森を代表する酒米「華吹雪」や国内最高峰酒米「山田錦」を巧みに使用しています。酒造りには、「丁寧に醸す」をテーマに、杜氏さんの優しさ溢れる酒を輩出しています。

鳩正宗は、派手さはないが、穏やかさ、心地よさの中にキレもある日本酒です。中でも、おすすめは、鳩正宗 八甲田おろし、八甲田、十和田の恵みを凝縮した一本です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。以上、青森の日本酒について紹介しました。しかし、まだまだ、青森の美味しい日本酒があるので紹介しきれません。銘酒がありすぎるのです。

青森にしかない酵母×青森の水×青森の米 に、青森の美味しい酒造りに生涯をかける酒の造り手たちが、それぞれの信条、こだわり、想いを込める様が、青森からしか生まれない酒を育むのです。

ぜひその中でも著者がおすすめしたい日本酒を厳選しましたので、参考にして下さい。

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