パワースポットとしても有名なカトリックの聖地モンセラートの見どころ
カタルーニャの守護聖人「黒いマリア様」と少年聖歌隊の歌声
モンセラートの呼び名は、カタルーニャ語で、「モンセラ」といい、最後のトが聞こえない言い方をします。
ですが、日本ではモンセラートと紹介されておりますので、ここでは、モンセラートと統一してご案内いたしますね。
「モンセラート」は、ノコギリ山の異名をもち、その名の如く、ギザギザとした山々が続いているのを特徴としています。
昔、このあたり一帯は、湖だったようで、地殻変動による隆起でこのような奇怪な山々が出来上がったといわれております。
この奇妙で不思議な風景に魅せられた芸術家は多く、ガウディもそのひとりでした。
ガウディ作品としてあまりに有名なサグラダ・ファミリアは、モンセラートからインスピレーションを受けたそうですが、言われてみるとサグラダ・ファミリアの尖塔は、なんとなくこの山々に似ている気がしませんか?
モンセラートの大聖堂の正式名称はサンタ・マリア・モンセラート修道院付属大聖堂です。
その名の通り、ここはサンタ・マリア・モンセラート修道院付属の大聖堂で、アーサー王の聖杯伝説に登場するべネディクト会に所属しています。
聖杯伝説とは、キリストが最後の晩餐に用いて、使徒たちが十字架上のキリストの血を受けたといわれる神聖な杯の探索をめぐる中世ヨーロッパの伝説です。
また、モンセラートで有名なのが、願い事が叶うと言われている「黒いマリア像」です。
大聖堂の中に、法衣などが置かれているいくつかの部屋を通り抜けると、奥に小さな階段があります。その先に設置されています。
かつて、ナポレオンが侵攻してきて、修道院が破壊された時も、この「黒いマリア像」だけは秘密の洞窟に隠されて守られたそうです。
10歳から12歳までの声変わりする前の少年たちで構成されたモンセラートの少年合唱団は、「モンセラット・エスコラ二ア」と呼ばれています。
地元カタルーニャ州出身のメンバーは約50名。
ヨーロッパで最も古いといわれる歴史ある合唱団の演奏は、平日13:00と18:45分から行われ、2曲聖歌を歌います。
その美しい天使の歌声、ぜひ生で聴いてみたいものです。
修道院に付属して建てられたエスコラ二ア音楽院では、厳しい試験を通過した少年たちが音楽を学んでいます。
現代音楽教育の基礎はここにあるとまで言われる独特の授業だそうです。
世界各国でも公演を行うエスコラ二ア少年聖歌隊の澄みきった歌声は、まさに天使の響き!
大聖堂に響き渡る感動の歌声にじっくり耳を傾けてみましょう。
施設情報
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