イギリスの文化と歴史、日本との違いは?その習慣や特徴まとめ
公開日:2021.07.24 更新日:2022.11.08
イギリスの文化や歴史、特徴、習慣などについて知りたいと考えていませんでしょうか。紳士の国で有名なイギリスには興味深い文化や歴史がたくさん詰まっています。
今回の記事では、そんなイギリスの文化や歴史について紹介しています。また、食文化やイギリス文学などに関しても記載しているので、ぜひ参考にして下さい。
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Pokke編集部
1.イギリス文化を知る前に歴史を知ろう!
1-1 イギリス国名の由来とは
日本では、一言で「イギリス」と言いますが、イギリスの正式国名は、「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」です。略してUKとも呼ばれています。
イングランドとスコットランド、ウェールズに北アイルランドまでを含む全体の呼称となっているからです。
1-2 イギリス国旗「ユニオン・ジャック」
イギリス本土の島グレート・ブリテン島には、イングランド、スコットランド、ウェールズという3つの国が存在しています。実際には1つの国なのですが、元々は、それぞれが独自の文化と歴史を持った別の国々だったのです。
イギリス国旗のユニオン・ジャックは、北アルランドとこれらの国々の国旗を重ね合わせた連合国旗なのですが、イングランドへの併合が早かったウェールズの国旗「レッド・ドラゴン」は含まれていません。
しかし、イギリス王室の皇太子にウェールズの名が受け継がれていることで、ウェールズの人々の面目は保たれています。
このように、私たち日本人とは明らかに違う歴史を持った国ですから、イギリスへ旅行する際には、そのことを念頭においておくことが大切です。
2.イギリスと日本の食文化の違いについて
2-1 イギリス料理は薄味
イギリス料理の特徴では、歴史的に素材の味を大切にした料理法が一般的です。食べる人が自分の好みに合わせて、食卓上の塩や香辛料を使って味付けします。基本的には、日本料理のように、初めから味が決まっていることは少ないようです。
しかし、最近ではモダン・ブリティッシュという料理のカテゴリーが定着しつつあります。イギリスの素材を活かしながら、エスニックエッセンスをプラスしたオーガニック料理などです。
2-2 アフタヌーン・ティーについて
イギリスでは、「アフタヌーン・ティー」と呼ばれる午後のお茶の習慣があります。午後3時くらいから午後6時くらいの間に、紅茶やお菓子、軽食を楽しむ優雅な午後のひと時です。
基本は、紅茶とサンドイッチ、ペイストリー(生菓子、焼き菓子)、スコーンです。ホテルや専用のサロンなどで楽しむことができます。
ティーフーズは、銀の3段スタンドで出され、下からサンドイッチ、ペイストリー、スコーンの順に盛り付けられることが多いようです。
もし、サンドイッチや生菓子、焼き菓子の順に盛り付けられている場合は、スコーンは別の器で出されます。スコーンは焼きたての温かいものを出すという決まりがあり、これらのティーフーズは、食べる順番が決まっています。
まず、一番下のサンドイッチ、次にスコーン、最後にペイストリーです。カジュアルな場合は、さほど気にする必要はありませんが、フォーマルな場合はマナーを守らなければなりません。
日本の茶道にも色々なマナーやお約束事がありますが、イギリスのアフタヌーン・ティーも同じです。どちらも基本的なマナーが身についていれば、その場に合わせて自在にアレンジできる心の余裕が持てます。
2-3 ハーブについて
イギリスでは、ハーブは紅茶よりもずっと前から飲まれていました。主に薬草として使われ、その後、料理やポプリなどに用いられるようになりました。
そのため、ハーブはイギリスの映画や文学にも数多く登場しています。日本でも古来から、薬草を煎じて薬として飲んでいました。
2-4 パブについて
イギリスでは、どんな田舎に行ってもパブと教会があると言われています。パブの起源は、14世紀頃に街道沿いにあった「ブッシュ」と呼ばれる居酒屋兼宿屋にあります。現在は、お酒に限らず食事もできるレストランの役割も果たしています。
お昼は、パブでビールを飲みながらランチを食べているサラリーマンが多いようです。昼間からビールを飲んでいるサラリーマンの姿は、日本ではまず見られません。また、日本のお昼は午後12時からですが、イギリスのお昼は午後1時からです。
アフターファイブには、仕事帰りの人々であふれかえるなど、イギリス人にとってパブは、暮らしに欠かせない大切な社交場になっています。
他にも、パブ・シアターという小さな芝居小屋を持っているところもあり、食事をしながらミニ劇場を楽しむことができます。
3.イギリスの有名文学について
3-1 「ロビンソン・クルーソー」、「ガリバー旅行記」
この二つの物語は、日本では、子供の頃に読んだという方がほとんどだと思います。しかし、実はこの二つはれっきとした大人向けに書かれた小説です。
イギリスの近代小説の草分けとも言われています。大人になってから再度読み直してみると、違った視点で理解が深まるかもしれません。
3-2 「ハムレット」、「マクベス」
この二つは、有名なシェークスピア作品であると同時に、イギリスを代表する恐怖文学と言われています。「ハムレット」は、幽霊の出現からストーリーが始まり、「マクベス」は、サイコ・テラー風の作品です。
この恐怖とSFが一つになったものが「フランケンシュタイン」です。イギリスは、心霊スポットが多いことでも知られていますが、文学にも数多く反映されているようです。
3-3 「ハリー・ポッター」「指輪物語」
イギリス児童文学の中で今や有名なこの二作品は、映画化されて広く世界中のファンを魅了しています。ハリー・ポッターのロケ地巡りがあるほどの人気です。
他に、「ジャングル・ブック」「ダレン・シャン」「ピーター・パン」「不思議の国のアリス」など、日本でも親しまれているものが多く存在します。
現在では、日本はアニメの国として有名ですが、イギリスはおとぎ話の国として世界に知られています。
4.イギリスの世界遺産5選
イギリスには、30を超える世界遺産があります。ここでは、その中の5つをご紹介します。
4-1 ストーンヘンジ
紀元前3000年〜紀元前1500年頃に作られたと考えられているストーンサークルの遺跡です。場所は、イギリス南部のソールズベリー平野。広い平野に忽然と現れる巨石建造物は、教科書などにも登場しています。
世界遺産に登録されるほど有名ですが、作られた目的や、最大50トンにもなるサーセンストーン (珪質砂岩)の運搬法などが解明されておらず謎の多い遺跡です。
4-2 キュー王立植物園
ロンドン南西部のテムズ川湖畔に、120ヘクタールの敷地を有する世界最大級の植物園です。世界中から収集した700万以上の植物標本を収蔵し、園内で4万種以上の植物を栽培しています。
1957年に、宮廷の庭園として作られたのが始まりです。その後、様々な植物を収集した大航海時代を経て現在に至っています。この植物園のランドマークとも言える「パーム・ハウス」には、南国の巨大なパームツリーやヤシの木が生い茂り、ジャングルのような雰囲気を漂わせています。
その隣には、イングリッシュローズをはじめ、多品種の薔薇が咲き誇る「ローズ・ガーデン」があります。この他、広大な敷地内には、ビクトリア時代に建てられた豪華な「テンパレート・ハウス」や、故ダイアナ妃によって建てられた温室「プリンス・オブ・ウェールズ」、人口池がある「サックラー・クロッシング」には40種以上の鳥が放し飼いにされています。
正統派の日本庭園がある「ジャパニーズ・ゲートウェイ」、地上18mから空中散策が楽しめる「ツリー・トップ・ウォーク」など見所満載の植物園です。
日本にも日本三名園がありますが、どれも日本独自の景勝を持つ庭園です。大航海時代の歴史を持つイギリスは、スケールが大きいようです。
4-3 カンタベリー大聖堂
ローマ教皇から派遣された修道士によって創建され、英国国教会の総本山となった大聖堂です。一度火事で焼失しましたが、12〜16世紀の間に再建されて現在に至っています。
元々はローマ教会の大聖堂でしたが、16世紀にヘンリー8世が自身の離婚問題を解決するため、ローマ教会と決別しました。その際に設立されたのが、英国国教会です。
また、12世紀には時の国王によって大司教トーマス・ベケットが聖堂内で暗殺される事件が起こりました。本堂の奥のトリニティーの床には、1本のろうそくが立てられ、ベケット大司教の遺体が埋葬されています。
彼の死後、人々が祈りを捧げると重病人やけが人が次々に癒され、奇跡の教会としてイギリス屈指の巡礼地になりました。また、中世に作られた壮麗なステンドグラスには、聖書の物語やベケット大司教の生涯が描かれています。
4-4 ウエストミンスター宮殿
北側にビック・ベンの愛称で知られる時計塔を持つ、ロンドンのランドマーク。全長265m、1100を超える部屋と11の中庭を持つイギリスの国会議事堂です。11世紀に、ロンドン中心部を流れるテムズ川沿いに建設されました。一度火事で焼失し、現在の建物は19世紀に再建されたものです。
ゴシック・リバイバル様式の壮麗な姿は、議会制民主主義のシンボルとも言えます。夜もライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
また、すぐ側にはウィリアム王子とキャサリン妃が結婚式を挙げた、ウエストミンスター寺院もあります。この寺院は、歴代国王の戴冠式を執り行うなどイギリスにとって重要な役割を担っています。歴代の王族や英国史上の著名な人物が埋葬されていることでも知られています。
4-5 ロンドン塔
11世紀にウィリアム1世が築いた要塞です。テムズ川沿いに建つこの要塞は、歴代国王によって増改築さてきました。5階建てのホワイト・タワーを中心に、塔や礼拝堂が立ち並んでいます。
17世紀までは王宮でしたが、その後は王位継承争いに敗れた貴族や反逆者を幽閉する監獄に変わっていきました。現在は、建物の一つジェル・ハウスに展示されている、世界最大のダイヤモンド「アフリカの星」が世界中の人々の注目を集めています。
5.イギリス文化に関する口コミ
ブリティッシュ・ジョーク(British joke)、またはブリティッシュ・ユーモア(British humour))とは、イギリス文化におけるジョーク、ユーモアを指す。権力や権威に反抗的で機知に富み、強い皮肉や自虐的であり、多くの場合は真顔で発せられることが特徴とされる。
— 成澤正治 (@narusawa777) 2016年1月16日
外国に暮らしてた人にその国の文化の話になると「隣の国であんまり好きじゃないみたいなところはあるか?」と聞くことがある。フランスとイギリスは日本で言えば納豆とキムチみたく、そんなもん食うのかよ的な揶揄があるとか、世界中色々だなって興味深かったりする。
— てぽさわ (@6LR61YXJ) 2017年9月23日
イギリスは好き嫌い別れるから簡単におすすめできない。食事を大事にする人にはやっぱりおすすめできない、そういう人は欧州南の方(ギリシャを除く)をおすすめする。でも歴史とか文化に興味のある人は是非行って見て欲しい。歩いてるだけでイギリスは楽しい。
— そら。/みずき (@singing_pablo) 2015年8月23日
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。イギリスの文化や歴史、特徴、習慣などについて紹介しました。上記のことを参考にしていただき、ぜひイギリス旅行を楽しんでください。
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