天才ガウディ作のモダンな邸宅!カサ・バトリョの見どころ紹介
公開日:2021.11.24 更新日:2022.12.19
バルセロナにあるカサ・バトリョについて知りたいと考えてませんでしょうか。カサ・バトリョは、バトリョさんという大商人の依頼で、天才ガウディが改築を請け負ったモダンな邸宅です。
また、各部屋は、ガウディの得意とする曲線デザインが取り入れられており、青や白のステンドグラスを多く用いているため、空や海を感じさせる独特の空間が広がっています。
今回の記事では、そんなカサ・バトリョの魅力について紹介しています。ぜひバルセロナへ旅行に行く際は、訪れてみてください。
株式会社MEBUKU
Pokke編集部
1.世界遺産に登録されたカサ・バトリョの概要
「カサ・バトリョ」とは、日本語に訳せばバトリョ邸のことです。カサは家、バトリョは依頼主の名前のことで、つまり「バトリョの家」という意味合いになります。
バルセロナ屈指の高級なエリア、グラシア通りの43番地にあり、ひときわ目を引く優雅な建築物「カサ・バトリョ」は、常に観光客でいっぱいです。
「カサ・バトリョ」は、1877年に建設された建物ですが、大繊維業者で財を成したジュゼップ・バトリョ・イ・カザノバスの依頼を受けたガウディは、1904年から1906年にかけてこの邸宅の改築を行いました。
入口である玄関ホールを大きく広げて、内壁や階段も新しく作り直し、また各部屋には曲線的で繊細なデザインを加えて、ステンドグラスやタイルを用いた装飾を施し見事に生まれ変わったのでした。
また、使用したステンドグラスやタイルは、リサイクル品を使用しているのでエコハウスとも言えます。この邸宅は長い間未公開でしたので、ここを訪れる人々は、そんな人目をひく、不思議で美しい外観を写真に収めるだけでした。
初めて公開されたのは、ガウディ生誕150年にあたる2002年のことでしたが、その後、2005年には、アントニオ・ガウディ作品群のひとつとして世界遺産に登録されています。
2.カサ・バトリョの見どころポイント5選
2-1 見どころポイント①「中庭の青いタイル」
エントランスを入ると、開放的な吹き抜けスペースがあります。全体が同じ色で統一されたように見せるため、一番下の部分は白いタイル、そして段々上へあがるにつれ濃いブルーを使用しているのがわかります。
そして、光を採り入れるために設けられた小窓は、上へ行くに連れ、だんだん小さくつくられています。日差しをより多く取り入れる工夫がされているんです。
自然の光と濃淡あるタイルのブルーの効果により、下から見上げるとそこは、まさに海のように感じることができます。
この大邸宅、もともとは、「地下1階、地上5階の木造レンガ建て」でした。その後ガウディの改築により、「地下1階、地上6階と屋根裏」の構造へ変わりました。
地下1階と地上1階は貸店舗と倉庫、2階がまるまる施主の住まいで、3~6階は賃貸住宅になっているんです。
2-2 見どころポイント②「パセオ・デ・グラシア」
暖炉のある小さなサロンを抜けると「パセオ・デ・グラシア」と呼ばれるこの邸宅の中心となるサロンに出ます。このサロンのネーミングの「パセオ・デ・グラシア」とは、「グラシア通りの散歩」という意味です。
美しい窓の方をご覧いただくと、湾曲したてすりは波を表し、ブルーの丸いドット柄は海の泡を表現したといわれ、そしてそこから差し込む自然の光の効果により、まるで海の中を漂っているようなイメージです。
そして、サロンの裏手にはダイニングルームと裏庭があります。ダイニングルームの天井にも面白い装飾が施されているのですが、それが何をあらわしているのか誰にもわからないのだそうです。
2-3 見どころポイント③「バルセロナ市内が一望できる屋上」
屋上へ出てみると、バルセロナの街の風景が一望できます。バルセロナは、東京のように高層ビルがないため、これくらいの高さでも街が一望できます。
バルセロナだけではなく多くのヨーロッパの古い街並みは、国が定めた厳しい景観条例によってその美観が保たれているんです。
建物の高さ制限もありますし、洗濯物はメインストリート側に干してはいけないなど細かく規制されています。ですから、建物を全部取り壊して新しい建物をつくるということは出来ないので、外壁を残して中だけを改装工事をするといった具合ですから、非常に時間とお金がかかります。
また、電線がどこにもないということにお気づきになられましたでしょうか。地下ケーブルを使用しているので、明らかに景観を損なう電線や柱は隠しています。
そして、余計な宣伝の看板や電光も使用していないので、街がすっきりと美しく保たれていますよね。次に、あたりを見渡すと、ひときわ目を引く煙突がみえます。煙突が8本集まってそびえ立っています。
砕いたタイルを使ったガウディ建築お馴染みの手法トレンカディスで装飾されているのがわかります。
2-4 見どころポイント④「カサ・アマトリェール」
カサ・バトリョを訪れると、お隣にある贅沢な邸宅も気になります。実はこの建物、カサ・バトリョよりも古い、同じモデルニスモ建築の贅沢な邸宅です。200年以上もチョコレート販売の会社を経営するアマトリェ―ル家の所有で、プージという建築家が手がけたもの。
「カサ・バト―リョ」があまりに有名すぎて、陰にかくれて若干かすんでいる感がありますが、こちらも、優美で落ち着いた印象の建物です。
ブルーやグリーンに交じって、チョコレート色のタイルが使用され、曲線だけでなく直線も使用されているのが特徴です。しかし、それよりもまずここでは、当然ながら1階のチョコレートショップを覗いてみたいです。
2-5 見どころポイント⑤「マジックナイト」
カサ・バトリョでは、夏限定のイベント「マジックナイト」を開催しています。期間は6月から9月まで。世界遺産の「カサ・バトリョ」で音楽を楽しみながらお酒やおつまみ、デザートなどを楽しめるとても素敵なイベントです。
演奏は曜日毎に演奏者が変わり2部構成なっており、演奏が始まる前はライトアップされた夜の幻想的なカサ・バトリョを好きに観光できます。見て回れる範囲は昼より少し縮小されて1部となりますが、充分楽しめます。
3.カサ・バトリョの基本情報について
■カサ・バトリョ営業時間
9:00-21:00
■カサ・バトリョの休館日
年中無休
■カサ・バトリョへの入場料
18歳以上は€23.5
子供、学生、65歳以上は€20.5
7歳未満は無料
■地図
4.カサ・バトリョの口コミ
カサ・バトリョなう pic.twitter.com/o73L0jh6lt
— yocchanazm (@barunibeecorn) 2017年5月24日
バルセロナの宝であるガウディの建築、カサ・バトリョとカサ・ミラ。朝と夜。明日は、ガウディの最高傑作と言われているコロニア・グエル教会を見に、バルセロナ郊外まで足を延ばす予定です。 pic.twitter.com/M47KRRpOZO
— SHUNSUKE USAMI (@syunsuke1976) 2017年5月4日
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。カサバトリョには、見どころ溢れるポイントがいくつもあります。ガウディの素晴らしい建築に触れて、バルセロナへ訪れた際はぜひカサ・バトリョを楽しんでください。
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