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世界最大級の美術館!ルーブル美術館の見どころたっぷり作品10選

公開日:2021.11.24 更新日:2023.01.05

目次

世界一有名なルーブル美術館の見どころポイントを知りたいなと思っている方も多いのではないでしょうか。

パリにあるルーブル美術館は、総面積6万平方メートルの展示スペースに、収蔵品35万点以上の中から3万5千点も作品が展示されています。

今回の記事では、毎年800万人以上の入場者の訪問を名実ともに世界最大級のルーブル美術館について、有名な作品やチケットの入手方法、歴史などを紹介します。

株式会社MEBUKU

Pokke編集部
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1.ルーブル美術館の見どころたっぷりの展示品10選

1-1 ルーブル美術館の見どころ作品①「ミロのヴィーナス」

ルーブル美術館にあるミロのヴィーナスは、ギリシャ人が追究した永遠の美と愛をつかさどる女神です。1820年にミロス島で発見されたことから、ミロスのアフロディーテと呼ばれることもあります。

高さは203cmで、発見された当時は台座もありましたが、ルーブル美術館に運び込まれる際に紛失してしまいました。台座に書かれていた記述により、紀元前130年頃に活躍していたアンティオキアのアレクサンドロスによる作とされています。

この彫像の上半身が女性の裸体となっていることから、海から生まれた愛と美の女神であるアフロディーテであり、ローマ神話のヴィーナスだということがわかります。

1-2 ルーブル美術館の見どころ作品②「モナ・リザ」

モナ・リザは、レオナルド・ダ・ヴィンチによる世界一有名な名画です。パリのルーブル美術館に訪れたのであれば、こちらの見どころ作品は必ずチェックしましょう。

イタリア・ルネサンスに大きく影響を受けたフランソワ1世は、レオナルド・ダ・ヴィンチをイタリアからフランスに招いたため、彼によるいくつかの作品がルーブル美術館で見られることになり、モナ・リザもこれらの作品の一つになります。

1503年から1506年にかけて描かれたとされる見どころ溢れるこの作品は、フランソワ1世が1518年に取得し、以後100年以上フォンテーヌブロー宮殿にありました。

ルイ14世がモナ・リザをヴェルサイユ宮殿に移したあと、フランス革命後にルーブル美術館に戻りました。盗難や損壊事件が相次いで発生したため、モナ・リザは防弾ガラスのケースに収められて展示されることになりました。

実際にモナ・リザの名声が一気に高まったのが、1911年8月21日に起きた盗難事件の時で、事件発生から2年後にイタリアで見つかった後、ルーブル美術館に返却されました。

1-3 ルーブル美術館の見どころ作品③「サモトラケのニケ」

ルーブル美術館に展示されているサモトラケのニケは、エーゲ海の北東にあるギリシャのサモトラケ島で、1863年にフランス領事シャルル・シャンポワゾによって発見されました。

ギリシャ文明が栄えていた当時、サモトラケ島は聖地として数々の偉大な神々に捧げられた神殿が建っており、神殿では海難事故から船員の安全と戦いの勝利が祈願されていました。

この像は紀元前2世紀に、海戦の勝利を記念して造られたと考えられています。ギリシャ語では、勝利のことをニケと言うので、サモトラケのニケと呼ばれています。

両翼を広げた瞬間の姿と風にはためく衣服が写実的にとらえられ、ヘレニズム期に特徴的な派手なポーズは、 遠くからでも認識できるような目印となりました。

1-4 ルーブル美術館の見どころ作品④「カナの婚礼」

カナの婚礼は、ナポレオン1世によって、イタリアから持ち込まれたルーブル美術館最大の宴席絵画です。モナ・リザと対面する形で、縦6.8メートル、幅9.9メートルの巨大なヴェロネーゼの作品、カナの婚礼が見られます。

もともとは、ヴェネツィアのベネディクト会修道院の食堂を飾っていました。宴席の絵としては美術史上最大であり、ルーブル美術館が所蔵する作品の中でも最も大きい見どころ溢れる作品の一つです。

聖書で書かれたカナの婚礼のエピソードを、ヴェロネーゼは16世紀当時の栄えていたヴェネツィアに置き換えて描いており、ヴェネツィアの華やかさや人々の服装、豪華な建物、豊かに描かれた宝石および銀製の皿の中に見出すことができます。

これらの人物がほぼ等身大で描かれる一方、画面上部に行くに従って、人物たちが小さく薄くなることによって、鑑賞者を場面に引き込むような遠近法の効果が巧みに発揮されています。

1-5 ルーブル美術館の見どころ作品⑤「ナポレオン1世の戴冠式」

「ナポレオン1世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠」と呼ばれるこの作品は、1804年の12月2日に、パリのノートル・ダム大聖堂で行われたナポレオン1世の戴冠式の様子を、ナポレオン1世の主席画家であるジャック・ルイ・ダヴィッドが描いたものです。

ダヴィッドは新古典主義に則って、水平軸および垂直軸を意識した構成で本作品を描いています。総勢150名からなる参列者が視線を中心人物であるナポレオンに向けて、見るものの意識をこの歴史的瞬間に集中させるような効果をもたらしています。

後にアメリカの実業家から、複製を描くように注文を受けたので、ダヴィッドは記憶を頼りに二作目を完成させました。オリジナル版に比べて若干小さくなっている二作目は、現在ヴェルサイユ宮殿に飾られています。

1-6 ルーブル美術館の見どころ作品⑥「民衆を導く自由の女神」

ウジェーヌ・ドラクロワによって描かれたこの大きな作品は、1830年の7月革命を主題としています。彼は、祖国のためにこそ戦ってはいないが、祖国のために絵を描こうと決断し、1830年の10月から12月にかけて製作した後、1831年5月のサロンで展示しています。

バリケードを乗り越え、最終攻撃を仕掛けようとする群衆がフランスのシンボルであるマリアンヌに導かれています。フランスの共和制および民主政治を表す代表作として、政治的にも文化的にも大きな影響を与えている作品です。

本作品は縦2.59メートル、横3.25メートルと大変大きいため、ジャンボジェットと呼ばれたボーイング747型機でも運ぶことができず、エアバスのベルーガという大型貨物機で輸送されました。

1-7 ルーブル美術館の見どころ作品⑦「メデューズ号の筏」

ロマン主義を牽引したジェリコーの代表作であり、ジェリコーはここで実際にあった事件を主題とし、人物を等身大にリアルに描くことで、新古典主義からの脱却をはたしました。

この作品をきっかけとして、若いジェリコーの名が国際的に知られるようになりました。今日では、ジェリコーはフランスのロマン主義を代表する画家として語られています。この作品は、1816年7月5日にモーリタニアの沖合で座礁したメデューズ号の難破事件を元にしています。

150名以上の乗組員を乗せた軍艦が座礁した後、彼らが急ごしらえで筏を作り、13日間にわたる漂流生活の結果、生き残った生存者は10名に過ぎなかったという事件のことを知ったジェリコーは、事件に関する資料を集め、丹念に調べ上げ、救出の希望と遭難の苦しみとを描きあげています。

1-8 ルーブル美術館の見どころ作品⑧「ルイ14世の肖像」

この見どころ溢れる作品は、1701年にイアサント・リゴーによって描かれました。当初は自身の孫に当たり、スペイン王となってまもない、マドリードのフェリペ5世に送る予定でした。

しかし、ルイ14世は本作品を見てあまりにも気に入ってしまったため、ヴェルサイユ宮殿のアポロの間に飾ることにしました。

当時63歳のルイ14世は青の聖別式の衣装を身にまとい、王剣を脇に携えています。王の右手は、王冠の前に位置する笏(しやく)の上に添えられ、王の正当性を示しています。

バレエに魅せられたルイ14世は、自らもバレエの舞台で踊り、その脚線美を維持するために高いヒール靴を履くことを好んでいました。本作品を始め、数々の肖像画では、王の脚線を強調する全身像が描かれています。

1-9 ルーブル美術館の見どころ作品⑨「アメンホテプ4世」

アメンホテプ4世の像は、紀元前1350年頃にエジプトのルクソールで製作されたと考えられています。カルナックにあるアメン神殿の東に位置する建造物から出土しました。

古代エジプト第18王朝のアメンホテプ3世と、ティイ王妃の間に生まれたアメンホテプ4世は、紀元前1372年から17年間ほど王位に就きました。

在位期間中に、首都をテーベからアケトアテンへと移し、国家神と定めた太陽神アテン崇拝の中心地としました。自らもアクエンアテンと改名し、アメン神殿の東側に新たに神殿を設置し、その広い中庭を取り囲む形で王の巨像が彫られた柱を立てました。この肖像は、その柱の一部がみつかったものです。

像はオシリス神の姿勢を保ち、足をそろえて立ながら胸部で腕を交差させています。細長い顔が、胸まで届く長いあごひげによって、さらに強調されています。

1-10 ルーブル美術館の見どころ作品⑩「ハドリアヌス帝」

漫画と映画でおなじみのテルマエ・ロマエに登場したハドリアヌス帝の像は、ルーブル美術館のドゥノン翼1階にあります。戦闘中についた傷を隠すためとも、ギリシャの影響を強く受けたためとも言われるひげを蓄えた顔が特徴的で、以後のローマ皇帝もひげを生やすようになりました。

ハドリアヌスはローマ帝国の五賢帝のうちの一人で、ローマ帝国内を巡回し、イギリスではハドリアヌスの長城と呼ばれる壁を建設するなど、ローマ帝国のそれまでの拡大路線から、現実的な統治に方向転換するきっかけをつくっています。

古代ローマ時代は、皇帝の肖像が劇場や広場、公衆浴場などに置かれ、ローマ帝国の権威と秩序を大衆に示していました。初代皇帝アウグストゥスに続いて、ハドリアヌスの肖像も多数製造され、現在ハドリアヌスの肖像は150体ほど残っています。そのうちの一体がルーブルでも見られます。

2.ルーブル美術館の入場料や予約方法、基本情報について

ルーブル美術館

2-1 ルーブル美術館のチケット予約方法

ルーブル美術館のチケットは、公式ホームページ、またはパリ市観光局で事前に予約をすることができます。ルーブル美術館でなくてもチケットは販売されており、行く途中のAllee du Grand-Louvreという通路でも手に入れることができます。

もちろん、入り口のホールに券売機が置いてありますので、そちらから購入することも可能ですが、混雑する時期だと待ち時間が長いです。また、ミュージアムパスという他の美術館でも使えるパスを持っていると、優先専用口から入ることができます。

ルーブル美術館のオンラインチケット予約

http://www.louvre.fr/jp/

ミュージアムパスを購入できるサイト

https://www.veltra.com/jp/

■ルーブル美術館の待ち時間について

ルーブル美術館は世界中から観光客が訪れる人気のスポットになります。混雑する夏休みや年末の時期は、90分程度待つこともあり、通常の待ち時間であれば約30~60分程度になります。開館前やお昼時、夕方16時以降の時間であれば比較的空いています。

また、館内は入り口付近よりも空いており、パリミュージアムパスを持っていれば優先専用口から入ることができます。

2-2 ルーブル美術館のアクセス方法

地下鉄(Métro)

地下鉄1番線または7番線に乗り、パレ・ロワイヤル/ミュゼ・デュ・ルーヴル駅で下車してください。

バス

RATPパリ市交通公団バス:21、24、27、39、48、68、69、72、81、95番をご利用ください。
パリ・オープンツアー:停留所ルーヴル美術館で下車してください。

■ルーブル美術館の入り口、セキュリティチェックについて

ピラミッドの入り口では、セキュリティーチェックを受けます。係員によって鞄の中身を確認されるほか、一人一人金属探知機をくぐらなければなりませんので、あらかじめ準備をしておきましょう。

ここでは入場券は必要ありません。入場券の提示は後ほど、ナポレオン・ホールから、リシュリュー入り口、シュリー入り口、およびドゥノン入り口のどれかを通過する際に求められます。

セキュリティーチェックの後、エスカレータを下ってナポレオン・ホールに向かいます。ナポレオン・ホールにて、各国語の案内パンフレットを無料で取得できるほか、入場券の購入や、オーディオガイドの有償貸し付けを受けることができます。

2-3 ルーブル美術館の基本情報

■営業時間

9:00-18:00
水曜と金曜は9:00-21:45

■休館日

火曜
1/1、5/1、12/25

■入場料

大人 チケット 15ユーロ
ルーブル美術館とウジェーヌ・ドラクロワ美術館の常設展と全ての企画展にアクセス可能

日曜日のご来館
10月から3月まで:毎月第1日曜日は常設展を無料で開放
4月から9月まで:毎月第1日曜日は無料日とはならない

■地図

3.ルーブル美術館の概要や歴史について

ルーブル美術館のある場所は、元々は12世紀にパリを防御するために造られたお城でした。防衛拠点としての重要性を失った後は、ルーブル城は歴代のフランス国王によって宮殿として利用されました。

1793年のフランス革命後に美術館として一般公開されて以後、収納品は増え続け、現在では35万点以上の所蔵作品を備える世界最大の美術館となっています。

展示されているのはこのうち3万5千点で、紀元前7500年の古代オリエント美術から、現代ヨーロッパの作品まで、膨大なコレクションを観賞できるようになっています。

4.ルーブル美術館へ行ったときのお土産について

2016年に、ナポレオン・ホールとギャルリー・デュ・カルーセルの間に、リブレリー・デュ・ルーブルと呼ばれる書籍とお土産を扱うお店がオープンしました。

ルーブル美術館が所蔵するコレクションに関する専門書の他、フランス国内外の著名な作品や展覧会を扱った数千点に及ぶ膨大な書籍が販売されています。

またルーブル美術館に関する詳細を説明したCD-ROMやビデオなどマルチメディアコンテンツも販売されています。さらに、器や日用品、陶器、お子様向けのおもちゃなどのお土産物や、オブジェなども用意されています。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。ルーブル美術館には、世界的に有名な絵画や像がたくさん展示されています。

その時代の歴史や作品に込められた思いを知ることによって、一つ一つの作品に対する感じ方が変わってきます。

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