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ヴェネツィア広場

夜のライトアップが美しいローマの中心広場

ミケランジェロやムッソリーニも見てきたヴェネツィア広場 - イタリア・ローマ

ローマ旧市街の中心に位置し、各方面へ延びる道路が集中する地点でもあるベネツィア広場。ローマの交通の要衝となっています。広場の中央は緑の芝生になっていて、人々の憩いの場です。広場正面にはヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂と、その西側にはベネチア宮殿があります。

イタリア王国誕生50周年を記念して作られたヴェネツィア広場

1911年は、イタリア王国誕生の50周年にあたる年です。その頃のローマは、まだ現在のローマの3分の1か4分の1の規模でした。トレビの泉や、パンテオンのある街の中心部を離れると、住宅地としてはトラステヴェレ地区やボルゴ地区くらいのものでした。

イタリアの50歳の誕生日を祝うために。トリノ、ローマとフィレンツェにて同時にエキスポが計画されます。

ローマのエキスポでは、各国だけでなく、イタリア内の様々な都市がそれぞれの負担でパディリオンをオープンしたのですが、まず先に完成披露したのはルーマニアでした。国立近代博物館のある地域にそういったパディリオンが建ち並びました。その幾つかが現在も残っています。各イタリアの都市は、それぞれの町を代表するスタイルの建物や、時には、正確に歴史的な建物をそっくり再現したものなどを建てましたし、各国は、当時その国が誇る現代建築家のデザインによる建物なども披露しました。そこから、テヴェレ川を越え新地域マッツィーニ広場に至るまでの橋も建設され、現在はリソルジメント橋と呼んでいます。

初代のフラミニオスタディアム、グイエルモ・カルデリーニの最高裁判所や、ボルゲーゼ公園内にある動物園もその年の完成品です。

まさにその年、ヴィットリオ・エマヌエーレ統一記念堂の建設に伴いヴェネツィア広場が完成されます。

ヴェネツィア広場の近くのミケランジェロが住んでいた家

中世期の目抜き通り(当時はラータ通りと呼んだのですが)であるコルソ通りを中心として、統一記念堂に向かって左右対称に大きく開くように、そのあたりの建造物は大幅に解体され、ヴェネツィア宮殿の一部は後方に移動され、ヴェネツィア宮殿と対になるように広場の反対側にとてもよく似た建物を築きました。ジェネラーリ(ゼネラリ?)保険会社が建て、現在も使っているもので、2階の窓はロマネスク調の2連窓となっていたり、一階にマーチを連続させているなど、ヴェネツィア宮殿と全く同じではないですけれどもね。正面には、パドバから持ってきた十六世紀の「羽のついたライオン」のマークが飾られています。これは、ヴェネツィアの聖マルコの象徴です。現在この企業のロゴとなっています。

ちなみにこの建物の右裏の壁に碑文が入った石板が貼り付けられています。この建物完成前には、マチェル・デ・コルヴィという庶民的な地区で、ミケランジェロがローマにいる間じゅう住んだ家がありました。一階にはアトリエがあり、上の階に2つの寝室と、ダイニングキッチン、そして物置があるだけの小さな家で、庭付きだったというような記録がありますが、ミケランジェロは、「最後の審判」を描きヨーロッパじゅうに名声を轟かせた芸術家でありながら、ああ汚い、ああ臭い、なんて場所だと悪態をつきながらもずっとこの家に住み続けました。そんな家も新しい時代の幕開けとともに消え去ってしまいました。

ムッソリーニがヴェネツィア宮殿内部を執務室として使った時代

ファシスト政権時代、ムッソリーニがヴェネツィア宮殿内部を執務室として使った時代には、ヴェネツィア広場は民衆が演説を聞きにやってくる場であり、ローマ郊外をつないでいく街の地理的な中心であるということで「イタリアのフォロ」と呼ばれました。古代ローマ時代のフォロがすぐ近くに遺跡として残っているのを第三の帝国として蘇らせたと自負していたのがムッソリーニでした。第二次大戦中には、この独裁者の鋼鉄の防空壕や、隠れ回廊が何本も地下に引かれました。今でも、ナツィオナーレ通りに向かう途中の11月4日通りにあるローマ県庁から地下に残る古代の宮殿跡を見に入れるのですが、その片隅から、ムッソリーニの防空壕は伸びています。

続きは、ヴェネツィア広場のガイドを聴こう

ヴェネツィア広場のガイドを、トラベルガイドアプリ「Pokke」で聴くことができます。音楽と声といっしょに、ヴェネツィア広場の刻む歴史を楽しみましょう。

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