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各時代の美術品で溢れるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会の見どころ

市民が資金を負担して建てた教会

11世紀、市民(ポポロ)が資金を負担して建てられたサンタ・マリア・デル・ポポロ教会。

ベルニーニの「ハバククと天使」をはじめ、この教会は礼拝所でありながら、各時代の美術品が豊富なことで知られています。

絵画、彫刻、建築の美術館といえるほど各時代の美術品が集まっており、特にチェラージ礼拝堂のカラヴァッジョ作「聖パオロの改宗」と「聖ピエトロの磔刑」や、キージ礼拝堂のベルニーニ作「ハバククと天使」、「ダニエルとライオン」は必見です。

キージ礼拝堂の「ハバククと天使」

教会に一歩足を踏み入れると、地味な外観とは裏腹に壁や天井に溢れる芸術作品に目を奪われることでしょう。

まるで美術館のように見ごたえのある教会なのです。

さて、入口すぐ右手にあるのは「ローヴェレ礼拝堂」です。

ピントゥリッキオの祭壇画が穏やかな雰囲気を醸し出しています。

そしてその向かい側にあるのが「キージ礼拝堂」です。

キージ礼拝堂の一番の見どころは、やはりベルニーニによって作られた「ハバククと天使」と「ダニエルとライオン」の二つの彫刻でしょう。

これらの彫刻が表現している場面を解説しましょう。

紀元前606年、国を失ったユダヤ人たちはバビロンに連れていかれました。

その中の一人である預言者ダニエルは予言の力でバビロンの王に仕えます。

ところが、王国が滅亡するという彼の予言に怒った王はダニエルを洞穴に放り込んでしまいました。

そこへ神の命を受けた天使が通りがかったハバククの髪をつまんで持ち上げ、宙を飛んでダニエルがいる洞窟へと運びました。

これがハバククと天使の彫刻のシーンです。

そして天使とハバククが運んできた食べ物によって命を救われた預言者ダニエルは、ひざまずいて神に感謝と祈りの言葉を捧げました。

これがもう一体の彫刻の場面です。

ちなみに預言者ダニエルの足許にはライオンの頭が見えています。

彼が放り込まれたのは、ライオンの住む洞窟だったのです。

非常に躍動感あふれる彫刻ですが、ベルニーニが制作にあたって参考にしたのがバチカン美術館にあるラオコーンの像だというので納得です。

カラヴァッジョの「聖ピエトロの磔刑」と「聖パオロの改宗」

中央祭壇のすぐ左脇の「チェラージ礼拝堂」には、カラヴァッジョの作品が2点置かれています。

カラヴァッジョはどんな既存の様式にも属さず、生きたモデルのデッサンをもとに独自の画風を築いた画家です。

この礼拝堂では特に「聖ピエトロの磔刑」と「聖パオロの改宗」が見ものです。

「聖ピエトロの磔刑」では、画面の右上と左上から斜めに通る線が目を引きます。

暗闇の中で4人が光によって浮かび上がっています。

ピエトロが皇帝ネロの治世に現在サン・ピエトロ大聖堂がある場所で逆さ向けに十字に貼り付けられるシーンなのですが、その十字架を背中で支える男の裸足が土ぼこりで汚れているのを見落とさないでください。

これほどのリアルな描写はなかなか見られませんね。

また、「聖パオロの改宗」はパオロがダマスカスに向かう途中で復活したイエスキリストと出会い、回心する劇的な場面を描いています。

実はパオロはもともとユダヤ教徒で、このときダマスカスに向かっていたのもキリスト教徒を迫害するためでした。

このふたつの作品はどちらも西暦1600年頃に描かれたもので、この2つの作品目当てに訪れる人が後を絶たないのです。

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