行く前に知っておきたいトレヴィの泉の歴史と逸話
イタリアで最も有名な幸せの泉
ローマに数多くある噴水のうちでも最も大きく代表的なのがトレヴィの泉です。
大通りを進んだ先に突如視界が開けるように現れる、巨大な彫刻と噴水。
イタリア観光の忘れられない思い出となるでしょう。
また、トレヴィの泉を訪れる際には泉にまつわる数多くの逸話を知っておくとより楽しめるはずです。
トレヴィの泉とは「三叉路の噴水」という意味です。
1762年3本の路地が交わる小さな広場に30年がかりで完成しました。
もともとの設計はニコラ・サルビによるもので、バロックの最後の傑作と言われます。
この地域の建物のほとんどは1500−1600年代のものが多く、噴水の正面にはいくつもの窓が見えます。実は窓の中はポーリ宮に属する空間です。
その宮殿の表面に貼り付けられる形でトレヴィの泉が作られました。
現在ポーリ宮はグラフィック美術館として使われております。
トレヴィの泉の彫刻についてご説明しましょう。
まずトレヴィの泉を正面から見ると中央に凱旋門があり、そこからローマに向かって凱旋する大河・大海の神「オケアノス」を見ることができます。
「オケアノス」は波打つ貝殻の馬車に乗っており、馬車を引くのが「海馬」です。
よく見ると足には蹄の代わりに水かきが、背中には翼を持ち、下半身は魚であることがわかります。
一頭は荒れ馬、もう一頭は穏やかな馬です。
その馬の手綱を引くのが「トリトン」と言い、海の神の双子の息子であり、海の妖精です。「トリトン」も下半身は魚です。
トレヴィの泉にコインを投げると願い事が叶うという逸話があり、多くの観光客がコインを投げ入れています。
しかし、実はコインの枚数と投げ方によって願い事の意味が違ってきます。
噴水を背にして右手にコインを持ち、左肩ごしにコインを1枚投げ入れると「もう一度ローマに戻れる」、2枚だと「素敵な出会いがある」、3枚だと「別れられる」と言われています。
ちなみに、トレヴィの泉にまつわる逸話として「愛の水(L’acqua dell’amore)」というロマンティックなものもあります。
泉の右側にある水飲み場でカップルが水を飲むと、一生を添い遂げられるというものです。
この逸話は、かつてトレヴィの泉が水飲み場として使用されていたローマ時代に生まれたもののようです。
恋人が戦争に向かうときに、トレヴィの泉の水をともに飲んで永遠の愛を確かめたと言われています。
施設情報
シェアしよう
共有
https://jp.pokke.in/story/6540