行く前に知っておきたいローマにあるスペイン広場の見どころ
映画の舞台にもなった見どころ満載の広場
ローマにありながら、スペイン広場という名のついたこの広場は、映画「ローマの休日」の舞台となり、有名になりました。
映画の話と合わせて、バルカッチャの噴水や、スペイン階段などの見どころをご紹介します。
スペイン広場の中央にあるのが、バルカッチャの噴水です。バルカッチャとは小舟・ボロ船という意味で、1629年に造られました。
噴水の全体の形を見ると、地面を掘り下げたところに設置されているのがわかります。
これは、弱い水流を噴水にするための、当時の建設技術の工夫でした。
また、イタリアで3番目に長い、ローマ市内にも流れているテヴェレ川が氾濫したときに、一艘(いっそう)の船がこの場所に流れ着いたという逸話から、この形状になったともいわれています。
船の先端部には、3匹の蜂の彫刻が装飾されています。
これは、この噴水の創作を依頼したウルバヌス8世と関係のあったバルベリーニ家の紋章をモチーフにしたものだそうです。
また、噴水の底の水は澄んだターコイズ色で、様々な国の旅行者が投げ込んだ硬貨が沈んでいます。
旅の思い出に、投げ込んでみるのもいいかもしれません。
そこから、階段の方を見上げるとあるのが、トリニタ・デイ・モンティ教会です。
ローマでは、教会の名前に、マリアやヨハネなどの聖人の名前がついていることが多いですが、この教会にはついていません。
実はこの教会、1502年にフランスのルイ12世が建てたフランス人のための聖堂なのです。
「トリニタ・デイ・モンティ教会」というのは、「丘の上の三位一体教会」という意味だそうです。
見上げると、2本の塔が見えます。2本の塔は、フランスゴシック様式の建築である証です。
この2つの鐘は、ローマとパリの時間を刻んでいたそうですが、今は一つしか動いていないようです。
また、教会の前にあるオベリスクも印象的です。
これは誰によって作られたかは、実は分かっていないそうです。
スペイン階段は、1725年にフランス外交官の寄付で完成しました。
ただ、近くにあったのがスペイン大使館だったため、スペイン階段という名前になったそうです。
もし今が晴れた昼間であれば、多くの人が階段に座っていると思います。
時間があれば、座ってみることをおすすめします。
バルカッチャの噴水や、その先にあるショッピングストリートになっているコンドッティ通りなど、イタリアの街並みを楽しめます。
写真の通り、フォトジェニックです。
また、「ローマの休日」という映画をご存知でしょうか。
名前は聞いたことがあるけれど、見たことがない人も多いかもしれません。
1953年に作られたアメリカ映画で、オードリー・ヘプバーン演じるある国の王女が、ローマ市内で出会った新聞記者との24時間の切ない恋を描いています。
この映画には、トレヴィの泉や、真実の口など、ローマの観光名所が多く登場します。
そして、このスペイン階段もその一つです。
王女がこの階段に立ってジェラートを食べるシーンがあります。
その影響で、この場所でジェラートを食べることが流行ったそうです。
ただし、現在は保全のため飲食は法律で禁止されており、『ローマの休日』のシーンのようにジェラートを食べることはできません。
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