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グラシア通り

不思議な建築物が並ぶ野外美術館

独特の建物が並ぶ野外美術館「グラシア通り」 - バルセロナ

これからスペイン旅行を考えている人でも、
バルセロナのグラシア通り、と聞いてすぐにイメージが浮かぶ人は少数派でしょう。

しかし、ガウディの手がけた世界遺産建築「カサ・バトリョ」や「カサ・ミラ」を観光するなら、
必ず通るのがこのグラシア通りなのです。

この通りは、ユニークな建築物が立ち並ぶバルセロナのメインストリートです。
日本で言えば、いわば銀座通りのような場所。

沿道には高級ブランドショップから手ごろなお店までが軒を連ね、終日観光客と地元の人々で賑わっています。中世の空気が漂うゴシック地区とはまた違う、明るくにぎやかなグラシア通りはバルセロナ観光の顔と呼べるでしょう。

この記事ではそんなグラシア通りの観光の目玉と呼べる建物をいくつかご紹介していきましょう。

カサ・ミラ〜童話の中から飛び出した地中海のマンション

バルセロナを訪れたならば、グラシア通りは必ず歩いておきたい通りです。
広い道幅の通りには、シャネルやヴィトンをはじめとした高級ブランドショップが立ち並び、多くの観光客を惹きつけています。

カタルーニャ広場の方まで行くと、ザラやH&Mなどのお手頃なお店も増えていきますので、ショッピングの予定を入れていた方はこの通りで済ますと良いでしょう。

ですが、この通りを歩くほとんどの観光客たちのお目当てはこれからご紹介する「カサ・ミラ」と「カサ・バトリョ」。
実はまさにこの場所こそが、20世紀初頭にカタルーニャの建築家が起こし、アントニオ・ガウディを世界的に有名にしたモデルニスモ運動の中心地なのです。
その結果、グラシア通りは独特の建築物が立ち並ぶ野外美術館の様相を呈しています。

「カサ・ミラ」は、ミラの家という意味です。
1912年、ガウディが54歳の時に建設されました。
家主のミラ夫妻は完成したカサ・ミラのプリンシバルと呼ばれるフロアに住み、その他の住居は貸し出していました。
ちなみに、プリンシバルというフロアは日本式の3階のことです。
プリンシパルは外側に張り出した室内テラスがついています。

実は昔はほとんどの家主が3階のプリンシパルに住んでいたので、
街を歩いていると、古い建物はみな3階のバルコニーだけゴージャスな造りになっていることに気づくでしょう。

さて、このカサ・ミラ。
屋上を除くと、全体が石で造られているのが特徴です。
そのため、全体を眺めると、砂丘や波のようにも見えてきます。

外観の波打つ曲線は地中海、バルコニーの装飾は海藻を表現しています。
内部は天井から壁まで、波を表現しており、まるで海底のような雰囲気を漂わせています。

そしてカサ・ミラの最大の見どころである屋上。
一歩足を踏み出すと、独創的なデザインの煙突が岩のように立ち並び、まるで月面に立っているかのように感します。

さて、ガウディがデザインをしたバルセロナの一等地に建つ世界遺産のマンション。
今でも4世帯が実際に住んでいるのですが、いったい家賃はいくらくらいだと思いますか?

実は日本円にしてたったの14万円!

建設当時、あまりに奇抜な外観に部屋の借り手がなかなか見つからなかったことから、
「3世代にわたって値上げしない」という契約を結んでしまったためです。

バルセロナの一等地、300㎡以上の部屋面積でおまけに世界遺産のカサ・ミラ。
当然ながら、現在の家賃相場では軽くその10倍以上はすると言われています。

不協和音の一角の人気NO1「カサ・バトリョ」

グラシア通りを歩いていると、ひときわ存在感を放っている一角に出くわします。

通称、「不協和音の一角」。
ガウディを含めたモデルニスモ建築の三大巨匠の代表作が仲良く3棟並んでいるのです。
左から、カサ・リュオ・モレラ、カサ・アマトリェール、カサ・バトリョ。
同時期に改築が終わった3棟ですが、
ガウディが手掛けたカサ・バトリョは1906年で、一番最後。
ガウディはお隣を手掛けた巨匠プーチ・イ・カダファルク氏のカサ・アマトリェールをかなり意識していたそうです。

「カサ・バトリョ」は、もともと1877年に建設された、
大繊維業者ジュゼップ・バトリョ・イ・カザノバスの邸宅です。

彼からリフォームの依頼を受けたガウディは、2年間に渡る改築を行い、
入口の玄関ホールを大きく拡張、内壁や階段も新しく作り直し、
各部屋には曲線的で繊細なデザインを加えてステンドグラスやタイルを用いた装飾を施し、見事に生まれ変わらせたのでした。
また、使用したステンドグラスやタイルは、リサイクル品を使用しているのでエコハウスとも言えます。

実はこの邸宅は長い間未公開だったのでカサ・バトリョを訪れる人々は人目をひく不思議で美しい外観を写真に収めることしかできませんでした。
初めて公開されたのは、ガウディ生誕150年にあたる2002年のことです。
その後、2005年にはアントニオ・ガウディ作品群のひとつとして世界遺産に登録されています。

さて、ガウディの代表作とも称される奇想天外でありながら美しさを感じさせる、カサ・バトリョの造形。
ガウディはいったい何をモチーフにしてデザインしたのでしょうか。
本人は語ることはなかったそうですが、実は3つの説がのどれかではないかと言われています。

もし、カサ・バトリョについてもっと詳しく知りたい方は
こちらのガイドをご利用ください。

もっと知りたい人はグラシア通りのガイドを聴こう

世界遺産が立ち並ぶグラシア通りの見どころはまだまだ続きます。
気になった方は現地でガイドを聴いてみましょう。

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