ダイナミックな赤色壁画!ポンペイ・秘儀荘の見どころ紹介
「ポンペイの赤」と言わしめたダイナミックな赤色壁画で有名
ポンペイの北西にある秘儀荘は、遺跡の中でもひときわ大きく、独立した建築物と、室内のフレスコ画の大作で有名です。
秘儀荘とは、秘密の別荘という意味です。
一体どんな秘密を抱えていたのでしょうか。
また、これほどの豪邸がなぜ、街の中心部からかなり離れた場所に建てられているのでしょうか。

なぜ、これほどの豪邸が街の中心部からかなり離れた場所に建てられたのか?
秘儀荘を深く体験するためには、その背景を知る必要があります。
秘儀荘は、ギリシャから伝来された秘教「ディオニソス教」の信仰のための建物でした。
しかし、その宗教は、ローマ帝国の秩序を乱すものとして弾圧されていたため、街の中心には存在できませんでした。
なぜ弾圧されていたのか?
それは、ディオニソス信仰の教えにあります。
『社会的な法や理性といった束縛から自分を解き放ち自由になろう』
そのような個人的な思想を促すものを、帝国は容認できなかったのです。

圧倒的スケールで描かれる「赤」の壁画の物語
目の前に立つと、そのスケールとダイナミックな構成に圧倒されること間違いありません。
この秘儀荘の壁画は、ディオニソスの秘儀への入信の場面を描いた連続画と言われています。
なぜ、逃げ出している女性が描かれているのか?
ムチを打つことは、どういう意味があったのか?
入信の儀式の中で、人の感情はどう変化していたのか?
この絵画に描かれている本当の意味は、今はもう誰にも分かりません。
しかし、遠く離れた時代と人に想像を巡らせることで、何かが見えてくるかもしれないですね。
施設情報
このストーリーを
シェアしよう
シェアしよう
共有
https://jp.pokke.in/story/12678