黄金に光る巨大な仏で有名なワット・ポーの見どころを紹介
金箔で装飾された巨大な仏像は圧巻
ワットはタイ語で「お寺」、ポーは「菩提樹」という意味です。
菩提樹というのは、お釈迦様がその木の下で悟りを開いた、仏教では聖なる木です。
ちなみに、ワット・ポーという名前は通称で、正式名称は「ワット・プラチェートゥポンウィモンマンカラーラーム」という長い名前だそうです。
仏教国として有名なタイには、約3万ヵ所の仏教寺院がありますが、ワット・ポーはその中でも特に格式が高く、第一級王室寺院として国民からの強い信仰を集めています。
写真では伝わりづらいですが、ワット・ポーにある涅槃仏は、全長がなんと45メートル、高さも15メートルあります。
しかも、全身は光り輝く金箔で覆われているので、ただただ圧巻です。
背中側に回ると、黒い托鉢の鉢がずらりと並んでいます。
鉢の数は、108。
108というのは、人間の持つ煩悩の数ですね。
涅槃仏の大きさもさることながら、きらびやかな仏教美術を堪能できるのもワット・ポーの魅力のひとつです。
お堂の内部の天井は赤と金で装飾され、壁面は色鮮やかな仏教絵画で埋め尽くされています。
日本とはまた違った、南国のダイナミックで生き生きとした躍動感ある宗教世界を体感できるでしょう。
涅槃仏の一番の見所は巨大な足の裏です。
お堂の奥の方へ進み、足の裏をみてみましょう。
一枚の板のように平たくなっていますが、これは悟りを開いた人の証しなのだそう。
長さは5メートル、高さは3メートルあります。
ワットポーは当時のタイのあらゆる学問研究の粋を結集した知識の殿堂でした。
その中でもタイの伝統医療であるタイ古式マッサージは、寺院に残された記録をもとに技術の改良などが進みました。
寺院に隣接するマッサージ学校には、セラピストとしてマッサージを学びたい人々が世界中から訪れます。
このことから、ワット・ポーはこの古式マッサージの総本山としても知られています。
建物の内部の壁には、楕円形の額に入った石版が並んでいます。
石版には、人間の身体を正面から、そしてま後ろからみた絵が描かれ、なにやら説明書きが書き込まれています。
これはタイ古式マッサージの基礎となる人体の気の流れを示した経絡図です。
この経絡図をはじめとするさまざまな学問知識を刻んだ石版を作らせたのが、ラーマ3世です。
この石版は2008年にユネスコにより世界記憶遺産に認定されています。
施設情報
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