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オランダの芸術史を彩った名作を紹介! – アムステルダム国立美術館

オランダの芸術史を彩った名作を巡る

アムステルダム国立美術館ではオランダ絵画はもちろんのこと、17世紀に交易のあった日本から持ち帰った美術品や、郊外の街デルフト名産の陶器など、オランダ芸術の歴史を体系的に学ぶにはぴったりの展示が目白押しです。

オランダの芸術史を語るうえで外せない、貴重な美術品が集まる美術館

アムステルダム国立美術館は、12世紀から現代までのオランダ芸術を網羅した美術館です。

中でも17世紀は、世界的に有名なオランダの巨匠たちが活躍した、いわゆる「黄金時代」にあたります。

世界で30点しか確認されていないフェルメールの作品のうち、「牛乳を注ぐ女」「小路」「青衣の女」「恋文」の4点がここにあります。

さらに、レンブラントの大作「夜警」も展示されています。

アムステルダム国立美術館の見どころ紹介

1.名誉の間

アムステルダム国立美術館の「顔」ともいえる、名誉の間をご紹介します。

オランダ芸術史において黄金期ともよばれる、17世紀前後に描かれた作品が集う空間です。

この時代、オランダの首都・アムステルダムは経済の中心的存在でした。

1602年にはオランダ東インド会社が、1609年にはアムステルダム銀行が設立され、世界で最も重要な金融・商業の拠点として名をはせました。

それにともなって、裕福な商人が権力を持つようになりました。

この商人たちが、芸術家の経済的な後援者だったのです。

2.青い服を着た少女 – ヨハネス・コルネリス・フェルスプロンク作

こちらは、1641年に描かれた「青い服を着た少女」です。

淡く美しいブルーのドレスを着た少女が、ややぎこちなくほほ笑んだ表情をこちらに向けています。

ドレスのデザインをよく見てみてください。

近くで見てみると、濃さの違うブルーで柄が描かれていることがわかります。

3.聖ニコラウスのお祭り – ヤン・ステーン作

にぎやかな子どもたちの様子を描いた「聖ニコラウスのお祭り」。

1665年ごろにヤン・ステーンが描いたこの作品には、12月に行われる「聖ニコラウスのお祭り」の様子が描かれています。

クリスマス・イブではなく、12月5日の晩に聖ニコラウスがプレゼントを子どもたちに贈るという、ヨーロッパ各地に残る習慣です。

4.ワイク・バイ・ドゥールステーデの風車 – ファン・ロイスダール作

「ワイク・バイ・ドゥールステーデの風車」は、オランダらしいモチーフを使った作品です。

どんよりとした空に映えるのは、大きくそびえる風車です。

平地の多いオランダでは、かつて常に風が吹いていることを生かすため、あちこちに風車がつくられました。

風車は、オランダの風景画にとって欠かせないモチーフのひとつです。

5.牛乳を注ぐ女 – ヨハネス・フェルメール作

陶器の瓶を傾けて、牛乳を注ぐ女性。

彼女が特別な動作をしていないことこそが、この作品の持つ最大の魅力です。

きらきらとした宝石や、豪華な衣装は描かれていないものの、どこか安定した豊かな印象を与えます。

オランダの庶民的な家庭で働く、召使の様子を描いたのでしょう。

6.青衣の女 – ヨハネス・フェルメール作

窓辺で手紙を読む青衣の女は、フェルメール作品の中で最も評価の高い作品のひとつです。

たて約46㌢、よこ39㌢という小さな作品ですが、こちら側にさまざまな物語を想像させます。

中央で、うつむき加減に手紙を読む女性。

どんな内容の手紙を読んでいるのか、鑑賞者が想像することで、物語は随分と変わってきます。

7.小路 – ヨハネス・フェルメール作

女性をメインに据えた作品が続きましたが、この小路は、フェルメールが生まれ育ったデルフトという街を描いた作品です。

またもや小さなキャンバスの中に、大きな世界を詰め込んでいます。

女性が家事をしていたり、編み物をしていたり、子どもが犬と遊んでいたりする日常。

このような日常の何気ない一瞬を切り取った作品は、まさにフェルメールの真骨頂といえます。

8.母親の義務-母の膝にあたまを預ける子供 – ピーテル・デ・ホーホ作

椅子に腰かけた女性の膝に、頭を預ける子ども。

「母親の義務-母の膝にあたまを預ける子供」では、心が温まるような、母と子の何気ない日常風景が描かれています。

安心しきったように、子どもが頭を預ける姿もとても愛らしい作品です。

画面中央の窓や扉は開けっ放しで、つい先ほどこの子どもが母親のところへ走ってきた、そんな臨場感も与えます。

9.聖パウロに扮した自画像 – レンブラント・ファン・レイン作

ターバンを頭にまいた初老の男を描いた肖像画は、実は、レンブラントが55歳前後の自画像なのです。

彼自身ではなく、新約聖書の著者のひとりである聖パウロという人物に扮した姿で描かれています。

全体的に暗い色合いなのでわかりにくいかもしれませんが、彼は腰に剣をさし、ヘブライ語のような言葉で描かれた本を手にしています。

10.布地組合の見本監査官たち – レンブラント・ファン・レイン作

次は、複数の男たちが描かれた作品をご覧ください。

「布地組合の見本監査官たち」は、レンブラントが晩年に描いた集団肖像画です。

当時のアムステルダム市長によって選出された、布地組合の見本監査官が描かれています。

11.夜警 – レンブラント・ファン・レイン作

レンブラントの手がけた「夜警」は、これまで名誉の間でご覧いただいた作品とは違い、壁一面を覆いつくすほどの大きさです。

1642年に完成したこの作品はしばし「大作」と称され、17世紀オランダ芸術の代表作として名をはせています。

レンブラントが描いたのは、題名にもなっている自警団が出動する瞬間です。

彼はキアロスクーロという技法を用いて、モチーフに明暗を持たせ、作品にドラマチックな表情を与えました。

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