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骨の家?波打つ海?天才ガウディが手掛けたカサ・バトリョの見どころ

モデルニスモ様式を取り入れたデザイナーズエコハウス

バルセロナといえば、アントニオ・ガウディ。

20世紀初頭の天才建築家が残した奇想奇天烈な建築群は今なお世界中から人々を魅了しています。

彼が遺した世界遺産のうちでも特に評価の高い建築物が3つあります。

サグラダ・ファミリア、カサ・ミラ、そしてこのカサ・バトリョです。

カサ・バトリョはその名の通り、バルセロナの大商人バトリョ氏の依頼でガウディが改築を請け負ったモダンな邸宅です。

モデルニスモ様式を取り入れ、一般家屋としてはやや現実離れした最先端のデザイナーズエコハウス。

各部屋はガウディの得意とする曲線デザインが取り入れられ、青や白のステンドグラスを多く用いているため、空や海を感じさせる独特の空間が広がっています。

カサ・バトリョが表現しているものとは?

バルセロナ屈指の高級エリア、グラシア通りの43番地で一際目を引く優雅な建築物「カサ・バトリョ」

天才ガウディの代表作をシャッターに収めようとする観光客で一年中賑わっています。

それもそのはず。

海面のように波打っている正面ファサードや色とりどりの外壁。

ガイコツのような造形のバルコニー。

常人にはとても思いつかない突拍子もない奇想天外な発想。

一体ガウディは何をイメージして、このカサ・バトリョを作り上げたのでしょうか。

実は3つの説があると言われています。

まず1つ目の説はここカタルーニャ地方の聖人であるサン・ジョルジオのドラゴン退治伝説にちなんで「ドラゴン」を表しているという説。

言われてみると、屋根の一部が丸く盛り上がりまるでドラゴンの背中のようにも見えます。

骸骨のように見えるバルコニーや柱はドラゴンの犠牲になった人々の骨を表現したのではないかと考えられています。

それで別名「骨の家」とも呼ばれているのですが、そのユニークな外観に目を奪われます。

サン・ジョルジオは、キリスト教の聖人のひとりで、古代ローマ末期の殉教者。

ドラゴン退治の伝説は非常に有名で、キリスト教の聖人伝説をまとめた「黄金伝説」には数多くドラゴン退治物語が記載されております。

2つ目は「謝肉祭」説。

屋根はアルルカンの帽子、バルコニーは仮面、トランカデイスのタイルモザイクは祭りの紙吹雪に見立てているという解釈です。

ちなみに、「アルルカン」とは、イタリアの即興喜劇の中に出てくるキャラクターのひとりで、ひし形の模様のついた衣装で身を包み、ずる賢い人気者として登場しています。

屋根がこのキャラクターの被っている帽子「アルルカン」に見えると言うのです。

3つ目は、光と色の効果により海底洞窟をイメージして造られたという説。

実際、内部は自然の光を効果的に取り入れるように設計されており、それにあわせてタイルの濃淡も変えています。

晴れた日には、明るい日差しが差し込みキラキラと光り輝き、まるで地中海の青い海のようにも見えます。

外側の外壁のブルーカラーも海をイメージしたと言われており、グラシア通りが見渡せる明るい室内の波打つ窓枠や泡のように見えるステンドグラスは必見です。

まるで海の底!エントランスホールに足を踏み入れよう

カサ・バトリョのエントランスへ足を踏み入れると、そこは開放的な吹き抜けスペース。

自然光と濃淡あるタイルのブルーの効果により、下から見上げるとそこは、まさに海!

よく見てみると、壁の一番下の部分は白いタイル、そして上に行くに連れて徐々に濃いブルーが使用されているのがわかります。

色彩だけではありません。

光を採り入れるために設けられた小窓は上の方ほど小さくつくられています。

まるで海底にいるような感覚を与えるエントランスホールですが、全体的な統一感を与えるために入念に設計されていることがわかります。

吹き抜けのある玄関ホールからはくねくねとした階段を登っていきます。

しかし、実際に人が住んでいるエリアは見学出来ないので、最上階と屋根裏そして屋上を見て回ることになります。

世界遺産にも指定されているカサ・バトリョに現在でも人が住んでいることに驚きます。

ガウディデザインのエレベーターもありますが、どちらかは階段を利用して楽しみたいですね。

階段の手すりの繊細な装飾にも驚かされますが、最上階に行ってまず目の前に飛び込んでくるのが暖炉!

キノコの形の可愛らしい形をしています。

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