眠れる森の美女のモデルになったユッセ城の見どころ
蝋人形で再現されたかつての暮らし
ユッセ城は11世紀のブロワ伯用の拠点であり、もとは砦でしたが15~17世紀に城となり、最初の城塞はアンドル川を見下ろすシノンの森の端にある高い台地に建てられ、その後、1485年から1535年にかけて現在の城が建造されました。
城館には家具や調度品、また装飾品がそのまま置かれており、人形を使ってかつての暮らしを再現しています。
城館入り口、入って右にトイレ、日本語の城案内のパンフレットがあります。
入り口に入り、左手にある管理人の間は、ドュ・ブラスカス伯が19世紀に旅行で集めたお土産品多数が展示されています。
天井画は、17世紀のトロンプ・ルイユのだまし絵のテクニックを使った大理石模様。
右手には、旧礼拝堂、調度品やマネキンの衣装は、17-18世紀のものです。
東洋の武器コレクション、マザラン様式の事務机が置かれています。
各部屋には、蝋人形が置かれています。
さまざまな時代の衣装をまとったもので、毎年、主題を替えて、衣装が変わるそうです。
入り口の間にある16世紀のイタリアの美しい棚は、49個の引き出しがあり、寄木細工で、内部が象牙をはめこんだ黒檀の寄木細工になっています。
更に奥へ進むと、地下室へ通じる15世紀のままの台所があります。
この地下のエリアは、1000年以上も前に建造された、この城の中で唯一、手が加えられていない、当時のままの場所です。
城の建築土台となっています。
地下に降りるところもあり、下はひんやりとしており、涼しすぎるぐらいです。
誰もが知っている童話『眠れる森の美女』―
悪い魔女によって魔法をかけられ100年もの間眠らされていた美しい王女が、王子のキスで目覚める、という物語です。
当時の生活や、その物語のシーンを蝋人形で再現しています。
城館を出て、中庭に出て、最初に入った中央入り口の左にある入り口から入ります。
この入り口には特に表示はないのでご注意ください。
入って螺旋階段で上へ向かいます。
この場所では19世紀の日常生活が再現されています。
子供のおもちゃが展示されている部屋や浴室、家庭教師のもとで勉強している風景、ランドリールーム、屋根裏部屋、沢山の木の梁があります。
当時のストーブ、使用しなくなった品々が沢山展示されています。
それでは、眠れる森の美女のシーンのいくつかを紹介します。
展示されている部屋には入れないので展示の前の廊下から部屋の中を覗くような感じで進みます。
まずは国王夫妻に生まれた娘の祝いに呼ばれなかった魔法使いが呪いを掛けにやってきた場面です。
「王女は錘が刺さって死ぬ。」
と呪いを掛けられた後に、12人目の良い魔法使いが
「王女は錘が刺さって百年間眠りにつく。」
と呪いを替えます。取り消すことは出来ない魔法です。
娘は15歳の時に城を歩いていると老婆が糸を紡いでいるのを見つけます。
娘は老婆を手伝い、指を刺してしまいます。
そして眠りにつき、城は茨に覆われて入ることが出来なくなってしまいます。
最後は、王子様のキスで百年の眠りから目覚めたシーンで終わります。
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