アプリ案内

その旅に、物語を。

美女と野獣のモデルにもなった世界遺産シャンボール城の7つの見どころ

「建築学の真の数学的処理」の産物

シャンボール城は、16世紀に建造され、フランス・ルネッサンス様式の城の中でも最も大きく、もっとも有名なお城です。

また、この城館は1981年にユネスコの世界遺産リストに登録されました。

シャンボール城の7つの見どころをご紹介

シャンボール城はかなり広く、見どころもたくさんありますが、その中でもおすすめの見どころを7つご紹介します。

1.お城の中で迷子?広すぎる城館

この城館の特徴の一つは、やはり圧倒的な広さです。

フランソワ1世の姉 マルグリット・ドュ・ナヴァールは、この美しい城を賞賛していましたが、

「お城の中で迷子になって困るわ。」

と、弟のフランソワ1世に述べています。

それに対して、フランソ1世が姉に返信した内容は次のようなことです。

「城の中のどこにいるのか、知るのは簡単。城の内部は、四辺形、主塔の内部は、続き部屋に対し、直角に交わる大ホールの交差する場所があり、そこで二重螺旋階段が縦と横の通路を結んでおり、テラスまで上がったり、中庭に降りることが出来る。部屋から、外れに窓のあるホールに出て大きな階段があれば、主塔の中にいることになる」、と。

「建築学の真の数学的処理」の産物とも称されている理由が垣間見えますね。

2.レオナルド・ダ・ヴィンチが設計したという噂もある螺旋階段

主塔にある螺旋階段。作られたのは、1545年。

階段の彫刻装飾はフランス・ルネッサンスの傑作の一つです。

中心の空間の周りが渦巻きの曲線で飾られ、昇る人と降りる人がすれ違うことのないように、巧妙な設計となっています。

この螺旋階段は城の外観からは見えないにもかかわらず、四角い巨大な主塔の中央に位置していることで階段そのものが花形的存在になるという、これまでの建築物にはなかった構造です。

空洞の中央軸の周りを2つの階段が巻き付くように造られたこの螺旋階段を上ると本館の各階に辿り着くことができます。

螺旋階段の窓からはもう1つの螺旋階段を上っている人も見えますが、2重構造となっているので、お互いに階段を上り下りしている様子は見ることはできてもすれ違うことはありません。

どんな時代でも、この二重螺旋階段を上り下りする人々は魔法にかかったような不思議な印象を受けます。

3.フランソワ1世の住居

この住居部分にはまず寝室、その隣りがクローゼット部屋、書斎があるフランソワ14世の執務室の小部屋などが並びます。

彫刻が施された丸い天井があり、王の頭文字と王の紋章であるサラマンダーが交互に刻まれています。

この小部屋は、カトリーヌ・オパリンスカ王妃の小礼拝室として用いられていた時期もあります。

国王の寝室に入ると、壁掛けと金の糸の縁取りのあるビロード張りの天蓋ベッドが目に留まります。

これは16世紀イタリア製のものです。

この部屋のステンドグラスの1枚には、「女はよく心変わりするのもの。それを信じる者は、大変愚か者。」という言葉が刻まれています。

それを刻んだのは国王自身だとか。

4.ルイ14世の部屋

17世紀、主塔の2階にルイ14世の新しい住居を設けるための改装工事が行われました。

ルイ14世の要望により、部屋の改装は十字架の形になるように改められました。

3つの大広間が合体し、一続きとなる部屋、住居が完成しました。

それまで、宮廷人たちは、元々は警備兵がいた部屋を通ってから、第1及び第2待合室に入り、当時の宮廷のルールに従って、王の寝室であった続きの部屋で王の寝起きの儀式に立ち会っていたのでした。

言い伝えによると、フランソワ1世は王家の塔を建設する前に北の塔に最初の住居とし、王妃の住居を構えて17世紀を彷彿させるインテリア装飾を施したとされています。

5.18世紀の続き部屋

18世紀に入り、国王の間、または謁見の間とも呼ばれるこの部屋は、ルイ15世と親しかった総督の住居となりました。

隣の部屋は、城館の中心線上に位置し、庭園を見渡すことができます。

ここには、摂政時代の様式の木彫り装飾が残されています。

1748年にサックス元帥のために加えられたものです。

6.礼拝堂

主塔をはさんで 王家の塔と対をなしている西側の塔には礼拝堂があります。

塔の内部にはめ込まれているため、外からは見えません。

この礼拝堂もフランソワ1世により着工され、アンリ2世の治世下でリジュール・アルドュアン・マンサールによって17世紀末に完成しました。

2階建ての構造で、天井は2階と3階を突き抜けた高さとなっています。

広間の装飾が施された格縁天井(ごうぶちてんじょう)は、フランソワ1世の王室文字であるアルファベットのFと彼の紋章であるサラマンダー、母親のルイース・ドュ・サヴォアの紋章、修道士の縄帯の結び目がデザインになっています。

アンリ2世は、三日月を表現し、ルイ14世は、Lの刻印と太陽の装飾です。

7.狩猟の間、テラス

3階は主に狩猟関係の展示に充てられていて、狩猟用の銃器類、獲物飾り、狩猟・自然博物館所蔵の狩猟コレクションなどを見ることができます。

ひときわ目を引くタペストリーは、画家ローラン・グイヨのデッサンをもとに17世紀にパリで織られました。

題材は、鷹狩り、網やわなを使った狩猟、銃を使った狩猟、といったフランソワ1世の時代の狩猟を再現しています。

その他、タペストリーの中では、F.ソメール記念室にあるルブランの下絵による『メレアーグルの物語」、デイヤーヌの間にあるトゥサン・デュブルイユの下絵に基づく「ディヤーヌの物語」も見応えがあります。

施設情報

このストーリーを
シェアしよう

美女と野獣のモデルにもなった世界遺産シャンボール城の7つの見どころ | https://jp.pokke.in/story/10568

Pokke公式SNSアカウントを
フォローして、
世界の旅先の物語に触れよう

パリ近郊のストーリー

一覧で見る

共有

https://jp.pokke.in/story/10568

リンクをクリップボードにコピーしました。