フィレンツェのシンボルとして市民にも人気なジョットの鐘楼の見どころ
市民にも愛されるフィレンツェのシンボル
細部まで装飾が施され、天高くそびえる豪華絢爛な鐘楼はフィレンツェ市民に愛され、現在でもフィレンツェのシンボルとして市民や観光客が年中訪れるスポットとなっています。
優美な大聖堂の隣にふさわしいスラリと伸びる優雅な鐘楼は天才画家ジョットがデザインしたものです。
ジョットは「1300年代の天才画家」と称され、同時代の詩人たちダンテやペトラルカ、ボッカッチョが賞賛し、レオナルド・ダ・ヴィンチから尊敬され、ミケランジェロがその手法を模したとまで言われている画家です。
彼がデザインした鐘楼は芸術家を讃える為に「ジョットの鐘楼」と名付けられました。
ジョットの鐘楼は大聖堂の建築家アルノルフォ・ディ・カンビオに寄って1298年頃建設が開始され、その後ジョットが外観のデザインを担当し1359年に完成しました。
西の壁の菱形の浮き彫り装飾は左側から土星、木星、火星、太陽などの天体が表されています。
下の六角形の浮き彫り装飾は「アダムの創造」「イヴの創造」「祖先の仕事」「ヤバルの物語」など旧約聖書の物語が表されています。
高い位置にあり見えにくいのですがその上の大理石の全身像で表されているのは「ダニエル」「アバクク」など旧約聖書の4人の預言者たちが並んでいます。
次に南側の装飾です。
菱形のレリーフは左から「 信仰」「慈愛」「希望」「慎重」など美徳の寓意像、六角形の浮き彫り装飾は「天文学」「教育」「薬学」「乗馬と狩猟」などの学識、労働分野など彫刻像は「モーゼ」などの預言者たち。
東の壁には鐘楼に登る為の入り口があります。
菱形のレリーフは 「天文学」「音楽」「幾何学」「文法」など基本的な学問分野、六角形の浮き彫り装飾は「航海」「裁判」「農業」は労働分野や社会的機能など、彫刻像は「マラキア」や「ザカリア」「イサクの犠牲」、イサヤ」などです。
北の壁は大聖堂と鐘楼の間で見えにくいのですが、
菱形には「洗礼」「告解」「結婚」「聖職」など教会儀式、六角形の浮き彫り装飾は「彫刻」「絵画」「天文学」などの芸術分野を表し、彫刻像は「シュビラ」「ダビデ」など4人の旧約聖書の人物になります。
施設情報
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