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パッサージュ・ギャラリー・ヴィヴィエンヌ

パリで一番美しいパッサージュ

19世紀パリの優雅な通り道パッサージュ・ギャラリー・ヴィヴィエンヌがおすすめ - フランス


パッサージュ・ギャラリー・ヴィヴィエンヌは、19世紀パリに流行したパッサージュ・クーヴェルの薫りが漂う人気の散策スポットです。
まだパリが都市整備される前の時代に歩行者向けのショートカット通路兼ショッピングモールだったパッサージュ・クーヴェル。

鉄とガラスを用い、ポンペイ風建築をベースとした新古典主義様式のインテリアは18世紀末から19世紀にかけて人気のお出かけスポットでした。
ガラスの天蓋から陽光が降り注ぐモザイクタイルのフロアとアーチの連なるファサードを眺めれば、まるで19世紀当時のパッサージュに足を踏み入れた気分になれることでしょう。

老舗の古書店、ワインカーヴとオートクチュールのメゾン、ティーサロンが軒を並べるおしゃれなパッサージュです。

パリで一番美しいパッサージュ

パリ2区にあるパッサージュ・ギャラリー・ヴィヴィエンヌはパリに現存するパッサージュの中でも最も美しいものとして知られています。

ギャラリー・ヴィヴィエンヌがあるのはパレ・ロワイヤルの北、プティ・シャン通り。
フランス国立図書館の並びにあります。

建物の間に突如現れるレトロな装飾の施されたアーチ型の入り口をくぐれば、そこは19世紀のパリで流行したアーケード商店街、通称パッサージュです。

小道の床は端から端まで明るい配色のモザイクタイルが敷き詰められ、ガラス張りの天井が外の光を通してパッサージュを照らします。
両脇に並ぶアーチや番地を示すプレートも美しく装飾され、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気。

パッサージュの長さは全部で176m 、幅はたったの3mと大きなものではありませんが、
パリに住む人々の散歩道として生活の一部になっています。

フランス革命を経て、王制から共和制へと移り変わるパリの空気をそこにとどめているかのような内装は当時流行りの新古典主義様式。
19世紀初めにできた当時最新の商業施設は1974年になって歴史建造物として登録されてからも、旅行者だけでなくパリジャンたちに愛され続けています。

木陰の通り道

パッサージュとはいくつもの建物の間をぬって作られた通路のことをいいます。
フランス語では「木陰の通り道」という意味の「パッサージュ・クーヴェル」という名前が付けられています。

パリがまだ中世の空気を引きずっていた18世紀の終わり頃、
パリの街中はじつは今よりもずっと歩行者にとって不便なものでした。

街中の主な交通手段は乗合馬車。
道路は幅も狭く、整備もろくにされていないため、今のように10m先の角を曲がって一本先の通りへ抜ける、なんてことはできません。
通りから通りへちょっと移動するにも大回りをしなければならなかったのです。

そこで考えられたのが、建物の間の小道をつなげるパッサージュ・クーヴェルでした。
これは公共事業ではなく、建物のオーナーたちが商売のために思いついたアイディアです。

歩行者専用のショートカットを作ってそこに店を並べることで、新しい人の流れを作ってひと儲け、というわけです。
そしてご存知のようにそのアイディアは大当たりしました。

晴れの日でもスカートの裾が泥で汚れないように気を使わなければならなかったパリジェンヌたちは大喜び。
パッサージュは鉄とガラスを用いた最先端の明るいデザインでしたから、便利なだけでなく今行くべきお出かけスポットとしても大人気でした。

1786年、パレ・ロワイヤルの中庭にできたギャラリー・ド・ボワを皮切りに、毎年のように新たなパッサージュがパリ市内に建設され 最盛期には大小合わせて150を越すパッサージュがパリにできました。

その後、隆盛を誇ったパッサージュ・ブームも時代ともに去り、現存するパッサージュはギャラリー・ヴィヴィエンヌを含めてわずかに19。
パッサージュはパリ華やかなりし「ベル・エポック」の名残でもあるのです。

どこから入る?


さあ、いよいよパッサージュへ入っていきましょう。
まずはどの入り口から入るかを決めるところから、ギャラリー・ヴィヴィエンヌの散策がスタートします。

全長176mのパッサージュは途中で直角に曲がり、脇道があり、場所によって高低差があるなど短い中でも変化に富んだ地形。
そのため、入り口・出口も2箇所ではなく、3箇所あります。

パッサージュの南側、パレ・ロワイヤルから一番近いのは、まっすぐ北へ歩いて突き当たりのプティ・シャン通りの入り口。
もう一方のパッサージュ北側、両替商の集まる旧パリ証券取引所周辺からはバンク通りにある入り口、もしくはヴィヴィエンヌ通りにある入り口が一番近いです。

どの入り口の上にもフランス語でギャラリー・ヴィヴィエンヌと書かれていますので、迷うことはありません。
3つある入り口のうち、メインの出入り口となるプティ・シャン通りの入り口とヴィヴィエンヌ通りの入り口はアーチの上にカリアティドと呼ばれる女神のレリーフが彫られ、足元のモザイクタイルにもギャラリー・ヴィヴィエンヌの名前が描かれています。

どこから入っても楽しめますが、おすすめはパッサージュの名前の由来ともなったヴィヴィエンヌ通りの入り口です。

ジュソームの古書店


ヴィヴィエンヌ通り側の入り口は、L字型をしたギャラリー・ヴィヴィエンヌの短い直線の端にあたります。

所々ひび割れたモザイクタイルの床を踏みしめながら歩いて行くと、
突き当たりの湾曲部で出会えるのが1862年にオープンした古書店ジュソームです。

ギャラリー・ヴィヴィエンヌのオープンから間もなく、1826年に古書店プティ・シローとして創業したこちらのお店は創業からおよそ2世紀の時をこのパッサージュで過ごしている、ギャラリー・ヴィヴィエンヌの主ともいえる古書店です。

特に専門はなく、あらゆる分野を取り扱う古書店には名の知られた小説家たちも足繁く通ったそうです。
舞台女優としても活躍し、華麗な恋愛遍歴でも知られる女流作家コレットも、ジュソームの忘れがたい顧客のひとりです。

古書店では昔のイラストやポスター、ペーパーバックも手頃な値段で取り扱っているので旅のちょっとした思い出にもオススメです。
そして、古書店から小さな階段を昇ると、ここからがパッサージュのメイン。

先に進む前に、ちょっと立ち止まって天井を振り返ってみましょう。
かまぼこ型の格間天井には美しいレリーフが施され、アーチの上には文字盤に1795年と書かれた、パッサージュよりも古い時計が埋め込まれています。2人の守護神が時計を支えるように彫られていて、在りし日の姿を想像させます。

アーチ形のファサードと幾何学模様のモザイクタイル


ジュソーム古書店の先、L字型の長い方の直線はおよそ42m。
これまで来た道よりも光が入りやすくなっているのか、階段を昇った先はさらに明るく感じます。

ポンペイ風にデザインされたインテリアは全体的に調和がとれていて、荘厳な形式美の装飾に施された様々なシンボルは見て歩くのが楽しくなります。
通路の両脇を飾るのはアーチ型のファサード。
アーチの間を彩る主なシンボルは、成功を司る月桂樹の冠と小麦の束、財産を司る羊の角。
そしてパリの街中でも良く見る商業を司るシンボルは、ギリシャ神話のヘルメスの杖に2匹の蛇が巻きつき柄頭が羽で飾られています。

上を見上げれば、三角屋根のガラス天井を支える柱はやはり内側がアーチになっていて、細かなレリーフが施されていることに気付くでしょう。
そして、どちらを向いても美しくしつらえられたパッサージュの床もまた、幾何学模様のモザイクタイルが端から端まで続いています。

このモザイクを製作したのはイタリアのモザイク芸術家・ジャンドメニコ・ファッチーナ。
ヴェネツィア・モザイクのエキスパートであり、ヴェニスにあるサン・マルコ寺院のモザイクタイルの修復の他、いくつもの素晴らしい仕事を成し遂げてきました。

グラン・パレの向かいにあるプチ・パレ、オペラ・ガルニエなどもまた、彼のよく知られた仕事です。
彼のサインがモザイクで描かれている場所がこのパッサージュの中にありますので、ぜひ探してみてくださいね。

もっと知りたい人はパッサージュ・ギャラリー・ヴィヴィエンヌのガイドを聴こう

パッサージュ・ギャラリー・ヴィヴィエンヌの見どころはまだまだ続きます。
気になった方は現地でガイドを聴いてみましょう。

□パッサージュ・ギャラリー・ヴィヴィエンヌの入場料・営業時間
入場料:店舗による
営業時間:店舗による
定休日:店舗による
所要時間:1時間
所在地:6 Rue Vivienne, 75002 Paris
アクセス:メトロ3号線 Bourse駅

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