天井一面に広がる世界最大のフレスコ画!サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の見どころ
世界最大の天井画「最後の審判」
フィレンツェのシンボルであるドゥオーモは140年以上かけて建設されました。
教会名は「花の聖母マリア」という、外観の美しさにふさわしい名前です。
ダ・ヴィンチやミケランジェロといったルネッサンスの巨匠たちが羨望の眼差しで見上げていたという大聖堂のクーポラ。
高さ107mにも及ぶ世界最大の石積建築のドームです。
クーポラとは半球状の屋根の部分のことをいいます。
大聖堂建設の一番の難題がこのクーポラの建設でした。
その大きさゆえに建設は不可能とも言われていたのです。
しかし、1418年に開催されたコンクールでフィリッポ・ブルネレスキはある画期的なアイデアを持って大聖堂建設に挑みます。
ブルネレスキのクーポラは従来まで建設されてきた半球の形のクーポラではなく、少し縦に長い卵型の形をしていました。
さらに建築材の重さを軽減するために内側の天井と外側の屋根の間が空洞になっています。
このブルネレスキの新たな発想によって、1436年にイタリアで最も大きなクーポラが完成しました。
フィレンツェの街は建物の高さが規制されているので、天にそびえ立つこのクーポラはフィレンツェの街のどこからでも見ることができます。
華やかな外装と比べ、シンプルなデザインの内部にはルネッサンス期の芸術作品が多く見られます。
天井一面に広がる「最後の審判」は必見です。
大聖堂の中へ足を踏み入れると、予想以上に広大な空間に圧倒されるかもしれません。
奥行き153メートル、幅38メートルの内部には最大で3万人まで入る事ができると言われています。
華やかに装飾された外観とは違い、内装はかなりシンプルな形で仕上げられています。
大聖堂の中を進みながら、中央付近で後ろを振り返ってみると、入口の上部に直径7メートルに及ぶ大きなフレスコ画の時計が目にとまります。
この時計、よく見ると私たちの見慣れた時計とは大きく異なります。
1から24までの数字が刻まれた文字盤。
世界でも珍しいイタリア時間を刻んだ時計です。
ちなみにこの時計の針は左回りに動きます。
クーポラの下まで進んで上を見上げると、天井一面に広がる世界最大のフレスコ画を見ることができます。
内容は「最後の審判」。
1570年にメディチ家のコジモ一世が最も信頼を置いていた芸術家ジョルジョ・ヴァザーリに命じて、彼の下絵のもと工房によって制作が進められ1579年に完成しました。
壮大なスケールの「世界の終焉の物語」に登場する人々は実は8メートルを超える身長で描かれています。
施設情報
施設名 | サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 |
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エリア | イタリア > フィレンツェ |
住所 | Piazza del Duomo, 50122 Firenze |
営業時間 | 10:00~17:00 土 – 10:00~16:45 日祝 – 13:30~16:45 5・10月の木曜日 – 10:00~16:00 1~4月、11~12月の木曜日 – 10:00~16:30 |
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