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荘厳すぎる!ミラノの大聖堂ドゥオーモの見どころ

400年以上の歳月を経て完成したミラノの象徴

ドゥオーモの建設が始まったのは、西暦1386年のこと。

典型的なイタリアスタイルではなく、当時最先端を走っていたフランススタイルのゴシック建築を目指しました。

しかし、工事は難航。

18世紀までの長期にわたって建築作業は滞ります。

最終的に完成させたのは、ナポレオンでした。

1805年イタリアがナポレオンの占領下に入ると、いい加減ドゥオーモを完成させるように命令します。

そのわずか8年後には、一応の完成をみましたが、この時点で工事開始から400年以上が経っていました。

ですが、その後もアーチや尖塔の建築は続き、ステンドグラスが新しく嵌め直されるなど、聖堂の細部までが完全に完成したのはつい最近の1965年のことです。

完成したドゥオーモは、高さ108m、奥行き158m、幅93m、145本の尖塔と2000体とも3000体ともいわれる彫刻、という壮大な構成で世界最大規模のゴシック建築となりました。

ドゥオーモ最初の見どころは「青銅の大扉」

ドゥオーモへと入場する前に見ておきたいのが、入り口にある青銅の大扉です。

入り口に向かって右側。

マリアの受胎からキリスト生誕の場面までが精緻に彫られています。

上から順番に大天使ガブリエルがマリアにキリストの懐妊を告げる受胎告知のシーン。

ガブリエルが受胎の暗示として手にしていたのがユリの花です。

残念ながら第2次世界大戦の銃撃でガブリエルの手は壊されてしまいました。

マリアの左胸にも戦争の傷跡が見られます。

そしてマリアと大工ヨゼフの結婚式、キリストの誕生へと続いています。

扉に向かって左側はキリストがマリアや祖母のアンナに別れを告げて拷問を受け、磔にされるまでの場面です。

400年以上の時の流れを感じさせるステンドグラス

ドゥオーモの内部へ一歩足を踏み入れると、整然と並ぶ巨大な柱と厳粛な雰囲気に圧倒されることでしょう。

聖堂の右側、南面のステンドグラスからは石に囲まれて暗い聖堂内で唯一といってもよい明りが差し込んでいます。

細長いステンドグラスの一つ一つには聖書のストーリーが盛り込まれています。

1400年代に作られたこのステンドグラスには新約聖書に登場する各場面が盛り込まれています。

中世は識字率が低かったので信者に聖書のストーリーを伝えるためにステンドグラスが作られたのです。

ステンドグラスを下から上に読み進むと1つのストーリーになります。

他にも堂内のステンドグラスは全部で55枚あります。

題材は新旧の聖書、キリスト伝、聖母伝、聖人伝などからとっています。

一口にステンドグラスと言っても、400年以上の歳月の上に完成したドゥオーモなので、描かれ方のスタイルもその時代によって様々です。

時代が進むにつれてステンドグラスの技術も発達し、複雑な模様も描かれるようになりました。

まるでその時代の様子を伺える絵本のようですね。

天まで届く石柱の森

教会内部は五廊式の身廊と三廊式の翼廊が交差しています。

ドゥオーモは世界最大のゴシック建築。

聖堂としてはローマのサン・ピエトロ寺院に次いで2番目の11,700平方メートルの広さを誇ります。

ゴシックとはもともとはゴート風という意味です。

アルプスの北にいたゲルマン系のゴート族は森の民と呼ばれ、森を神の宿る聖なる場所と捉えて暮らしていました。

そのようなイメージでデザインされた建物なのでゴシックと呼びます。

どことなく大きな森のなかの雰囲気に似ています。

52本の巨大な石柱が巨木のように立ち並ぶ礼拝堂は華やかな外観とは異なり、荘厳かつ敬虔な空気に包まれています。

歴代の聖人たち

回廊の側面には教会の発展に貢献した歴代の聖人たちが葬られています。

入口からすぐ右側には、大司教アリベルト・ダ・インティミアーノの棺があります。

西暦1000年ごろに神聖ローマ帝国に対するミラノの反乱を指揮しました。

牛に引かせた戦車を作らせたことで有名な方です。

その先には赤い大理石の二本の柱で支えられた棺。

1300年代のオットーネ・ヴィスコンティとジョヴァンニ・ヴィスコンティの遺体が保管されています。

二人とも勇敢な戦士であり、ミラノの領主となり、また大司教にもなった人物です。

そして商人マルコ・カレッリの後期ゴシック様式の石棺が続きます。

彼はドゥオーモ屋上にある最初の尖塔の建設資金を寄付し、その貢献によってドゥオーモに埋葬されるという特権を得た唯一の非宗教者です。

さらに進むと、ひときわ目立っているのがマルコ・ダグラーテ作「聖バルトロマイ」の彫像があります。

聖バルトロマイとはイエスの12使徒の一人です。

イエスの死後インドからアルメニアで伝道活動をしていましたが、捕らえられて生きながら皮を剥がれて殺されました。

この彫像は肉体美を誇る姿ではなく、生皮を剥がれた状態なのです。

そして肩から掛けているものはマントではなく、剥がされた自分の生皮です。

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